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沖縄復帰45年、祖国復帰運動の歴史的記録を後世に伝えたい!

朝鮮戦争②:朝鮮戦争が起きた要因

  • Vol.105
  • 2018年04月15日23:56

こんばんは、明治大学 研究・知財戦略機構 研究推進員の村岡敬明です。

「沖縄復帰45年、祖国復帰運動の歴史的記録を後世に伝えたい!」

いつも本プロジェクトの活動報告をご高覧いただきましてありがとうございます。

募金受付は4月23日まで(あと7日)。募金総額は41万3000円、達成率41%。


朝日新聞「A-port」における募金受付は、残り1週間で終了です。

最近、4月23日を過ぎてからのご支援の希望についてお問い合わせがございました。

今週読谷村と対応を協議致しますので、それまでお待ちくださいませ。


さて本日は、「朝鮮戦争②:朝鮮戦争が起きた要因」について配信します。

第二次世界大戦後の北朝鮮はソ連の指揮下にあったので、スターリンの承認もなく、金日成の意志だけで南侵することなどは考えられない。それでは、なぜ、北朝鮮が韓国に侵攻するのを、スターリンが承認したのだろうか。その理由について考えてみる。

ドイツの敗戦が濃厚になったとき、連合国の米英ソの三カ国による会談で、ドイツ領土とベルリンの共同統治が承認された。1945年5月にドイツが降伏すると、連合国は米英ソに仏を加えた四カ国で共同統治することになった。ベルリンは西ベルリン地区(西ベルリン)を米英仏が占領統治し、東ベルリン地区(東ベルリン)をソ連が占領統治した。また、ドイツ領土も同様に東西ドイツに分断統治した。当時の米国とソ連は冷戦状態で、1948年6月から1949年5月までソ連は西ベルリンを封鎖した。その間、西ベルリンはソ連の占領地域の中に取り残されて、陸の孤島になっていた。

封鎖の目的は、東ドイツ領にある飛び地の西ベルリンと西ドイツ間の空路を除く一切の交通を遮断して、米国、英国、フランスを西ベルリンから追い出そうする作戦であった。そのことで、米英仏は統一ドイツの建国をあきらめて、米英仏が占領した地域はドイツ連邦共和国(西ドイツ)、続いてソ連が占領した地域はドイツ民主共和国(東ドイツ)としてそれぞれ創設され、1990年に再統一されるまで2国に分離された状態が続いた。ソ連の西ベルリン封鎖作戦は、米軍の大空輸作戦によって失敗に終わり、1年後に西ベルリンの封鎖を解除した。そのことがソ連の威信を傷つけ、スターリンの心に重くのしかかっていた。その威信回復が、北朝鮮による韓国侵攻の第一の理由としてあげられるのではないだろうか。

日本が無条件降伏した後、南は米国、北はソ連が統治している中で、1948年8月に李承晩が韓国の建国を宣言し、9月には金日成が北朝鮮を建国したことで、ほぼ南北の分断は決定的になった。当初、米ソの統治期間5年と決めていたので、1950年6月には韓国駐留の米軍はすべて撤退した。二番目の理由として、邪魔な韓国駐留米軍はいない、今が南侵し、朝鮮統一のチャンスだと金日成は考えて、スターリンのもとを訪ねた。スターリンは西ベルリン封鎖失敗における威信回復の絶好の機会と考えて支援と承認を与えたのが順当ではないかと考える。

三番目の理由として、米国の支援を受けた蒋介石とソ連の支援を受けた毛沢東が内戦を戦い、毛沢東軍が勝利して1949年10月に中華人民共和国(中国)を建国した。金日成の中国への義勇軍の要請に、建国間もない毛沢東が応じたことは、米国にとって予想外のできごとであった。

以上の3項目の要因によって朝鮮戦争が引き起こされたと考えられる。ただし、韓国の李承晩大統領と北朝鮮の金日成首相のどちらも朝鮮戦争に勝利し、政治体制の異なる相手国を屈服させることで、朝鮮半島の統一を目指していた。その中で、金日成首相率いる北朝鮮軍の方が早く戦争準備が整っただけである。


(参考文献)

(1) 芦田茂(2005)「朝鮮戦争と日本――日本の役割と日本への影響――」『戦史研究年報(防衛省防衛研究所)』、第8号、pp.103-126。

(2) 高一(2014)「朝鮮戦争とその後:北朝鮮からみた停戦協定態勢」『アジア太平洋研究(成蹊大学アジア太平洋研究センター)』、pp.57-66。

(3) 赤木完爾(2013)「朝鮮戦争――日本への衝撃と余波――」『戦史特集(防衛省防衛研究所)』、pp.57-66。


明日は「朝鮮戦争③:朝鮮戦争の経緯」について配信します。

引き続き、皆様からの温かいご支援・ご協力をお待ち申しております。

・本プロジェクトのチラシは、下記のアドレスからもダウンロード可能です。

https://researchmap.jp/musi169w5-1987610/#_1987610

・過去のバックナンバーはこちらからご覧いただけます。

https://a-port.asahi.com/updates/yomitan-history/

  • 支援者

    56

  • 残り期間

    2

  • 集まっている金額

    521,000

    目標金額:1,000,000

  • 達成率52%

このプロジェクトでは、目標到達に関わらず、2018年04月23日23:59までに集まった金額がファンディングされます。

起案者

実行者イメージ

村岡 敬明

・2017年10月~現在 文部科学省 日 ... 本型教育海外展開推進事業 応援プロジェクト 研究分担者
研究課題:「デザイン思考教育を用いたバングラデシュの病院における問題の解決」(研究代表者:九州工業大学情報工学研究院電子情報工学研究系 小田部荘司教授)
・2017年9月~現在 東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会 執行委員
・2017年4月~現在 明治大学 研究・知財戦略機構 研究推進員
研究テーマ:
・戦後沖縄のナショナリズムと帰属意識の歴史的変遷に関する研究 
・最貧国における主権秩序の回復と人権擁護に関する研究
研究分野:
国際政治学、日本政治史、戦後沖縄史 
  • 1,000

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      ・2018年11月、読谷村で開催予定の本プロジェクト報告会へ無料ご招待(会場までの交通費は個人負担)。
      ※報告会の日時等詳細は決まり次第、A-port活動報告でお知らせ致します。

    支援者の数 9

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      ※報告会の日時等詳細は決まり次第、A-port活動報告でお知らせ致します。
      ・非売品の村刊行物『激動』(読谷村の戦後史をまとめた本)プレゼント。

    支援者の数 5

    お届け予定:2018年10月

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