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2018年01月09日 14時53分
東京・渋谷のコミュニティFM局「渋谷のラジオ」で12月14日、A-portに掲載中のプロジェクトを紹介するコーナーの第2回の放送がありました。今回は「ブロードウェイミュージカル『アリージャンス/忠誠』全国キャラバン プロジェクト」と「運慶仏を未来へ伝えたい! 浄楽寺・収蔵庫改修プロジェクト」の2つのプロジェクトを紹介しました。放送内容は、「渋谷のラジオ」のノートページで聴くことができます。
前半は、第二次大戦下の米国の日系人収容所の悲劇を描いたブロードウェイミュージカル「アリージャンス/忠誠」を日本全国で上映するためのプロジェクトを紹介しました。Theater Live Japanのプロデューサー、大谷亮平さんは、米国で「アリージャンス」の舞台を見て感動した直後、訪れた楽屋で物語のモデルで出演者でもあるジョージ・タケイさんに出会います。そのときに、「ぜひ日本のみなさんにも見てほしい」と熱心に話しかけられたことが、今回のプロジェクトのきっかけになったそうです。大谷さんは「アリージャンスは戦時下を描いた作品ですが、残念ながら人種、宗教、セクシャリティーの少数者に対する無理解、不寛容は今の時代になっても感じられる。音楽の力を持つ作品を通して、知識だけでなく心でも感じ、考えるきっかけになってほしい」と話しました。
後半は浄楽寺(神奈川県横須賀市)にある運慶作の仏像を後世に伝えていくため、収蔵庫の免震対策や修繕の費用を集めるためのプロジェクトを紹介しました。全国には運慶の真作とされる仏像が31体ありますが、そのうちの5体が浄楽寺にあります。今秋、東京国立博物館で開催された「運慶展」では5体がそろって展示され、大きな話題になりました。副住職の土川憲弥さんは今回のクラウドファンディングについて、「収蔵庫が建てられて50年程度経過し、傷みも出ている。お寺は檀家さんが守っていくものという従来の考えはあるんですけれども、檀家さんは減ってきており、これから運慶の仏像というものを守り、後世に永く続けていこうと考えたとき、『一緒にお守りしていってください』と支援者を募ることにしました」などと説明しました。
今後も毎月第2木曜に放送します。次回は1月11日(木)午前10時からの予定です。