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プロジェクト

2018-03-28 13:50:53

エルサルバドルのパラアスリートを応援、2020年の東京パラリンピックで初のメダルを!JICA経験者らが呼びかけ

エルサルバドルのパラアスリートを応援、2020年の東京パラリンピックで初のメダルを!JICA経験者らが呼びかけ

 2020年の東京パラリンピックに向け、かつて青年海外協力隊員などとしてエルサルバドルで活動した人たちが「エルサルバドルのパラアスリートを応援する会」を発足させた。13年間に及ぶ内戦を乗り越えた中米の小国で、パラアスリートの資金は十分とはいえない状況だが、2017年の汎米青年パラリンピック・サンパウロ大会で金メダルを計6個獲得するなど、選手たちの活躍はめざましい。2年後の東京で同国初のメダル獲得につなげてもらおうと選手を招いての事前合宿を計画しており、クラウドファンディングで支援を募っている。


エルサルバドルは九州の半分ぐらいの面積約2万1000平方キロメートルに約613万人が住んでいる。1979~92年の内戦で約7万5000人の戦死者を出したり、2001年の大地震では約150万人が被災したりするなど、苦難の道を歩んできた国だ。近年、GDP成長率は改善しつつあるが、中米地域で最も低いレベルに留まっている(外務省のサイトより)。

 「応援する会」の事務局を務める宮本亮平さん(42)は東京都武蔵野市の職員。2006年から2年間、青年海外協力隊の一員として、エルサルバドルに赴任し、障害者支援に携わった。

「思ったよりも物はあって建物も立派だったが、車には所々、銃で撃たれた痕がついていた。同僚と話すと、みんな知り合いの誰かがどっかで殺されたことがある。赴任中にも同僚の親族が亡くなったりして、本当に危険な国だなあと。日本に帰ってきて、人前で財布を出してもいいと思ったときに違いを実感した」

 一方で、現地で出会った人たちは、いい人ばかりだったという。国全体は豊かとはいえなくても、自分より貧しい人には施しをする。スーパーに並んでいたら、お互いに声をかけあい、周囲の人を気遣うのが当たり前の風景だった。

「日本人と表現の仕方は違うけど、優しい人たちの国。仕事では少しイライラすることもあったけど、アバウトな感じも心地よかった」

 帰国後も新婚旅行で訪れたり、現地の人とSNSで交流を続けたりしたが、徐々につながりは薄れていった。エルサルバドルのために何かできないだろうかと考えていたところ、東京でのオリンピック・パラリンピックの開催が決定。宮本さんは勤務先の市役所で、その担当となった。

エルサルバドルのパラアスリートを応援する会提供
写真中央:David Enrique Pleitezさん 陸上・T37クラス(立位走行可)。2017年汎米青年パラリンピック・サンパウロ大会において、100m走・400m走・1500m走の全て金メダルを獲得

「エルサルバドルでは現地のパラリンピック委員会とも一緒に活動していたので、せっかくのつながりを生かしたかった。最初は私的なことかとも思ったが、市民にとっても一生の思い出になるはず」

 そう思った宮本さんは協力隊の仲間らに協力を呼びかけた。「やるなら事前に来てもらったほうがいいんじゃないか」という上司のアドバイスもあり、今回のプロジェクトを立ち上げるに至ったという。

 事前合宿は2018年の8月末から10日間程度。卓球・陸上・ボッチャの各スポーツの選手を招待し、日本代表クラスの選手とともに本番に近い気候や環境で練習してもらう。日本の人たちと交流する場もつくる予定だ。いずれの選手も2年後の東京に出場できる可能性が高く、メダル獲得も期待できる選手だという。

エルサルバドルのパラアスリートを応援する会
写真左から:Josue Damián Mora Regaladoさん 卓球・T10クラス(立位・軽度)。David Enrique Pleitezさん 陸上・T37クラス(立位走行可)。Rebeca Dayana Duarte Linaresさん ボッチャ・BC2クラス(上肢での車椅子操作がある程度可能。自力投球可能)

「スポーツを見るとき、ひいきの選手や国があると、応援する楽しみが出てくる。より多くの人、まだパラリンピックのことをあまり知らない人たちにも広く知ってもらいたい」

「エルサルバドルはオリンピック、パラリンピックを通じてまだメダルを獲得したことがない。東京で初めてのメダルが獲得できれば、エルサルバドルの人々、とりわけ障害がある人々にとって、大きな希望と感動が得られると思う」

 クラウドファンディングによる支援受付は3月30日まで。プロジェクトのページはhttps://a-port.asahi.com/projects/salvador/。(伊勢剛)