クラウドファンディング「A-port」で、初めての締め切りを迎えた「町工場からファッションの世界へ! 素材とデザインの力でバネのアクセサリーに挑む」プロジェクトが、無事、目標額(150万円)を達成。支援者127人、1,527,200円を集めました。
起案者の一人であるバネ工場の五光発條代表取締役の村井秀敏さんに、1カ月あまりを振り返ってもらいました。
■クラウドファンディングは大変だけど応援が見える
村井さんはA-portでの資金調達を終え、「皆さんの気持ちの温かさを感じました。クラウドファンディングだと、肌で『実現すること』を感じられ、大変だけどわくわくしました」と話していました。
■A-portでの支援者は「大多数が知らない方」
クラウドファンディングを使うのは村井さんにとって今回2度目。一度目は身近な人による支援が多く集まったそうです。初めてA-portを使った今回は、村井さんが知らない人からの支援がほとんどだったそうです。「朝日新聞で紹介されたことで、いろいろな人に知ってもらうことができたのかもしれない」。
■ファッションショーに登場したバネのアクセサリー
オンラインだけではなくオフラインでも支援を広げようと、努力されていました。募集期間の中盤は一般的に資金集めが低調になりますが、その期間には二つのイベントで乗り切りました。4月17、18日に文化学園大で開かれたファッションショーで、村井さんの工場のバネを素材としたドレスが発表されました。
また、4月26日には、東京都内で内覧会を開催。近くを通った人など約30人が会場を訪れたそうです。「身につけてもらうと『思ったより柔らかい、軽い』という言葉を直接聞くいい機会でした」と村井さん。5人以上の男女がその場で支援してくれたといいます。内覧会では、プロの写真家がバネのアクセサリーをつけたお客さんを無料で撮影するサービスも提供しました。
■テレビにも取り上げられる
今回、多くの媒体に取り上げてもらうことができました。ハフィントンポストや朝日新聞や他紙にも登場。また、クラウドファンディングが締め切った後になりましたが、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」の中の「トレンドたまご」で大きく紹介されました。
「終わってホッとしました」と村井さん。リターンの設定や期間の設定も手探りだったので、目標額達成までの道のりは大変だったようです。
リターンについては、「高すぎるのでもっと安くした方がいい」という人と、「デザインの付加価値があるのだからもっと高い方が価値があがるのでいい」という声が真っ二つに別れていたそうです。今後の価格設定に活かせるといいと思います。
村井さんをはじめとして、起案者のJUMP UP JAPANのみなさん、おめでとうございます!そしてお疲れさまでした!!

(未)