3月25日からスタートした朝日新聞のクラウドファンディングサイト「A-port」。スタート時のプロジェクトで最も高い目標金額を設定しているのが、映画監督・プロデューサーである佐々木芽生さんのプロジェクト「クジラを巡る世界的論争描く、日本人監督初の本格ドキュメンタリー映画」です。
目標金額は、なんと1,500万円。ひっくり返るほど高額なのですが、2013年に佐々木さんは別のクラウドファンディングサイトで1,463万円も集めているので、1,500万円は決して夢ではありません。もし、このプロジェクトが成功したら、A-portでの最高金額となる可能性があります。

3月末にスタートしたA-portは、まだヨチヨチ歩きですが、世界のクラウドファンディングサイトはずっと前を歩いています。先人たちの功績を学ぶべく、世界のクラウドファンディングサイトの調達額について調べてみると、その金額の大きさに驚いてしまいました。
世界のクラウドファンディングでの最高調達額は約2033万8986ドル
現在の最高調達額は、クラウドファンディングの先導者でもあるKickstarterのプロジェクト。米Pebble Techが立ち上げた新スマートウォッチ「Pebble Time」が、3月28日(現地時間)のクローズ時点で、Kickstarter史上最高額の約2033万8986ドルを獲得し、そのままKickstarterの最高調達額に。ちなみにこれ、日本円だと約24億3,000万円にもなるのです。驚愕……。
スマートウォッチは、手首に装着するウェアラブルデバイスのことで、その多くは時計の機能のみならず、アプリの起動や通信が可能。常々、バッテリーの持続時間が課題としてあげられるスマートウォッチですが、この「Pebble Time」では、省電力性に優れたカラー電子ペーパーを採用し、フル充電だと1週間の利用が可能となりました。

※画像はKickstarterより(
https://www.kickstarter.com/projects/597507018/pebble-time-awesome-smartwatch-no-compromises)
実は米Pebble Tech 、2012年にも最初の作品である「Pebble」の資金調達をクラウドファンディングにて挑戦をしていました。プロジェクトを起案すると、「Pebble」はデザイン性や優れた機能が高く評価され、瞬く間に大人気に。当初は10万ドルを目標としていましたが、28時間でなんと100万ドル超え。その後も人気は衰えず、最終的には1000万ドル以上を集めることになりました。最新の「Pebble Time」が堂々の1位ですが、こちらの前作のものもKickstarter歴代3位にランクインしています。
となれば、気になってくる歴代2位の調達プロジェクトですが、こちらはなんと「Cooleset Cooler」という名の高機能クーラーボックスでした。
何がヒットするのかわからないのがクラウドファンディングの魅力なのかもしれませんね。A-portでも常にプロジェクトを募集しています。あなたのアイデアをA-portで実現してみませんか? プロジェクトの起案は
こちらからどうぞ。(上)