A-portからのお知らせ
2016年04月07日 18時13分
海洋冒険家の白石康次郎さんが7日、Vendee Globeに出場することを発表し、膨大な資金の一部を調達するためにクラウドファンディングA-portを使って広く支援者から集めると会見しました。VendeeGlobeは、船の操縦を一人でし、どこの港にも寄らずに世界を一周するレースです。もっとも過酷な世界一周レースといわれています。
スポーツ関連では国内最高金額の調達をめざす挑戦です。帆や艤装品を買うのに使われるということです。
VendeeGlobeは4年に1度の開催です。セーリングの「ワールドカップ」のような存在だそうです。11月6日にフランスのレ・サーブル・ドロンヌを出稿し、喜望峰を抜けて、インド洋を通り、ドレーク海峡を抜け戻るルートをとります。2月頃に戻るまでの約2000時間、つまり約80日かけて帆走します。27艇ほど出場しますが、完走できるのは約半数だけ。過去に死亡者も出ています。
白石さんは、26歳でヨットでの単独でどこの港にも寄らない世界一周の市場最年少記録(当時)を176日かけて達成しました。その後も単独世界一周ヨットレース「アラウンド・アローン」などに出場。「いつかはVendeeGlobeに」と願いながら30年あまり過ごしてきました。そしてやっと、今年、船の購入などめどをつけ舞台にたてる準備が整いました。
白石さんはアジア人初めての参戦とななります。この点について「アジア人初の出場は名誉なこと。ウェルカムと言ってもらったことに感謝している。これを機に(セーリングを)知ってもらって、これを皮切りとしてもらいたい」自分が突破口を開ければ、と話しています。
人間が地球に臨む過酷なレース。白石さんの挑戦を応援するクラウドファンディングは5月16日に始まります。
朝日新聞社撮影