成功者の声
2019年09月09日 17時02分
東京・南青山に花店「ビスターレ・ビスターレ」がある。障害者が指導者と一緒にフラワーアレンジメントを作る福祉作業所だ。光枝茉莉子さん(33)が代表理事の一般社団法人「アプローズ」が運営している。
光枝さんが2015年7月、活動を広げるため、A―portで配達用の軽乗用車「ビスターレ号」の費用を募ると、目標を超える593万円が集まった。
福祉作業所では、通所者は疲れやすく、稼働が週数回ということが多い。だが、車で花を届け始めると、変化が起きた。「お客さまに渡す時に『ありがとう』と言われて、仕事への自覚が生まれたようです」と光枝さん。通所が週4、5回まで増えた人もいるという。週5日働けるようになると、日給の高いA型作業所で働くチャンスも増える。
光枝さんらは障害者が働く場の拡大にも努めている。障害者雇用のコンサルティングを請け負った人材派遣会社では、社内で花の作業をするため10人を雇用してもらった。別の法人でも近く作業所を開く予定だ。来春には花を直接販売する路面店とカフェを作る計画もある。
「A―portの支援者が継続してファンになってくれたのが心強い」。「東京パラリンピックで花束を使ってもらえたら」とさらに夢は膨らむ。
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