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成功者の声

2017年05月25日 18時16分

お寺に子ども食堂をオープン! 新聞を見た人から支援も

お寺に子ども食堂をオープン! 新聞を見た人から支援も

 新潟市内で江戸時代から続く金宝寺が5月3日から、クラウドファンディングで集まった支援を元に「てらこや食堂」を始めた。毎月2回開く子ども食堂で、副住職の朝倉奏さん(34)が企画した。朝日新聞社の「A-port」でクラウドファンディングを開始したところ、わずか10日で目標金額の30万円を達成。オープン当日にはスタッフも含めて55人が集まり、にぎやかな門出となった。

 「十分なご飯を食べられない子ども、人とのつながりを求めるおとな、誰もが栄養満点のほかほかご飯を温かい雰囲気の中でいっしょに食べる食堂です!お腹が満たされるだけでなく、心もほっこりする大切な居場所となるはずです!」

 朝倉さんは4月12日に始めたクラウドファンディングのプロジェクトページでこう呼びかけた。すると同級生のイタリアンの料理人が手伝いを申し出てくれたり、農家から「子ども食堂で使ってください」と米の提供があったり、金銭以外の面でも支援が広がっていった。活動は朝日新聞新潟版でも紹介され、朝倉さんは取材に対し、「社会の関心がものすごく高いと感じた」と答えている。新聞記事を読んで、「何か手伝いたい」という申し出もあったという。

 当初設定していた目標額は、1年分の運用費用として考えていた。朝倉さんは長く活動を続けていくため、新たに60万円という目標額を設定。さらなる支援を求めて5月11日にはプロジェクトページにメッセージを追加した。

「『てらこや食堂』が、これから10年、20年と続き、子どもにとっても、おとなにとっても大切な居場所となるよう、責任を持って運営していこうと思います。皆さまの応援とご支援をお願い致します!」

 クラウドファンディングによる支援は、6月12日まで受け付けている。プロジェクトのページはこちら

2回目の5月17日のメニューはパスタ。朝倉奏さん(手前右から2人目)や集まった子どもらがおいしく味わった=新潟市中央区上所上1丁目、朝日新聞社撮影