■沖縄・土地闘争の記録資料、『陳情日記』発刊 1950年代、本土復帰を目指した沖縄で起こった島ぐるみ闘争に大きな影響を与えた、伊江島の農民たちの非暴力の抵抗である「乞食行進」。 その中心だった故・阿波根昌鴻さん(1901年生~2002年没、享年102歳)が残した農民たちの生きるための記録、『真謝日記』を昨年書籍化し、大きな反響を得ました。今回はその闘争記録資料の第二弾です。その資料は、『陳情日記』。伊江島での闘いを沖縄本島に伝えるため、農民たちが「陳情」しに行った記録です。その印刷費30万円を集めたいと思います。■阿波根昌鴻が残した資料 沖縄県の北部、本部町からフェリーで約25分のところにある伊江島。島の真ん中にある、「城山(タッチュー)」と呼ばれる山が沖縄本島からも良く見えます。この伊江島に、沖縄戦を記録する資料館、「ヌチドゥタカラの家」があります。 館内に展示してある戦中・戦後を通して収集した資料で、「ヌチドゥタカラ=命こそ宝」を再確認すると共に、戦争を知らない世代や、これから生まれてくる子どもたちに、平和を作り出す人が一人でも増えてほしいと願いをこめています。 この資料館を設立したのが、阿波根昌鴻さんです。阿波根さんは生涯を平和運動にささげ、「沖縄のガンジー」と呼ばれています。阿波根さんは、早い時期から当時珍しかったカメラを手に入れ、琉球政府や米軍と交渉の記録を残していました。この膨大な記録は単なる過去の遺物ではなく、市民の活動や当時の状況を知る重要な資料です。その資料の貴重さを感じた全国のアーキビスト(資料保存専門家)が2002年から調査会を発足し、今年で17年目を迎えます。■土地闘争の住民の記録『陳情日記』とは 今回発刊するこの「日記帳」は、1955年6月から10月にかけて、伊江村の真謝区民が那覇などの島外での陳情行動・座り込みの行動記録として書かれたものです。真謝区民の人々は、土地の立ち退きに同意していない自分たちの存在を、陳情行動を通して可視化していきました。プラカードを掲げ、唄をうたい、言葉と共に自分たちの姿をさらすことで、沈黙する人々に対して実情を訴えました。「まずは知らせること、そして繋がっていくことで、島ぐるみ闘争へと影響を与えていった」と専門家は言います。行動を起こしたからこそ生まれた繋がりは、現在もなお続く、理不尽な基地建設に抵抗する人々にも通ずるものがあります。 発刊する資料には、当時の写真や当時活動していた方へのインタビューも入れ、当時の様子がより鮮明に想像できるように編集しています。■沖縄県内の図書館、学校へ配布 発刊した『陳情日記』は、県内の学校へ配布し、歴史を学ぶ資料として活用して頂きます。また、阿波根昌鴻資料調査会では今後も定期的に資料を公開する準備を進めており、「阿波根昌鴻資料」として、平和社会の実現に活かしてもらいたいと考えています。■伊江島・わびあいの里「わびあい」とは、家庭も社会も国も、平和で豊かに暮らすためには、わびあいの心によってしか実現しないとの阿波根さんの信念から名づけられました。 現在、わびあいの里には「やすらぎの家」と「反戦平和資料館・ヌチドゥタカラの家」の二つ施設があります。 ここは、平和学習のために訪れる修学旅行生や、全国、世界で暴力に闘うひとたちが集い、語り合う場であり、今なお基地強化が進む沖縄・伊江島の現状を学ぶ場所になっています。阿波根さんは、「平和をつくる最大の武器は学習だ」と言いました。この機会にぜひ伊江島、わびあいの里を訪れて頂き、平和への想いを共有して頂ければ幸いです。
■沖縄・土地闘争の記録資料、『陳情日記』発刊
1950年代、本土復帰を目指した沖縄で起こった島ぐるみ闘争に大きな影響を与えた、伊江島の農民たちの非暴力の抵抗である「乞食行進」。
その中心だった故・阿波根昌鴻さん(1901年生~2002年没、享年102歳)が残した農民たちの生きるための記録、『真謝日記』を昨年書籍化し、大きな反響を得ました。今回はその闘争記録資料の第二弾です。その資料は、『陳情日記』。伊江島での闘いを沖縄本島に伝えるため、農民たちが「陳情」しに行った記録です。その印刷費30万円を集めたいと思います。
■阿波根昌鴻が残した資料
沖縄県の北部、本部町からフェリーで約25分のところにある伊江島。島の真ん中にある、「城山(タッチュー)」と呼ばれる山が沖縄本島からも良く見えます。この伊江島に、沖縄戦を記録する資料館、「ヌチドゥタカラの家」があります。
館内に展示してある戦中・戦後を通して収集した資料で、「ヌチドゥタカラ=命こそ宝」を再確認すると共に、戦争を知らない世代や、これから生まれてくる子どもたちに、平和を作り出す人が一人でも増えてほしいと願いをこめています。
この資料館を設立したのが、阿波根昌鴻さんです。阿波根さんは生涯を平和運動にささげ、「沖縄のガンジー」と呼ばれています。阿波根さんは、早い時期から当時珍しかったカメラを手に入れ、琉球政府や米軍と交渉の記録を残していました。この膨大な記録は単なる過去の遺物ではなく、市民の活動や当時の状況を知る重要な資料です。その資料の貴重さを感じた全国のアーキビスト(資料保存専門家)が2002年から調査会を発足し、今年で17年目を迎えます。
■土地闘争の住民の記録『陳情日記』とは
今回発刊するこの「日記帳」は、1955年6月から10月にかけて、伊江村の真謝区民が那覇などの島外での陳情行動・座り込みの行動記録として書かれたものです。真謝区民の人々は、土地の立ち退きに同意していない自分たちの存在を、陳情行動を通して可視化していきました。プラカードを掲げ、唄をうたい、言葉と共に自分たちの姿をさらすことで、沈黙する人々に対して実情を訴えました。「まずは知らせること、そして繋がっていくことで、島ぐるみ闘争へと影響を与えていった」と専門家は言います。行動を起こしたからこそ生まれた繋がりは、現在もなお続く、理不尽な基地建設に抵抗する人々にも通ずるものがあります。
発刊する資料には、当時の写真や当時活動していた方へのインタビューも入れ、当時の様子がより鮮明に想像できるように編集しています。
■沖縄県内の図書館、学校へ配布
発刊した『陳情日記』は、県内の学校へ配布し、歴史を学ぶ資料として活用して頂きます。また、阿波根昌鴻資料調査会では今後も定期的に資料を公開する準備を進めており、「阿波根昌鴻資料」として、平和社会の実現に活かしてもらいたいと考えています。
■伊江島・わびあいの里
「わびあい」とは、家庭も社会も国も、平和で豊かに暮らすためには、わびあいの心によってしか実現しないとの阿波根さんの信念から名づけられました。 現在、わびあいの里には「やすらぎの家」と「反戦平和資料館・ヌチドゥタカラの家」の二つ施設があります。
ここは、平和学習のために訪れる修学旅行生や、全国、世界で暴力に闘うひとたちが集い、語り合う場であり、今なお基地強化が進む沖縄・伊江島の現状を学ぶ場所になっています。阿波根さんは、「平和をつくる最大の武器は学習だ」と言いました。この機会にぜひ伊江島、わびあいの里を訪れて頂き、平和への想いを共有して頂ければ幸いです。
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■沖縄・土地闘争の記録資料、『陳情日記』発刊 1950年代、本土復帰を目指した沖縄で起こった島ぐるみ闘争に大きな影響を与えた、伊江島の農民たちの非暴力の抵抗である「乞食行進」。 その中心だった故・阿波根昌鴻さん(1901年生~2002年没、享年102歳)が残した農民たちの生きるための記録、『真謝日記』を昨年書籍化し、大きな反響を得ました。今回はその闘争記録資料の第二弾です。その資料は、『陳情日記』。伊江島での闘いを沖縄本島に伝えるため、農民たちが「陳情」しに行った記録です。その印刷費30万円を集めたいと思います。■阿波根昌鴻が残した資料 沖縄県の北部、本部町からフェリーで約25分のところにある伊江島。島の真ん中にある、「城山(タッチュー)」と呼ばれる山が沖縄本島からも良く見えます。この伊江島に、沖縄戦を記録する資料館、「ヌチドゥタカラの家」があります。 館内に展示してある戦中・戦後を通して収集した資料で、「ヌチドゥタカラ=命こそ宝」を再確認すると共に、戦争を知らない世代や、これから生まれてくる子どもたちに、平和を作り出す人が一人でも増えてほしいと願いをこめています。 この資料館を設立したのが、阿波根昌鴻さんです。阿波根さんは生涯を平和運動にささげ、「沖縄のガンジー」と呼ばれています。阿波根さんは、早い時期から当時珍しかったカメラを手に入れ、琉球政府や米軍と交渉の記録を残していました。この膨大な記録は単なる過去の遺物ではなく、市民の活動や当時の状況を知る重要な資料です。その資料の貴重さを感じた全国のアーキビスト(資料保存専門家)が2002年から調査会を発足し、今年で17年目を迎えます。■土地闘争の住民の記録『陳情日記』とは 今回発刊するこの「日記帳」は、1955年6月から10月にかけて、伊江村の真謝区民が那覇などの島外での陳情行動・座り込みの行動記録として書かれたものです。真謝区民の人々は、土地の立ち退きに同意していない自分たちの存在を、陳情行動を通して可視化していきました。プラカードを掲げ、唄をうたい、言葉と共に自分たちの姿をさらすことで、沈黙する人々に対して実情を訴えました。「まずは知らせること、そして繋がっていくことで、島ぐるみ闘争へと影響を与えていった」と専門家は言います。行動を起こしたからこそ生まれた繋がりは、現在もなお続く、理不尽な基地建設に抵抗する人々にも通ずるものがあります。 発刊する資料には、当時の写真や当時活動していた方へのインタビューも入れ、当時の様子がより鮮明に想像できるように編集しています。■沖縄県内の図書館、学校へ配布 発刊した『陳情日記』は、県内の学校へ配布し、歴史を学ぶ資料として活用して頂きます。また、阿波根昌鴻資料調査会では今後も定期的に資料を公開する準備を進めており、「阿波根昌鴻資料」として、平和社会の実現に活かしてもらいたいと考えています。■伊江島・わびあいの里「わびあい」とは、家庭も社会も国も、平和で豊かに暮らすためには、わびあいの心によってしか実現しないとの阿波根さんの信念から名づけられました。 現在、わびあいの里には「やすらぎの家」と「反戦平和資料館・ヌチドゥタカラの家」の二つ施設があります。 ここは、平和学習のために訪れる修学旅行生や、全国、世界で暴力に闘うひとたちが集い、語り合う場であり、今なお基地強化が進む沖縄・伊江島の現状を学ぶ場所になっています。阿波根さんは、「平和をつくる最大の武器は学習だ」と言いました。この機会にぜひ伊江島、わびあいの里を訪れて頂き、平和への想いを共有して頂ければ幸いです。
■沖縄・土地闘争の記録資料、『陳情日記』発刊
その中心だった故・阿波根昌鴻さん(1901年生~2002年没、享年102歳)が残した農民たちの生きるための記録、『真謝日記』を昨年書籍化し、大きな反響を得ました。今回はその闘争記録資料の第二弾です。その資料は、『陳情日記』。伊江島での闘いを沖縄本島に伝えるため、農民たちが「陳情」しに行った記録です。その印刷費30万円を集めたいと思います。
■阿波根昌鴻が残した資料
館内に展示してある戦中・戦後を通して収集した資料で、「ヌチドゥタカラ=命こそ宝」を再確認すると共に、戦争を知らない世代や、これから生まれてくる子どもたちに、平和を作り出す人が一人でも増えてほしいと願いをこめています。
この資料館を設立したのが、阿波根昌鴻さんです。阿波根さんは生涯を平和運動にささげ、「沖縄のガンジー」と呼ばれています。阿波根さんは、早い時期から当時珍しかったカメラを手に入れ、琉球政府や米軍と交渉の記録を残していました。この膨大な記録は単なる過去の遺物ではなく、市民の活動や当時の状況を知る重要な資料です。その資料の貴重さを感じた全国のアーキビスト(資料保存専門家)が2002年から調査会を発足し、今年で17年目を迎えます。
■土地闘争の住民の記録『陳情日記』とは
今回発刊するこの「日記帳」は、1955年6月から10月にかけて、伊江村の真謝区民が那覇などの島外での陳情行動・座り込みの行動記録として書かれたものです。真謝区民の人々は、土地の立ち退きに同意していない自分たちの存在を、陳情行動を通して可視化していきました。プラカードを掲げ、唄をうたい、言葉と共に自分たちの姿をさらすことで、沈黙する人々に対して実情を訴えました。「まずは知らせること、そして繋がっていくことで、島ぐるみ闘争へと影響を与えていった」と専門家は言います。行動を起こしたからこそ生まれた繋がりは、現在もなお続く、理不尽な基地建設に抵抗する人々にも通ずるものがあります。
発刊する資料には、当時の写真や当時活動していた方へのインタビューも入れ、当時の様子がより鮮明に想像できるように編集しています。
■沖縄県内の図書館、学校へ配布
発刊した『陳情日記』は、県内の学校へ配布し、歴史を学ぶ資料として活用して頂きます。また、阿波根昌鴻資料調査会では今後も定期的に資料を公開する準備を進めており、「阿波根昌鴻資料」として、平和社会の実現に活かしてもらいたいと考えています。
■伊江島・わびあいの里
「わびあい」とは、家庭も社会も国も、平和で豊かに暮らすためには、わびあいの心によってしか実現しないとの阿波根さんの信念から名づけられました。 現在、わびあいの里には「やすらぎの家」と「反戦平和資料館・ヌチドゥタカラの家」の二つ施設があります。
ここは、平和学習のために訪れる修学旅行生や、全国、世界で暴力に闘うひとたちが集い、語り合う場であり、今なお基地強化が進む沖縄・伊江島の現状を学ぶ場所になっています。阿波根さんは、「平和をつくる最大の武器は学習だ」と言いました。この機会にぜひ伊江島、わびあいの里を訪れて頂き、平和への想いを共有して頂ければ幸いです。
支援期間終了
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支援者
89人
残り期間
0日
集まっている金額
507,000円
(達成) 目標金額:300,000円
達成率169%
2019年02月15日23:59に終了しました。
支援期間終了
起案者
一般財団法人 わびあいの里
3,000円
冊子セット
リターン
●『陳情日記(阿波根昌鴻資料②)』1冊
●お礼状
●機関誌「花は土に咲く」(2019年11月発行)名前掲載
※写真は『真謝日記(阿波根昌鴻資料①)』です。
支援者の数 25人
お届け予定:2019年4月
支援期間終了
3,000円
伊江島特産品セット
リターン
●伊江島おっかー自慢のイカ墨じゅーしぃ 2袋
●お礼状
●機関誌「花は土に咲く」(2019年11月発行)名前掲載
支援者の数 4人
お届け予定:2019年4月
支援期間終了
5,000円
ダブルセット
リターン
●『陳情日記(阿波根昌鴻資料②)』1冊
●伊江島おっかー自慢のイカ墨じゅーしぃ 2袋
●お礼状
●機関誌「花は土に咲く」(2019年11月発行)名前掲載
※写真は『真謝日記(阿波根昌鴻資料①)』です。
支援者の数 14人
お届け予定:2019年4月
支援期間終了
5,000円
資料2冊セット
リターン
●『陳情日記(阿波根昌鴻資料②)』1冊
●『真謝日記(阿波根昌鴻資料①)』1冊
●お礼状
●機関誌「花は土に咲く」(2019年11月発行)名前掲載
支援者の数 38人
お届け予定:2019年4月
支援期間終了
10,000円
学習会参加チケット
リターン
●2019年学習会参加チケット(3000円相当)(2019年3月2日、3日開催)
※伊江島までの移動は自己負担
※チケットは当日、学習会受付にてご用意しています。
●『陳情日記(阿波根昌鴻資料②)』1冊
●お礼状
●機関誌「花は土に咲く」(2019年11月発行)名前掲載
支援者の数 8人
お届け予定:2019年2月
支援期間終了