地球環境問題が深刻化する中、アースアーティスト池田一の「未来の地球のためのアート」の貴重な記録を、日本発・世界発信のメッセージとして緊急刊行。池田一の「EARTH ART 3部作」、第一弾として『アースアートのトリセツ』を出版します。サポーターのみなさまのご協力を得て、誰もがアースアーティストとして追体験できる書物となることを願っています。
*池田一について
●世界のリーディング・アーティスト(ブラジル・サンパウロ)
はじめに、これまでの池田一の活動についてご紹介します。1991年、第21回サンパウロ・ビエンナーレから特別招待された池田一は、その年の最も重要なアーティストとしてメインスペースを担当。
「メイン・スペースの吹き抜けの空間には、青い水面が波動する『水鏡/漂う地球』を設置した。3階まで駆け上がり、そこから「水鏡」を見下ろす。地球の肌を思わせる赤い土、その中に太古から取り残されたようにある青い水。この、遠い彼方へ忘却してしまった地球の息づかいを、サンパウロの地から呼び起こしたいと考えたのです。」、またゼネラル・キュレーターのガンディド・ガルボン氏は、前回同じ空間を占めたヨゼフ・ボイスの作品と比較して、「もっと繊細で、それほど物理的でない池田一の作品の方が好きだ」と記したのでした。(カタログより)
水のアーティストともいわれる池田一が地球の未来に向き合うアーティストとして、世界的な役割を担うスタートとなりました。

●国連も注目する池田一のアースアート(米国、ニューヨーク)
2008年、国連環境計画が主催したニューヨーク国連本部での「地球環境セミナー」に、世界の7人のアーティストが招待されました。池田一は、東・東南アジア、オセアニア代表として選抜され、「地球環境を、Water’s-Eye 水の眼でとらえる」ことの重要性について講演をしました。
● 東京ど真ん中から、アートが変える上野公園不忍池
2012年、東京ど真ん中の上野公園不忍池全体を使っての環境アートをするという要請が、東京都から池田一に来ました。不忍池の設置作業には年齢・職業・国籍を超えた600人のボランティアが参加。1ヵ月間の展示に約100万人もが訪れたという報告もあります。アースアートが地球環境という難儀な問題を、ぐんと身近に引き寄せてくれた代表例のひとつとして、今も語り継がれています。

●地球のへそから、アースアートは開花する(イタリア、メラノ・南チロル)
2015年、世界一美しい公園にも選ばれたことのある、南チロルのトラウツマンスドルフ城公園の池に池田一の作品『Water Blooming 開花する水』が浮かびました。四方に配置された「水の送り手」(写真)の手の先から、湧き出る水。その水が押し寄せる真ん中から、噴出する水。まさに、「地球のへそ」で、水が開花しているのです。
https://www.youtube.com/watch?v=clx-t4xJcQ0
●アースアートが、地域から世界発信(世界自然遺産の島・屋久島)
森の中を滴る水、岩肌を滑り落ちる滝、川の透き通った水―。洋上アルプスの異名をもつ屋久島は、天の水に最も近い島だと考え、2016年、17年の屋久島を舞台としたプロジェクトを「天水の島プロジェクト」と命名しました。
屋久島の入口のひとつ・安房港の飛び魚漁の漁師たちは池田のプランに共鳴し、それぞれの「水を汲む手」の写真の旗を船首に掲げて、「未来に、キレイな水を送ろう!」のパレードを繰り広げました。「文化、芸術に全く縁のない漁師たちがアートの主役になった」と、島民たちはビックリ! アースアートは、地球の未来のために全ての人が協働しなければならないという大原則を教えてくれます。
*Earth Artアースアートとは
昨今、日本各地で盛んな野外アートフェスティバル。「自然の中でのアート」には共感しても、「アースアート」については馴染みがうすい人たちが少なくありません。そこで、ミネソタ大学出版局が刊行した「アースアートの倫理学 The Ethics of Earth Art」(下写真)を紹介します。

この本の評者のDeborah Karasovは、池田一について次のように述べています。「標準的なアートの歴史では、1960年代の初期のランドアートやアースワークから、大阪出身のアーティスト・池田一らの環境アートへのシフトについて言及するだろう」。
アースアートとは、「自然環境とアート」の総称です。しかし、自然環境や自然素材を人間本位に利用するだけのアートについて、上記の書物は警告を発しています。
●池田一のアースアート
水のアーティストとも呼ばれる、池田一。「人間の制御不能な水をメディアとして、全く新しい言語を創造しているアーティストは、おそらく他にはいない」と、NYのマガジンBREAKTHROUGHは書いています。誰もが等しく必要とする「水」を通じて、未来の地球のための、共存共生の関係を創造する、池田一のアースアートが世界をリードすると言われる根拠が、ここにあるのです。また2006年、ニューヨーク州の南セネカ中央学校から、国連の関連事業として水の保全に関するシンポジウムを開催することになり、「中学生たちが世界の中から池田一を選抜したので、招聘したい」という連絡があり、コーネル大学の支援で実現したこともありました。
●アースアート3部作
地球環境問題にアートがどのように向き合うか。そのひとつの答えが池田一のアースアートです。しかし、その必要性の高さにもかかわらず、日本での認知度は十分ではありません。そこで、東京創造芸術祭と池田一は出版企画を立ち上げました。画集やカタログ、あるいは読み物といった一元的な編集方針ではなく、多くの人々と相互に関係し作用し合う立体的な関係性を生み出す3部作を提案いたします。
第1部 Earth Art Manual アースアート・マニュアル「アートを解く」
ドローイング、図面、写真などを中心にまとめた、「地球の読者から、書き手へ」の手引書として、「アースアートのトリセツ」とも称ばれます。
第2部 Earth Art Story アースアート・ストーリー「アートを読む」
世界各地で展開してきたアートプロジェクトを中心に、その困難なプロセスを乗り越えていくストーリーから、「アートを読む」という新体験へ。
第3部 Earth Art Action アースアート・アクション「アートを営む」
日本のパフォーマンスの草分け的存在の一人として、現代社会が喪失した未来志向で越境的なアクションの系譜は、多くの示唆に富んでいます。
●今回の出版「Earth Art Manual アースアートのトリセツ」
「アースアートのトリセツ」と呼ばれるビジュアル・ブックなため、誰でもがアースアーティストになれる追体験をすることができます。また材料調達から製作プロセスなどを細かく紹介したアートのトリセツのような体裁は、作品カタログやアート関連の書物の常識を破る(超える)異色の書物になることでしょう。
判型・菊判(227cm×152cm) 本文300頁(予定)
【紹介する主なアートプロジェクト】
・サンパウロ『漂う地球』21回サンパウロビエンナーレ 1991
・岩国『Waving Surface 地表』錦帯橋・錦川 1988
・サンタフェ『The United Waters』1995
・ニューヨーク『Water Mirror 水鏡』Franklin Furnace 1988
・万之瀬川『水駅伝』鹿児島 1999
・香港『水之方舟計画@香港』1999
・マニラ『Water Ark Harbor』フィリピン文化センター 1999
・デリー『WATERPOLIS 水脈都市』2008
・カナダ・ロイヤル植物園『未来羅針盤』オンタリオ 2009
・上野不忍池『不忍・緑・五景』全国都市緑化フェア 2012
・シンガポール『水鏡』マリナ・ベイ・サンズ 2013
・メラノ (南チロル)『Water Blooming』イタリア 2015
以下は表紙予定の写真です。随時進行状況はお知らせします。

*リターンについて
ご支援してくださったみなさまには、「Earth Art Manualアースアートのトリセツ」のほか、『池田一オリジナル・アースアート・ポストカードセット(「五輪の浮島」、「カナダFuture Compass」、「水駅伝@知覧」の3枚組)』(以下写真)。

●『池田一アースアート・プロジェクトのカタログ』サンパウロ、ニューヨーク、屋久島。
●『池田一アースアートサウンド2017屋久島』のDVDとCD、『池田一With 空観無為』のCD。
●『池田一秘蔵ポスター限定版(シンガポール水奏4枚組)、(100 WATERS)』
など(以下写真)をご用させていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。
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地球環境問題が深刻化する中、アースアーティスト池田一の「未来の地球のためのアート」の貴重な記録を、日本発・世界発信のメッセージとして緊急刊行。池田一の「EARTH ART 3部作」、第一弾として『アースアートのトリセツ』を出版します。サポーターのみなさまのご協力を得て、誰もがアースアーティストとして追体験できる書物となることを願っています。*池田一について●世界のリーディング・アーティスト(ブラジル・サンパウロ)はじめに、これまでの池田一の活動についてご紹介します。1991年、第21回サンパウロ・ビエンナーレから特別招待された池田一は、その年の最も重要なアーティストとしてメインスペースを担当。「メイン・スペースの吹き抜けの空間には、青い水面が波動する『水鏡/漂う地球』を設置した。3階まで駆け上がり、そこから「水鏡」を見下ろす。地球の肌を思わせる赤い土、その中に太古から取り残されたようにある青い水。この、遠い彼方へ忘却してしまった地球の息づかいを、サンパウロの地から呼び起こしたいと考えたのです。」、またゼネラル・キュレーターのガンディド・ガルボン氏は、前回同じ空間を占めたヨゼフ・ボイスの作品と比較して、「もっと繊細で、それほど物理的でない池田一の作品の方が好きだ」と記したのでした。(カタログより)水のアーティストともいわれる池田一が地球の未来に向き合うアーティストとして、世界的な役割を担うスタートとなりました。 ●国連も注目する池田一のアースアート(米国、ニューヨーク)2008年、国連環境計画が主催したニューヨーク国連本部での「地球環境セミナー」に、世界の7人のアーティストが招待されました。池田一は、東・東南アジア、オセアニア代表として選抜され、「地球環境を、Water’s-Eye 水の眼でとらえる」ことの重要性について講演をしました。 ● 東京ど真ん中から、アートが変える上野公園不忍池 2012年、東京ど真ん中の上野公園不忍池全体を使っての環境アートをするという要請が、東京都から池田一に来ました。不忍池の設置作業には年齢・職業・国籍を超えた600人のボランティアが参加。1ヵ月間の展示に約100万人もが訪れたという報告もあります。アースアートが地球環境という難儀な問題を、ぐんと身近に引き寄せてくれた代表例のひとつとして、今も語り継がれています。●地球のへそから、アースアートは開花する(イタリア、メラノ・南チロル) 2015年、世界一美しい公園にも選ばれたことのある、南チロルのトラウツマンスドルフ城公園の池に池田一の作品『Water Blooming 開花する水』が浮かびました。四方に配置された「水の送り手」(写真)の手の先から、湧き出る水。その水が押し寄せる真ん中から、噴出する水。まさに、「地球のへそ」で、水が開花しているのです。 https://www.youtube.com/watch?v=clx-t4xJcQ0 ●アースアートが、地域から世界発信(世界自然遺産の島・屋久島) 森の中を滴る水、岩肌を滑り落ちる滝、川の透き通った水―。洋上アルプスの異名をもつ屋久島は、天の水に最も近い島だと考え、2016年、17年の屋久島を舞台としたプロジェクトを「天水の島プロジェクト」と命名しました。 屋久島の入口のひとつ・安房港の飛び魚漁の漁師たちは池田のプランに共鳴し、それぞれの「水を汲む手」の写真の旗を船首に掲げて、「未来に、キレイな水を送ろう!」のパレードを繰り広げました。「文化、芸術に全く縁のない漁師たちがアートの主役になった」と、島民たちはビックリ! アースアートは、地球の未来のために全ての人が協働しなければならないという大原則を教えてくれます。*Earth Artアースアートとは昨今、日本各地で盛んな野外アートフェスティバル。「自然の中でのアート」には共感しても、「アースアート」については馴染みがうすい人たちが少なくありません。そこで、ミネソタ大学出版局が刊行した「アースアートの倫理学 The Ethics of Earth Art」(下写真)を紹介します。この本の評者のDeborah Karasovは、池田一について次のように述べています。「標準的なアートの歴史では、1960年代の初期のランドアートやアースワークから、大阪出身のアーティスト・池田一らの環境アートへのシフトについて言及するだろう」。アースアートとは、「自然環境とアート」の総称です。しかし、自然環境や自然素材を人間本位に利用するだけのアートについて、上記の書物は警告を発しています。●池田一のアースアート 水のアーティストとも呼ばれる、池田一。「人間の制御不能な水をメディアとして、全く新しい言語を創造しているアーティストは、おそらく他にはいない」と、NYのマガジンBREAKTHROUGHは書いています。誰もが等しく必要とする「水」を通じて、未来の地球のための、共存共生の関係を創造する、池田一のアースアートが世界をリードすると言われる根拠が、ここにあるのです。また2006年、ニューヨーク州の南セネカ中央学校から、国連の関連事業として水の保全に関するシンポジウムを開催することになり、「中学生たちが世界の中から池田一を選抜したので、招聘したい」という連絡があり、コーネル大学の支援で実現したこともありました。●アースアート3部作地球環境問題にアートがどのように向き合うか。そのひとつの答えが池田一のアースアートです。しかし、その必要性の高さにもかかわらず、日本での認知度は十分ではありません。そこで、東京創造芸術祭と池田一は出版企画を立ち上げました。画集やカタログ、あるいは読み物といった一元的な編集方針ではなく、多くの人々と相互に関係し作用し合う立体的な関係性を生み出す3部作を提案いたします。第1部 Earth Art Manual アースアート・マニュアル「アートを解く」ドローイング、図面、写真などを中心にまとめた、「地球の読者から、書き手へ」の手引書として、「アースアートのトリセツ」とも称ばれます。第2部 Earth Art Story アースアート・ストーリー「アートを読む」世界各地で展開してきたアートプロジェクトを中心に、その困難なプロセスを乗り越えていくストーリーから、「アートを読む」という新体験へ。第3部 Earth Art Action アースアート・アクション「アートを営む」日本のパフォーマンスの草分け的存在の一人として、現代社会が喪失した未来志向で越境的なアクションの系譜は、多くの示唆に富んでいます。●今回の出版「Earth Art Manual アースアートのトリセツ」「アースアートのトリセツ」と呼ばれるビジュアル・ブックなため、誰でもがアースアーティストになれる追体験をすることができます。また材料調達から製作プロセスなどを細かく紹介したアートのトリセツのような体裁は、作品カタログやアート関連の書物の常識を破る(超える)異色の書物になることでしょう。 判型・菊判(227cm×152cm) 本文300頁(予定) 【紹介する主なアートプロジェクト】・サンパウロ『漂う地球』21回サンパウロビエンナーレ 1991・岩国『Waving Surface 地表』錦帯橋・錦川 1988・サンタフェ『The United Waters』1995・ニューヨーク『Water Mirror 水鏡』Franklin Furnace 1988・万之瀬川『水駅伝』鹿児島 1999・香港『水之方舟計画@香港』1999・マニラ『Water Ark Harbor』フィリピン文化センター 1999・デリー『WATERPOLIS 水脈都市』2008・カナダ・ロイヤル植物園『未来羅針盤』オンタリオ 2009・上野不忍池『不忍・緑・五景』全国都市緑化フェア 2012・シンガポール『水鏡』マリナ・ベイ・サンズ 2013・メラノ (南チロル)『Water Blooming』イタリア 2015以下は表紙予定の写真です。随時進行状況はお知らせします。*リターンについてご支援してくださったみなさまには、「Earth Art Manualアースアートのトリセツ」のほか、『池田一オリジナル・アースアート・ポストカードセット(「五輪の浮島」、「カナダFuture Compass」、「水駅伝@知覧」の3枚組)』(以下写真)。●『池田一アースアート・プロジェクトのカタログ』サンパウロ、ニューヨーク、屋久島。●『池田一アースアートサウンド2017屋久島』のDVDとCD、『池田一With 空観無為』のCD。●『池田一秘蔵ポスター限定版(シンガポール水奏4枚組)、(100 WATERS)』など(以下写真)をご用させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
地球環境問題が深刻化する中、アースアーティスト池田一の「未来の地球のためのアート」の貴重な記録を、日本発・世界発信のメッセージとして緊急刊行。池田一の「EARTH ART 3部作」、第一弾として『アースアートのトリセツ』を出版します。サポーターのみなさまのご協力を得て、誰もがアースアーティストとして追体験できる書物となることを願っています。
*池田一について
●世界のリーディング・アーティスト(ブラジル・サンパウロ)
はじめに、これまでの池田一の活動についてご紹介します。1991年、第21回サンパウロ・ビエンナーレから特別招待された池田一は、その年の最も重要なアーティストとしてメインスペースを担当。
「メイン・スペースの吹き抜けの空間には、青い水面が波動する『水鏡/漂う地球』を設置した。3階まで駆け上がり、そこから「水鏡」を見下ろす。地球の肌を思わせる赤い土、その中に太古から取り残されたようにある青い水。この、遠い彼方へ忘却してしまった地球の息づかいを、サンパウロの地から呼び起こしたいと考えたのです。」、またゼネラル・キュレーターのガンディド・ガルボン氏は、前回同じ空間を占めたヨゼフ・ボイスの作品と比較して、「もっと繊細で、それほど物理的でない池田一の作品の方が好きだ」と記したのでした。(カタログより)
水のアーティストともいわれる池田一が地球の未来に向き合うアーティストとして、世界的な役割を担うスタートとなりました。
●国連も注目する池田一のアースアート(米国、ニューヨーク)
2008年、国連環境計画が主催したニューヨーク国連本部での「地球環境セミナー」に、世界の7人のアーティストが招待されました。池田一は、東・東南アジア、オセアニア代表として選抜され、「地球環境を、Water’s-Eye 水の眼でとらえる」ことの重要性について講演をしました。
● 東京ど真ん中から、アートが変える上野公園不忍池
2012年、東京ど真ん中の上野公園不忍池全体を使っての環境アートをするという要請が、東京都から池田一に来ました。不忍池の設置作業には年齢・職業・国籍を超えた600人のボランティアが参加。1ヵ月間の展示に約100万人もが訪れたという報告もあります。アースアートが地球環境という難儀な問題を、ぐんと身近に引き寄せてくれた代表例のひとつとして、今も語り継がれています。
●地球のへそから、アースアートは開花する(イタリア、メラノ・南チロル)
2015年、世界一美しい公園にも選ばれたことのある、南チロルのトラウツマンスドルフ城公園の池に池田一の作品『Water Blooming 開花する水』が浮かびました。四方に配置された「水の送り手」(写真)の手の先から、湧き出る水。その水が押し寄せる真ん中から、噴出する水。まさに、「地球のへそ」で、水が開花しているのです。
https://www.youtube.com/watch?v=clx-t4xJcQ0
●アースアートが、地域から世界発信(世界自然遺産の島・屋久島)
森の中を滴る水、岩肌を滑り落ちる滝、川の透き通った水―。洋上アルプスの異名をもつ屋久島は、天の水に最も近い島だと考え、2016年、17年の屋久島を舞台としたプロジェクトを「天水の島プロジェクト」と命名しました。
屋久島の入口のひとつ・安房港の飛び魚漁の漁師たちは池田のプランに共鳴し、それぞれの「水を汲む手」の写真の旗を船首に掲げて、「未来に、キレイな水を送ろう!」のパレードを繰り広げました。「文化、芸術に全く縁のない漁師たちがアートの主役になった」と、島民たちはビックリ! アースアートは、地球の未来のために全ての人が協働しなければならないという大原則を教えてくれます。
*Earth Artアースアートとは
昨今、日本各地で盛んな野外アートフェスティバル。「自然の中でのアート」には共感しても、「アースアート」については馴染みがうすい人たちが少なくありません。そこで、ミネソタ大学出版局が刊行した「アースアートの倫理学 The Ethics of Earth Art」(下写真)を紹介します。
この本の評者のDeborah Karasovは、池田一について次のように述べています。「標準的なアートの歴史では、1960年代の初期のランドアートやアースワークから、大阪出身のアーティスト・池田一らの環境アートへのシフトについて言及するだろう」。
アースアートとは、「自然環境とアート」の総称です。しかし、自然環境や自然素材を人間本位に利用するだけのアートについて、上記の書物は警告を発しています。
●池田一のアースアート
水のアーティストとも呼ばれる、池田一。「人間の制御不能な水をメディアとして、全く新しい言語を創造しているアーティストは、おそらく他にはいない」と、NYのマガジンBREAKTHROUGHは書いています。誰もが等しく必要とする「水」を通じて、未来の地球のための、共存共生の関係を創造する、池田一のアースアートが世界をリードすると言われる根拠が、ここにあるのです。また2006年、ニューヨーク州の南セネカ中央学校から、国連の関連事業として水の保全に関するシンポジウムを開催することになり、「中学生たちが世界の中から池田一を選抜したので、招聘したい」という連絡があり、コーネル大学の支援で実現したこともありました。
●アースアート3部作
地球環境問題にアートがどのように向き合うか。そのひとつの答えが池田一のアースアートです。しかし、その必要性の高さにもかかわらず、日本での認知度は十分ではありません。そこで、東京創造芸術祭と池田一は出版企画を立ち上げました。画集やカタログ、あるいは読み物といった一元的な編集方針ではなく、多くの人々と相互に関係し作用し合う立体的な関係性を生み出す3部作を提案いたします。
第1部 Earth Art Manual アースアート・マニュアル「アートを解く」
ドローイング、図面、写真などを中心にまとめた、「地球の読者から、書き手へ」の手引書として、「アースアートのトリセツ」とも称ばれます。
第2部 Earth Art Story アースアート・ストーリー「アートを読む」
世界各地で展開してきたアートプロジェクトを中心に、その困難なプロセスを乗り越えていくストーリーから、「アートを読む」という新体験へ。
第3部 Earth Art Action アースアート・アクション「アートを営む」
日本のパフォーマンスの草分け的存在の一人として、現代社会が喪失した未来志向で越境的なアクションの系譜は、多くの示唆に富んでいます。
●今回の出版「Earth Art Manual アースアートのトリセツ」
「アースアートのトリセツ」と呼ばれるビジュアル・ブックなため、誰でもがアースアーティストになれる追体験をすることができます。また材料調達から製作プロセスなどを細かく紹介したアートのトリセツのような体裁は、作品カタログやアート関連の書物の常識を破る(超える)異色の書物になることでしょう。
判型・菊判(227cm×152cm) 本文300頁(予定)
【紹介する主なアートプロジェクト】
・サンパウロ『漂う地球』21回サンパウロビエンナーレ 1991
・岩国『Waving Surface 地表』錦帯橋・錦川 1988
・サンタフェ『The United Waters』1995
・ニューヨーク『Water Mirror 水鏡』Franklin Furnace 1988
・万之瀬川『水駅伝』鹿児島 1999
・香港『水之方舟計画@香港』1999
・マニラ『Water Ark Harbor』フィリピン文化センター 1999
・デリー『WATERPOLIS 水脈都市』2008
・カナダ・ロイヤル植物園『未来羅針盤』オンタリオ 2009
・上野不忍池『不忍・緑・五景』全国都市緑化フェア 2012
・シンガポール『水鏡』マリナ・ベイ・サンズ 2013
・メラノ (南チロル)『Water Blooming』イタリア 2015
以下は表紙予定の写真です。随時進行状況はお知らせします。
*リターンについて
ご支援してくださったみなさまには、「Earth Art Manualアースアートのトリセツ」のほか、『池田一オリジナル・アースアート・ポストカードセット(「五輪の浮島」、「カナダFuture Compass」、「水駅伝@知覧」の3枚組)』(以下写真)。
●『池田一アースアート・プロジェクトのカタログ』サンパウロ、ニューヨーク、屋久島。
●『池田一アースアートサウンド2017屋久島』のDVDとCD、『池田一With 空観無為』のCD。
●『池田一秘蔵ポスター限定版(シンガポール水奏4枚組)、(100 WATERS)』
など(以下写真)をご用させていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。支援期間終了
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支援者
70人
残り期間
0日
集まっている金額
973,500円
(達成) 目標金額:900,000円
達成率108%
2019年01月11日23:59に終了しました。
支援期間終了
起案者
東京創造芸術祭
2,000円
お礼のメール、ポストカード
リターン
お礼のメール。『池田一オリジナル・アースアート・ポストカードセット(「五輪の浮島」、「カナダFuture Compass」、「水駅伝@知覧」の3枚組)』。
支援者の数 3人
お届け予定:2019年3月
支援期間終了
3,500円
お礼のメール、ポストカード、本
リターン
お礼のメール。『池田一オリジナル・アースアート・ポストカードセット(同上)』。『アースアートのトリセツ』(巻末に支援者のお名前を掲載:掲載するお名前はサイト内メールでお聞きします)。
支援者の数 7人
お届け予定:2019年3月
支援期間終了
5,000円
ポストカード、本、カタログ
リターン
お礼のメール。『池田一オリジナル・アースアート・ポストカードセット(同上)』。『アースアートのトリセツ』(同上)。『池田一アースアート・プロジェクトのカタログ』サンパウロ、ニューヨーク、屋久島の中から1冊。
支援者の数 21人
お届け予定:2019年3月
支援期間終了
10,000円
お礼のメール、ポストカード、本、カタログ、CD
リターン
お礼のメール。『池田一オリジナル・アースアートポストカードセット(同上)』。『アースアートのトリセツ』(同上)。『池田一アースアート・プロジェクトのカタログ』サンパウロ、ニューヨーク、屋久島の中から1冊。『池田一アースアートサウンド2017屋久島』のCD、『池田一With 空観無為』のCDのうち1枚。
支援者の数 22人
お届け予定:2019年3月
支援期間終了
20,000円
お礼のメール、本、カタログ、DVDまたはCD
リターン
お礼のメール。『池田一オリジナル・アースアート・ポストカードセット(同上)』。『フルカラー豪華版:アースアートのトリセツ』(同上)。『池田一アースアート・プロジェクトのカタログ3点セット』(サンパウロ/ニューヨーク/屋久島)。『池田一アースアートサウンド2017屋久島』のDVD、CD、『池田一With 空観無為』のCDの中から1枚。
支援者の数 8人
お届け予定:2019年3月
支援期間終了
30,000円
お礼のメール、本、カタログ、DVD、CD
リターン
お礼のメール、『池田一オリジナル・アースアート・ポストカードセット』(同上)。『フルカラー豪華版:アースアートのトリセツ』(同上)。『池田一アースアート・プロジェクトのカタログ3点セット』(同上)。『池田一アースアートサウンド2017屋久島』のDVDとCD、『池田一With 空観無為』のCD。
支援者の数 5人
お届け予定:2019年3月
支援期間終了
50,000円
お礼のメール、本、カタログ、DVD、CD
リターン
お礼のメール。『池田一オリジナル・アースアート・ポストカードセット』(同上)。『フルカラー特別編集豪華版 :アースアートのトリセツ』 (同上)。『 池田一アースアート・プロジェクトのカタログ3点セット』(同上)。『池田一アースアートサウンド2017屋久島』のDVDとC D、『池田一With 空観無為』のCD。『池田一秘蔵ポスター限定版(シンガポール水奏4枚組)』。
支援者の数 2人
お届け予定:2019年3月
支援期間終了
100,000円
お礼のメール、本、カタログ、DVD、CD、
リターン
『池田一オリジナル・アースアート・ポストカードセット』(同上)『フルカラー特別編集豪華版・池田一手作りのオリジナル・ボックス(箱ケース)入りアースアートのトリセツ』 (同上)、 『池田一アースアート・プロジェクトのカタログ3点セット』(同上)。『池田一アースアートサウンド2017屋久島』のDVDとCD、『池田一With 空観無為』のCD。『池田一秘蔵ポスター限定版(シンガポール水奏4枚組)と(100 WATERS)。『アートクロッシング創刊号"池田一特集"』。
支援者の数 2人
お届け予定:2019年3月
支援期間終了