■ごあいさつ
皆様、はじめまして。聖グレゴリオの家は東京都東久留米市にある宗教音楽研究所です。 1979年9月、フランシスコ会ドイツ管区のゲレオン・ゴルドマン神父によって設立され、今年、創立40周年を迎えました。
この度、創立40周年記念行事の一環としてグレゴリオ聖歌を記録することになりました。
今回、グレゴリオ聖歌を記録(CD製作)するプロジェクトで、クラウドファンディングをお願いするにあたり、皆様にグレゴリオ聖歌についてお話いたします。
橋本 周子 Veronika Ch
ikako Hashimoto
ドイツ国立ケルン音楽大学宗教音楽科卒業、ディプロム取得。ラインランド州立コンセルヴァトワール声楽科卒業。 1979年, フランシ スコ会司祭, G.ゴルドマン神父と一緒に聖グレゴリオの家宗教音楽研究所を設立し, 教会音楽の保存 と普及および教育にあたっている。
2019年9月、ヴァチカン, フランシスコ教皇よりこれまでの業績に対し,カトリック教会への顕著な功績のある人物に贈られる「大聖グレゴリウス勲章 Ordo Sancti Gregorii Magni」を受勲。
■グレゴリオ聖歌とは?
グレゴリオ聖歌は、一般にヨーロッパ音楽の始まりであり、同時に源泉であると考えられています。単旋律音楽が到達し得た最高の芸術といわれ、テキストはラテン語で礼拝の中から生まれてきた祈りの聖歌です。
グレゴリオ聖歌では聖書のことばが歌われます。15世紀以前の聖書は一行一行手書きされ、非常に貴重であり、それを手にすることはなかなか出来ませんでした。ヨーロッパの修道士たちはそのテキストを暗記する以外に方法はありませんでした。

彼らはそのテキストが体の一部となるまで繰り返し唱えて覚え、当時はこのことを瞑想(Meditatio瞑想、黙想)と言っておりました。
聖書のテキストは話される「音」によって伝えられ、若い修道者たちは、先輩から聖書のことばをそのまま食べるようなつもりで習ったといわれています。
かつて、ローマ・カトリックの典礼では聖書を朗読する役目の「カントール」という役割の人がいました。カントールは朗読の技術を身につけ、それにより聴く人は、心で神のみことばを受け止めて記憶することができたといわれています。
これがまさにグレゴリオ聖歌の中心的な要素です。
グレゴリオ聖歌は単に美しい音、ひびきなのではなく、耳に聴くことのできる「神のみことば」に対し畏敬の思いを持つことができる「音」と考えられます。
グレゴリオ聖歌の美しさとはメロディーの美しさというより、“ことば”の持っている真実から来るのです。
「教会音楽の真髄に達するためには、日々止むことなく礼拝が捧げられるべきである。すべての活動はそこから流れ出る。」これは、研究所の創立にあたっての創立者ゲレオン・ゴルドマン神父の言葉です。
当研究所におけるグレゴリオ聖歌の研究はミサの実践の中で深められてきました。現在、ラテン語のグレゴリオ聖歌によるミサは日本はおろかヨーロッパでもほとんど行われておりません。当研究所ではその伝統の泉を枯らさないよう、今でも美しいグレゴリオ聖歌のミサが毎週執り行われております。
■当時の息づかいを伝えるネウマと呼ばれる記号
セミオロジー(古楽譜記号解読解釈)による演奏

グレゴリオ聖歌は西暦750年前後に、時のフランク王国がその発祥の地と考えられています。当時は、五線譜も音符もなく、人々は100年以上もの間、全てを暗記して歌っていたのです。
しかし彼らは、テキストのことばをどのように表現し、文章のフレーズとことばのリズムをどのように表わしたかをある種の記号を用いて書き留めていました。
この記号はネウマ譜(Neuma:語源はプノイマ:息、空気、霊的、聖霊)と呼ばれ、このネウマ譜によって歌われたグレゴリオ聖歌は単旋律による音楽の宝庫として高い芸術性を今日も保っているのです。
このネウマを解釈して読み取っていくことがセミオロジーと呼ばれる古楽譜記号解読解釈です。
ネウマ譜をとおしてグレゴリオ聖歌を演奏することは、聖歌の旋律と表現を読み取るだけではなく、当時の修道士たちの聖書のことばに対する賛美のこころ、神から頂いた「みことば」に対しての畏敬の念を知ることでもあります。
■ゴデハルト・ヨッピヒ(Godehard Joppichi)先生の教え
セミオロジー研究の第一人者であるドン・E・カルディーヌ(1905-1988)の高弟であるヨッピヒ先生との初めての出会いは1993年でした。ゲーテ・インスティトゥート東京主催による『西洋と東洋の音楽の源泉をたどって』というテーマの講演に先生が招かれて来日し、私たちはグレゴリオ聖歌を演奏いたしました。先生は聖歌隊の中に入って私たちの演奏を助けてくださいました。
その1年後、聖グレゴリオの家で先生をお招きし、先生のご指導を受けることが実現いたしました。
そこで「ヨーロッパ音楽の始まり」というテーマの講演と彼のセミオロジーによる演奏を通して、私たちはグレゴリオ聖歌を歌うことの真の意味を知るという感動的な体験をいたしました。
「グレゴリオ聖歌はテキストそのものが音であり、ネウマを見ることは言葉の持つ内的な動きを知ることです。」(ゴデハルト・ヨッピヒ)
先生の教えを少しでも受け継ぎ残したいという願いから、4回にわたって先生の指揮でCDの作成をいたしました。先生は想像を超えた集中力と情熱を持って私たちを録音にまで導いてくださいました。そのうちのいくつかは「レコード芸術 準特選」に選ばれました。
ヨッピヒ先生はその長年にわたるグレゴリオ聖歌研究の功績により2018年にヨーロッパ教会音楽賞(Preis der Europäischen Kirchenmusik)を受賞されました。私たちは、何としてもヨッピヒ先生の教えをもとにグレゴリオ聖歌を受け継いでいくべきだと考えております。
しかし、高齢になられたヨッピヒ先生は今回の録音に参加することは不可能です。遠くドイツの地より私たちにアドバイスを与えてくださいます。
演奏は研究所所属の聖歌隊 カペラ・グレゴリアーナの選抜メンバーで、これまでに4回ハンガリー、ヴァーツにおける国際グレゴリオ聖歌フェスティバルに出演し、またドイツにおいて直々にヨッピヒ先生のご指導も受けてまいりました。
日本人である私たちが、先生の教えを受け継ぎ、1000年以上前の修道士たちが学んだように次の世代へグレゴリオ聖歌を引き渡すために、演奏者一同今から身の引き締まる思いです。
■募集する金額 150万円
今回、録音予定のクリスマスのミサは前日・夜半・早朝・日中に分かれており、現代のにぎやかなクリスマスの雰囲気とは違った、キリスト降誕の神秘が静かにうたわれます。
今回のプロジェクトでは、録音会場のホール代、録音技術料、CD製作費、雑費、そしてグレゴリオ聖歌に精通したドイツ人録音技師の方のご協力も仰ぐため、全体で300万円の経費が必要です。
聖グレゴリオの家の運営は、教育部門の授業料収入では設備の維持費、人件費はまかないきれずそのほとんどは国内外の皆様からの献金やチャリティーコンサートによって成り立っています。
そのために、今回のプロジェクトのための資金を充てる余裕はありませんが、何とか150万円の予算を絞り出し、不足する残りの150万円のご支援をお願いしたいと存じます。
お詫びとお知らせ(1/8追記)
この度、1月28日より予定しておりました録音ですが、指揮者 橋本周子の不慮の転倒事故による骨折のため、録音の延期を余儀なくされる状況になってしまいました。
怪我の状況は最低でも6週間の入院を必要とするものでただ今、回復へ努めておりますが、この時を無駄にすることなく演奏者一同より深い演奏へ向けて練習を積み重ねていく所存です。録音の日程などは現在調整中ですが、決まり次第皆様にご報告させていただきます。
引き続きのご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
■リターン内容
①1,000円 お礼メッセージ+「支援者限定活動報告の共有」
②3,000円 ①
+オリジナルポストカード(図柄違い2枚組)
◇オリジナル手書き写本をプリントした素敵なポストカードです。
③5,000円 ①+②
+オリジナルクリアファイル
◇聖堂のアーレントオルガンと聖グレゴリオの家の鐘をデザインしたクリアファイルです。 (2枚1組)

④10,000円 ①+②+③
+聖グレゴリオの家ロゴ入りボールペン(1本)
◇聖グレゴリオの家の英語のロゴ入りのボールペンです。色はお選びいただけません。
+今回録音する最新CD
◇今回録音するクリスマスのミサのCDをお届けします。
(写真はイメージ)
⑤30,000円 ①+②
+③オリジナルクリアファイル(2枚組)
+④聖グレゴリオの家ロゴ入りボールペン
+④今回録音する最新CD
+ゲレオン神父書籍『死の影 慰めの光』
◇創立者ゲレオン・ゴルドマン神父の過酷で、奇跡に彩られた半生~幼年時代、第二次世界大戦への従軍、捕虜生活~を自ら描いた感動の書。
⑥50,000円 ①+②+③+④
+④今回録音する最新CD
+⑤ゲレオン神父書籍『死の影 慰めの光』
+チャリティーコンサートご招待券(4枚・2023年3月まで有効)
◇優れた演奏家により行われるコンサートへご招待。どなたでもお使いいただけます。一回のコンサートで複数のご利用も出来ます。お友達を誘っておでかけください。(
写真はイメージ)
⑦100,000円 ①+②+③+④
+④今回録音する最新CD
+⑤ゲレオン神父書籍『死の影 慰めの光』
+チャリティーコンサートご招待券(6枚・2023年3月まで有効)
+既存のCDよりお好きなもの1枚
+最新CDパンフレットへお名前掲載(実名のみ)
◇これまでに録音したCD(待降節/主の公現のミサ・受難のミサ・主の復活のミサ・レクイエム/死者のためのミサ・究極の音楽・至高のハーモニー)よりお好きなものを1枚差し上げます。また、最新CDのパンフレットにお名前を掲載いたします。
■想定されるリスク
CDの完成は2020年内の完成を予定しておりますが、事情によっては完成の時期が延長されることがあるかもしれません。何卒ご了承ください。
聖グレゴリオの家の40年の歩みの中で、グレゴリオ聖歌という原点に戻ることは昔を思い出すことではなく、むしろ新鮮な新しい息吹に出会えることであることに気付かされました。それは現代に生きる私たちに、今なお多くのものを語りかけているのです。
これからも、グレゴリオ聖歌の持つ真髄と典礼の精神を受け継いで伝えてまいりたいと思っております。
今回、皆様に資金のご協力をお願いすることはもちろんですが、一人でも多くの方々に全世界の人類の文化遺産としてのグレゴリオ聖歌の素晴らしさを知っていただきたいと思いクラウドファンディングに挑戦することにいたしました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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19
支援者
141
■ごあいさつ 皆様、はじめまして。聖グレゴリオの家は東京都東久留米市にある宗教音楽研究所です。 1979年9月、フランシスコ会ドイツ管区のゲレオン・ゴルドマン神父によって設立され、今年、創立40周年を迎えました。 この度、創立40周年記念行事の一環としてグレゴリオ聖歌を記録することになりました。 今回、グレゴリオ聖歌を記録(CD製作)するプロジェクトで、クラウドファンディングをお願いするにあたり、皆様にグレゴリオ聖歌についてお話いたします。 橋本 周子 Veronika Chikako Hashimoto ドイツ国立ケルン音楽大学宗教音楽科卒業、ディプロム取得。ラインランド州立コンセルヴァトワール声楽科卒業。 1979年, フランシ スコ会司祭, G.ゴルドマン神父と一緒に聖グレゴリオの家宗教音楽研究所を設立し, 教会音楽の保存 と普及および教育にあたっている。 2019年9月、ヴァチカン, フランシスコ教皇よりこれまでの業績に対し,カトリック教会への顕著な功績のある人物に贈られる「大聖グレゴリウス勲章 Ordo Sancti Gregorii Magni」を受勲。 ■グレゴリオ聖歌とは? グレゴリオ聖歌は、一般にヨーロッパ音楽の始まりであり、同時に源泉であると考えられています。単旋律音楽が到達し得た最高の芸術といわれ、テキストはラテン語で礼拝の中から生まれてきた祈りの聖歌です。 グレゴリオ聖歌では聖書のことばが歌われます。15世紀以前の聖書は一行一行手書きされ、非常に貴重であり、それを手にすることはなかなか出来ませんでした。ヨーロッパの修道士たちはそのテキストを暗記する以外に方法はありませんでした。 彼らはそのテキストが体の一部となるまで繰り返し唱えて覚え、当時はこのことを瞑想(Meditatio瞑想、黙想)と言っておりました。聖書のテキストは話される「音」によって伝えられ、若い修道者たちは、先輩から聖書のことばをそのまま食べるようなつもりで習ったといわれています。 かつて、ローマ・カトリックの典礼では聖書を朗読する役目の「カントール」という役割の人がいました。カントールは朗読の技術を身につけ、それにより聴く人は、心で神のみことばを受け止めて記憶することができたといわれています。 これがまさにグレゴリオ聖歌の中心的な要素です。 グレゴリオ聖歌は単に美しい音、ひびきなのではなく、耳に聴くことのできる「神のみことば」に対し畏敬の思いを持つことができる「音」と考えられます。 グレゴリオ聖歌の美しさとはメロディーの美しさというより、“ことば”の持っている真実から来るのです。 「教会音楽の真髄に達するためには、日々止むことなく礼拝が捧げられるべきである。すべての活動はそこから流れ出る。」これは、研究所の創立にあたっての創立者ゲレオン・ゴルドマン神父の言葉です。 当研究所におけるグレゴリオ聖歌の研究はミサの実践の中で深められてきました。現在、ラテン語のグレゴリオ聖歌によるミサは日本はおろかヨーロッパでもほとんど行われておりません。当研究所ではその伝統の泉を枯らさないよう、今でも美しいグレゴリオ聖歌のミサが毎週執り行われております。 ■当時の息づかいを伝えるネウマと呼ばれる記号セミオロジー(古楽譜記号解読解釈)による演奏 グレゴリオ聖歌は西暦750年前後に、時のフランク王国がその発祥の地と考えられています。当時は、五線譜も音符もなく、人々は100年以上もの間、全てを暗記して歌っていたのです。 しかし彼らは、テキストのことばをどのように表現し、文章のフレーズとことばのリズムをどのように表わしたかをある種の記号を用いて書き留めていました。 この記号はネウマ譜(Neuma:語源はプノイマ:息、空気、霊的、聖霊)と呼ばれ、このネウマ譜によって歌われたグレゴリオ聖歌は単旋律による音楽の宝庫として高い芸術性を今日も保っているのです。 このネウマを解釈して読み取っていくことがセミオロジーと呼ばれる古楽譜記号解読解釈です。 ネウマ譜をとおしてグレゴリオ聖歌を演奏することは、聖歌の旋律と表現を読み取るだけではなく、当時の修道士たちの聖書のことばに対する賛美のこころ、神から頂いた「みことば」に対しての畏敬の念を知ることでもあります。 ■ゴデハルト・ヨッピヒ(Godehard Joppichi)先生の教えセミオロジー研究の第一人者であるドン・E・カルディーヌ(1905-1988)の高弟であるヨッピヒ先生との初めての出会いは1993年でした。ゲーテ・インスティトゥート東京主催による『西洋と東洋の音楽の源泉をたどって』というテーマの講演に先生が招かれて来日し、私たちはグレゴリオ聖歌を演奏いたしました。先生は聖歌隊の中に入って私たちの演奏を助けてくださいました。 その1年後、聖グレゴリオの家で先生をお招きし、先生のご指導を受けることが実現いたしました。 そこで「ヨーロッパ音楽の始まり」というテーマの講演と彼のセミオロジーによる演奏を通して、私たちはグレゴリオ聖歌を歌うことの真の意味を知るという感動的な体験をいたしました。 「グレゴリオ聖歌はテキストそのものが音であり、ネウマを見ることは言葉の持つ内的な動きを知ることです。」(ゴデハルト・ヨッピヒ) 先生の教えを少しでも受け継ぎ残したいという願いから、4回にわたって先生の指揮でCDの作成をいたしました。先生は想像を超えた集中力と情熱を持って私たちを録音にまで導いてくださいました。そのうちのいくつかは「レコード芸術 準特選」に選ばれました。 ヨッピヒ先生はその長年にわたるグレゴリオ聖歌研究の功績により2018年にヨーロッパ教会音楽賞(Preis der Europäischen Kirchenmusik)を受賞されました。私たちは、何としてもヨッピヒ先生の教えをもとにグレゴリオ聖歌を受け継いでいくべきだと考えております。 しかし、高齢になられたヨッピヒ先生は今回の録音に参加することは不可能です。遠くドイツの地より私たちにアドバイスを与えてくださいます。 演奏は研究所所属の聖歌隊 カペラ・グレゴリアーナの選抜メンバーで、これまでに4回ハンガリー、ヴァーツにおける国際グレゴリオ聖歌フェスティバルに出演し、またドイツにおいて直々にヨッピヒ先生のご指導も受けてまいりました。 日本人である私たちが、先生の教えを受け継ぎ、1000年以上前の修道士たちが学んだように次の世代へグレゴリオ聖歌を引き渡すために、演奏者一同今から身の引き締まる思いです。 ■募集する金額 150万円今回、録音予定のクリスマスのミサは前日・夜半・早朝・日中に分かれており、現代のにぎやかなクリスマスの雰囲気とは違った、キリスト降誕の神秘が静かにうたわれます。 今回のプロジェクトでは、録音会場のホール代、録音技術料、CD製作費、雑費、そしてグレゴリオ聖歌に精通したドイツ人録音技師の方のご協力も仰ぐため、全体で300万円の経費が必要です。 聖グレゴリオの家の運営は、教育部門の授業料収入では設備の維持費、人件費はまかないきれずそのほとんどは国内外の皆様からの献金やチャリティーコンサートによって成り立っています。そのために、今回のプロジェクトのための資金を充てる余裕はありませんが、何とか150万円の予算を絞り出し、不足する残りの150万円のご支援をお願いしたいと存じます。 お詫びとお知らせ(1/8追記) この度、1月28日より予定しておりました録音ですが、指揮者 橋本周子の不慮の転倒事故による骨折のため、録音の延期を余儀なくされる状況になってしまいました。 怪我の状況は最低でも6週間の入院を必要とするものでただ今、回復へ努めておりますが、この時を無駄にすることなく演奏者一同より深い演奏へ向けて練習を積み重ねていく所存です。録音の日程などは現在調整中ですが、決まり次第皆様にご報告させていただきます。 引き続きのご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。 ■リターン内容①1,000円 お礼メッセージ+「支援者限定活動報告の共有」 ②3,000円 ① +オリジナルポストカード(図柄違い2枚組) ◇オリジナル手書き写本をプリントした素敵なポストカードです。 ③5,000円 ①+② +オリジナルクリアファイル ◇聖堂のアーレントオルガンと聖グレゴリオの家の鐘をデザインしたクリアファイルです。 (2枚1組) ④10,000円 ①+②+③ +聖グレゴリオの家ロゴ入りボールペン(1本) ◇聖グレゴリオの家の英語のロゴ入りのボールペンです。色はお選びいただけません。 +今回録音する最新CD ◇今回録音するクリスマスのミサのCDをお届けします。 (写真はイメージ) ⑤30,000円 ①+② +③オリジナルクリアファイル(2枚組) +④聖グレゴリオの家ロゴ入りボールペン +④今回録音する最新CD +ゲレオン神父書籍『死の影 慰めの光』 ◇創立者ゲレオン・ゴルドマン神父の過酷で、奇跡に彩られた半生~幼年時代、第二次世界大戦への従軍、捕虜生活~を自ら描いた感動の書。 ⑥50,000円 ①+②+③+④ +④今回録音する最新CD +⑤ゲレオン神父書籍『死の影 慰めの光』 +チャリティーコンサートご招待券(4枚・2023年3月まで有効) ◇優れた演奏家により行われるコンサートへご招待。どなたでもお使いいただけます。一回のコンサートで複数のご利用も出来ます。お友達を誘っておでかけください。( 写真はイメージ) ⑦100,000円 ①+②+③+④ +④今回録音する最新CD +⑤ゲレオン神父書籍『死の影 慰めの光』 +チャリティーコンサートご招待券(6枚・2023年3月まで有効) +既存のCDよりお好きなもの1枚 +最新CDパンフレットへお名前掲載(実名のみ) ◇これまでに録音したCD(待降節/主の公現のミサ・受難のミサ・主の復活のミサ・レクイエム/死者のためのミサ・究極の音楽・至高のハーモニー)よりお好きなものを1枚差し上げます。また、最新CDのパンフレットにお名前を掲載いたします。 ■想定されるリスクCDの完成は2020年内の完成を予定しておりますが、事情によっては完成の時期が延長されることがあるかもしれません。何卒ご了承ください。 聖グレゴリオの家の40年の歩みの中で、グレゴリオ聖歌という原点に戻ることは昔を思い出すことではなく、むしろ新鮮な新しい息吹に出会えることであることに気付かされました。それは現代に生きる私たちに、今なお多くのものを語りかけているのです。 これからも、グレゴリオ聖歌の持つ真髄と典礼の精神を受け継いで伝えてまいりたいと思っております。 今回、皆様に資金のご協力をお願いすることはもちろんですが、一人でも多くの方々に全世界の人類の文化遺産としてのグレゴリオ聖歌の素晴らしさを知っていただきたいと思いクラウドファンディングに挑戦することにいたしました。 最後までお読みいただきましてありがとうございました。
■ごあいさつ
皆様、はじめまして。聖グレゴリオの家は東京都東久留米市にある宗教音楽研究所です。 1979年9月、フランシスコ会ドイツ管区のゲレオン・ゴルドマン神父によって設立され、今年、創立40周年を迎えました。
この度、創立40周年記念行事の一環としてグレゴリオ聖歌を記録することになりました。
今回、グレゴリオ聖歌を記録(CD製作)するプロジェクトで、クラウドファンディングをお願いするにあたり、皆様にグレゴリオ聖歌についてお話いたします。
橋本 周子 Veronika Ch
ikako Hashimoto
ドイツ国立ケルン音楽大学宗教音楽科卒業、ディプロム取得。ラインランド州立コンセルヴァトワール声楽科卒業。 1979年, フランシ スコ会司祭, G.ゴルドマン神父と一緒に聖グレゴリオの家宗教音楽研究所を設立し, 教会音楽の保存 と普及および教育にあたっている。
2019年9月、ヴァチカン, フランシスコ教皇よりこれまでの業績に対し,カトリック教会への顕著な功績のある人物に贈られる「大聖グレゴリウス勲章 Ordo Sancti Gregorii Magni」を受勲。
■グレゴリオ聖歌とは?
グレゴリオ聖歌は、一般にヨーロッパ音楽の始まりであり、同時に源泉であると考えられています。単旋律音楽が到達し得た最高の芸術といわれ、テキストはラテン語で礼拝の中から生まれてきた祈りの聖歌です。
グレゴリオ聖歌では聖書のことばが歌われます。15世紀以前の聖書は一行一行手書きされ、非常に貴重であり、それを手にすることはなかなか出来ませんでした。ヨーロッパの修道士たちはそのテキストを暗記する以外に方法はありませんでした。
彼らはそのテキストが体の一部となるまで繰り返し唱えて覚え、当時はこのことを瞑想(Meditatio瞑想、黙想)と言っておりました。
聖書のテキストは話される「音」によって伝えられ、若い修道者たちは、先輩から聖書のことばをそのまま食べるようなつもりで習ったといわれています。
かつて、ローマ・カトリックの典礼では聖書を朗読する役目の「カントール」という役割の人がいました。カントールは朗読の技術を身につけ、それにより聴く人は、心で神のみことばを受け止めて記憶することができたといわれています。
これがまさにグレゴリオ聖歌の中心的な要素です。
グレゴリオ聖歌は単に美しい音、ひびきなのではなく、耳に聴くことのできる「神のみことば」に対し畏敬の思いを持つことができる「音」と考えられます。
グレゴリオ聖歌の美しさとはメロディーの美しさというより、“ことば”の持っている真実から来るのです。
「教会音楽の真髄に達するためには、日々止むことなく礼拝が捧げられるべきである。すべての活動はそこから流れ出る。」これは、研究所の創立にあたっての創立者ゲレオン・ゴルドマン神父の言葉です。
当研究所におけるグレゴリオ聖歌の研究はミサの実践の中で深められてきました。現在、ラテン語のグレゴリオ聖歌によるミサは日本はおろかヨーロッパでもほとんど行われておりません。当研究所ではその伝統の泉を枯らさないよう、今でも美しいグレゴリオ聖歌のミサが毎週執り行われております。
■当時の息づかいを伝えるネウマと呼ばれる記号
セミオロジー(古楽譜記号解読解釈)による演奏
グレゴリオ聖歌は西暦750年前後に、時のフランク王国がその発祥の地と考えられています。当時は、五線譜も音符もなく、人々は100年以上もの間、全てを暗記して歌っていたのです。
この記号はネウマ譜(Neuma:語源はプノイマ:息、空気、霊的、聖霊)と呼ばれ、このネウマ譜によって歌われたグレゴリオ聖歌は単旋律による音楽の宝庫として高い芸術性を今日も保っているのです。
このネウマを解釈して読み取っていくことがセミオロジーと呼ばれる古楽譜記号解読解釈です。
ネウマ譜をとおしてグレゴリオ聖歌を演奏することは、聖歌の旋律と表現を読み取るだけではなく、当時の修道士たちの聖書のことばに対する賛美のこころ、神から頂いた「みことば」に対しての畏敬の念を知ることでもあります。
■ゴデハルト・ヨッピヒ(Godehard Joppichi)先生の教え
セミオロジー研究の第一人者であるドン・E・カルディーヌ(1905-1988)の高弟であるヨッピヒ先生との初めての出会いは1993年でした。ゲーテ・インスティトゥート東京主催による『西洋と東洋の音楽の源泉をたどって』というテーマの講演に先生が招かれて来日し、私たちはグレゴリオ聖歌を演奏いたしました。先生は聖歌隊の中に入って私たちの演奏を助けてくださいました。
その1年後、聖グレゴリオの家で先生をお招きし、先生のご指導を受けることが実現いたしました。
そこで「ヨーロッパ音楽の始まり」というテーマの講演と彼のセミオロジーによる演奏を通して、私たちはグレゴリオ聖歌を歌うことの真の意味を知るという感動的な体験をいたしました。
「グレゴリオ聖歌はテキストそのものが音であり、ネウマを見ることは言葉の持つ内的な動きを知ることです。」(ゴデハルト・ヨッピヒ)
先生の教えを少しでも受け継ぎ残したいという願いから、4回にわたって先生の指揮でCDの作成をいたしました。先生は想像を超えた集中力と情熱を持って私たちを録音にまで導いてくださいました。そのうちのいくつかは「レコード芸術 準特選」に選ばれました。
しかし、高齢になられたヨッピヒ先生は今回の録音に参加することは不可能です。遠くドイツの地より私たちにアドバイスを与えてくださいます。ヨッピヒ先生はその長年にわたるグレゴリオ聖歌研究の功績により2018年にヨーロッパ教会音楽賞(Preis der Europäischen Kirchenmusik)を受賞されました。私たちは、何としてもヨッピヒ先生の教えをもとにグレゴリオ聖歌を受け継いでいくべきだと考えております。
演奏は研究所所属の聖歌隊 カペラ・グレゴリアーナの選抜メンバーで、これまでに4回ハンガリー、ヴァーツにおける国際グレゴリオ聖歌フェスティバルに出演し、またドイツにおいて直々にヨッピヒ先生のご指導も受けてまいりました。
日本人である私たちが、先生の教えを受け継ぎ、1000年以上前の修道士たちが学んだように次の世代へグレゴリオ聖歌を引き渡すために、演奏者一同今から身の引き締まる思いです。■募集する金額 150万円
今回のプロジェクトでは、録音会場のホール代、録音技術料、CD製作費、雑費、そしてグレゴリオ聖歌に精通したドイツ人録音技師の方のご協力も仰ぐため、全体で300万円の経費が必要です。
聖グレゴリオの家の運営は、教育部門の授業料収入では設備の維持費、人件費はまかないきれずそのほとんどは国内外の皆様からの献金やチャリティーコンサートによって成り立っています。
そのために、今回のプロジェクトのための資金を充てる余裕はありませんが、何とか150万円の予算を絞り出し、不足する残りの150万円のご支援をお願いしたいと存じます。
お詫びとお知らせ(1/8追記)
この度、1月28日より予定しておりました録音ですが、指揮者 橋本周子の不慮の転倒事故による骨折のため、録音の延期を余儀なくされる状況になってしまいました。
怪我の状況は最低でも6週間の入院を必要とするものでただ今、回復へ努めておりますが、この時を無駄にすることなく演奏者一同より深い演奏へ向けて練習を積み重ねていく所存です。録音の日程などは現在調整中ですが、決まり次第皆様にご報告させていただきます。
引き続きのご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
■リターン内容
①1,000円 お礼メッセージ+「支援者限定活動報告の共有」
②3,000円 ①
+オリジナルポストカード(図柄違い2枚組)
◇オリジナル手書き写本をプリントした素敵なポストカードです。
③5,000円 ①+②
+オリジナルクリアファイル
◇聖堂のアーレントオルガンと聖グレゴリオの家の鐘をデザインしたクリアファイルです。 (2枚1組)
④10,000円 ①+②+③
+聖グレゴリオの家ロゴ入りボールペン(1本)
◇聖グレゴリオの家の英語のロゴ入りのボールペンです。色はお選びいただけません。
+今回録音する最新CD
◇今回録音するクリスマスのミサのCDをお届けします。
(写真はイメージ)
⑤30,000円 ①+②
+③オリジナルクリアファイル(2枚組)
+④聖グレゴリオの家ロゴ入りボールペン
+④今回録音する最新CD
+ゲレオン神父書籍『死の影 慰めの光』
◇創立者ゲレオン・ゴルドマン神父の過酷で、奇跡に彩られた半生~幼年時代、第二次世界大戦への従軍、捕虜生活~を自ら描いた感動の書。
⑥50,000円 ①+②+③+④
+④今回録音する最新CD
+⑤ゲレオン神父書籍『死の影 慰めの光』
+チャリティーコンサートご招待券(4枚・2023年3月まで有効)
◇優れた演奏家により行われるコンサートへご招待。どなたでもお使いいただけます。一回のコンサートで複数のご利用も出来ます。お友達を誘っておでかけください。( 写真はイメージ)
⑦100,000円 ①+②+③+④
+④今回録音する最新CD
+⑤ゲレオン神父書籍『死の影 慰めの光』
+チャリティーコンサートご招待券(6枚・2023年3月まで有効)
+既存のCDよりお好きなもの1枚
+最新CDパンフレットへお名前掲載(実名のみ)
◇これまでに録音したCD(待降節/主の公現のミサ・受難のミサ・主の復活のミサ・レクイエム/死者のためのミサ・究極の音楽・至高のハーモニー)よりお好きなものを1枚差し上げます。また、最新CDのパンフレットにお名前を掲載いたします。
■想定されるリスク
CDの完成は2020年内の完成を予定しておりますが、事情によっては完成の時期が延長されることがあるかもしれません。何卒ご了承ください。
聖グレゴリオの家の40年の歩みの中で、グレゴリオ聖歌という原点に戻ることは昔を思い出すことではなく、むしろ新鮮な新しい息吹に出会えることであることに気付かされました。それは現代に生きる私たちに、今なお多くのものを語りかけているのです。
これからも、グレゴリオ聖歌の持つ真髄と典礼の精神を受け継いで伝えてまいりたいと思っております。
今回、皆様に資金のご協力をお願いすることはもちろんですが、一人でも多くの方々に全世界の人類の文化遺産としてのグレゴリオ聖歌の素晴らしさを知っていただきたいと思いクラウドファンディングに挑戦することにいたしました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
支援期間終了
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支援者
141人
残り期間
0日
集まっている金額
2,125,000円
(達成) 目標金額:1,500,000円
達成率141%
2020年02月10日23:59に終了しました。
支援期間終了
起案者
宗教法人聖グレゴリオの家宗教音楽研究所
1,000円
リターン
●お礼メッセージ
●「支援者限定活動報告の共有」
支援者の数 8人
支援期間終了
3,000円
リターン
●お礼メッセージ
●「支援者限定活動報告の共有」
●オリジナルポストカード(2枚組)
支援者の数 6人
お届け予定:2020年3月
支援期間終了
5,000円
リターン
●お礼メッセージ
●「支援者限定活動報告の共有」
●オリジナルポストカード(2枚組)
●オリジナルクリアファイル(2枚組)
支援者の数 6人
お届け予定:2020年3月
支援期間終了
10,000円
リターン
●お礼メッセージ
●「支援者限定活動報告の共有」
●オリジナルポストカード(2枚組)
●オリジナルクリアファイル(2枚組)
●聖グレゴリオの家ロゴ入りボールペン(1本)
●今回録音する最新CD
(2020年度内に出来上がり次第お送りします。)
支援者の数 104人
お届け予定:2020年12月
支援期間終了
30,000円
リターン
●お礼メッセージ
●「支援者限定活動報告の共有」
●オリジナルポストカード(2枚組)
●オリジナルクリアファイル(2枚組)
●聖グレゴリオの家ロゴ入りボールペン(1本)
●今回録音する最新CD
(2020年度内に出来上がり次第お送りします。)
●ゲレオン神父書籍『死の影 慰めの光』
支援者の数 6人
お届け予定:2020年12月
支援期間終了
50,000円
リターン
●お礼メッセージ
●「支援者限定活動報告の共有」
●オリジナルポストカード(2枚組)
●オリジナルクリアファイル(2枚組)
●聖グレゴリオの家ロゴ入りボールペン(1本)
●今回録音する最新CD
(2020年度内に出来上がり次第お送りします。)
●ゲレオン神父書籍『死の影 慰めの光』
●チャリティーコンサートご招待券(4枚)、もしくは「バッハを愉しむとき」(CD6枚+日本語全訳解説書、10,000円相当、在庫5)
*支援者欄かサイト内メールにて、どちらを選ぶかお知らせください。
支援者の数 7人
お届け予定:2020年12月
支援期間終了
100,000円
リターン
●お礼メッセージ
●「支援者限定活動報告の共有」
●オリジナルポストカード(2枚組)
●オリジナルクリアファイル(2枚組)
●聖グレゴリオの家ロゴ入りボールペン(1本)
●今回録音する最新CD
(2020年度内に出来上がり次第お送りします。)
●ゲレオン神父書籍『死の影 慰めの光』
●既存のCDよりお好きなもの1枚
●最新CDパンフレットへお名前掲載(実名のみ)
●チャリティーコンサートご招待券(6枚)
*1/15追記
ご招待券と選択していただいていた「リチェルカール古楽器ガイド」は在庫切れになりました。
支援者の数 4人
お届け予定:2020年12月
支援期間終了