・阪神・淡路大震災から25年、被災者たちの証言集を刊行したい
初めまして。NPO法人「よろず相談室」の牧秀一です。1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災発生から25年。私たちは、震災発生の直後から今日に至るまで、一人暮らしの高齢者宅への訪問や震災で障害を負った人たちへの支援などを続けてきました。25年の間に亡くなる人も多くいる中で、被災者たちが経験した震災を記録に残すため、5年前から被災者たちの証言を動画に撮りためてきました。
震災から共にあゆみ、耳を傾け続けた私たちに打ち明ける、22人の被災者たちの震災前の人生と震災後のそれぞれの足どり。自宅の全壊、失職、災害による後遺症、コミュニティの崩壊、復興住宅で起きる孤独死……。被災者の生きてきた証しを残すとともに、その経験を生かして今後起こりうる自然災害に備えるため、これまで関わってきた被災者のうち22人の体験談をまとめた証言集を制作したいと思っています。
ぜひ皆様のご協力をお願いいたします。
話を聞くことで、被災者の直面する課題と向き合ってきた「よろず相談室」
「よろず相談室」は、1995年の阪神淡路大震災の直後、避難所となった神戸市内の小学校から始まりました。避難者から避難生活上の不安や悩みについて相談を受けるほか、有益な情報(義援金の受取り方、感染症予防など)を集めた手づくりの「よろず新聞」を毎晩配布し、読み聞かせる活動に取り組みました。
相次いだ高齢者の「孤独死」や「自殺」
95年9月に避難所は解消しましたが、翌年3月、従来のコミュニティから分断されてしまった高齢者たちの「孤独死」や「自殺」が相次いだことを受けて、仮設住宅や復興住宅へ入居する一人暮らしの高齢者を継続的に訪問する活動を始めました。世間ばなしや日々の出来事のほか、健康不安や生活上の悩みなどについて同じ目線で話を聴いたり、高齢者と支援者の手紙のやり取りを支援することで、独りではないと伝えることを大切にしてきました。

(朝日新聞2009/1/16)
(高齢者宅を訪問するよろず相談室の学生ボランティア)
災害の盲点「震災障害者」の支援
2007年からは、震災によって障害者となった人達の支援に取り組みました。平常時に障害を負うのと異なり、震災の場合には、障害だけでなく、生活基盤や周りの支えを失うという二重の負担を強いられます。

(朝日新聞2009/12/22)
阪神・淡路大震災では1万683人が重傷を負いました。しかし、被災自治体がこれまで掘り下げた調査をしてこなかったため、震災障害者の存在は「災害の盲点」「忘れられた被災者」ともいわれてきました。発生から15年が過ぎた2010年度になって、兵庫県や神戸市が実態調査に着手。障害者手帳の申請内容などを見直し、県内で震災障害者349人が判明。私たちは、被災者アンケートや重症者数のデータから「阪神・淡路では2千人超はいる」と推測しています。

(よろず相談室が作成したリーフレット)
よろず相談室では、本人やその家族が気軽に語り合う「震災障害者の集い」の開催や、厚生労働省へ震災障害者に対する支援を求めて、当事者とともに要望書を提出するなど働きかけをしてきました。要望を受けて厚労省は17年2月、障害者手帳の交付業務を担う都道府県などに「自然災害」を申請書類の原因欄に加えるよう通知し、対策の検討を促しました。その結果、同年3月、身体障害者手帳の申請書類の原因欄に「自然災害」が加わりました。
現在は、消防庁が災害で被害状況を公表する際、震災だけでなくすべての災害で、重傷者のうち後遺症が残った人の内訳を示すよう働き掛けを続けています。
東日本大震災や全国の被災地へ阪神からできることを
東日本大震災の被災地にも阪神の経験が生かせることはないかと考え、現地の避難所や仮設住宅への訪問活動をしたり、全国から募った手紙を被災地の人たちに届けたりするほか、高齢者や障害者の支援を広げるため、関係機関への働きかけを行っています。
東日本大震災など全国の被災地への訪問活動を通じて、「発災から25年を生きた被災者たちの人生の証言は、全国の被災者たちの今後のケアや支援に役立てることがある」と考えるようになりました。

(2015年9月、福島県営下神白団地を訪問する代表の牧(下段中央))
(朝日新聞2011/8/9)


(神戸の学生たちから気仙沼の方々へ届けたクリスマスカード)

(熊本地震の被災地の子どもたちへ気仙沼の子どもたちから届けたクリスマスカード)
2021年1月刊行を目指して、被災者達の証言集をみんなで残そう!
本プロジェクトでは、以下のようなスケジュールを計画しています。
・2月:クラウドファンディング開始
・2~11月:証言集の編集
・12月:印刷・製本
・来年1月:刊行、記念イベント開催
22人へのインタビューは、40時間に及びます。詳細未定ですが、総ページ数は約600頁の上製本に仕上がる予定です。刊行には少し時間がかかりますが、被災者達の証言を正確に伝え残すため、丁寧に作業を進めていきたいと思っています。編集は、これまで私たちの活動に協力してくれた支援者と版元の「能美舎」が協力して作業にあたります。
また今回、完成した本は配布ではなく、商品として全国へ流通させる選択をいたしました。
よろず相談室の牧は、この本の刊行を最後の仕事とし25年の活動から引退する予定です。そのため、会として長期的に本を管理していくことが難しいと考え、必要な人が必要としてくれたときに手に入るよう「版元に本の管理を委託する」という形をとりたいと思います。委託する「能美舎」は、本の制作については必要経費のみを受け取り、本の販売利益から流通や本の管理にかかる経費を賄います。
資金使途について
本プロジェクトの必要経費は、以下の通りです。
◆編集 350,000円
◆装丁・組版 350,000円
◆印刷・製本 1,200,000円 (初版1500部、クラウドファンディング手数料含む)
◆通信費 350,000円 (※寄付を募るハガキ(1通=63円)や、完成した本の発送(レターパック1部530円を想定)など各500部を想定)
合計 2,250,000円
この内、印刷・製本にかかる120万円をクラウドファンディングによって賄いたいと考えています。
もし、目標額に達しなかった場合、別の方法で資金調達の手段を検討するため、印刷・製本の時期が予定より遅れる可能性があります。変更があった場合、支援者の皆様には活動報告などを通じてお知らせします。
今回ご支援いただいた方には、以下のリターンをご用意いたします。
◼︎1000円
【まずは気持ちだけ】 御志を有難く頂戴いたします
・このページを通じて、活動報告をさせていただきます。
◼︎3000円
【プロジェクトの成功を祈って】 お礼状を送ります
・お礼状 ・活動報告
◼︎5000円
【気軽に応援】証言集一冊を贈呈いたします
・お礼状 ・活動報告
・証言集1冊
◼︎10000円
【全力で応援したい人に!】証言集二冊を贈呈いたします
・お礼状 ・活動報告
・証言集2冊
◼︎30000円
【証言集の元となった動画DVD付き】勉強会など開いていただけます
・お礼状 ・活動報告
・証言集2冊
・証言集の元となった動画を編集したDVD1枚
◼︎50000円
【企業・個人協賛向け】
・お礼状 ・活動報告
・証言集2冊
・証言集の元となった動画を編集したDVD1枚
・協賛として、お名前や団体名を巻末に記載して販売します。
◼︎100000円
【企業・個人協賛向け】
・お礼状 ・活動報告
・証言集2冊
・証言集の元となった動画を編集したDVD1枚
・ よろず相談室代表の牧秀一が講演に伺います。
(地域により、別途交通費をいただきます)
「人は人によってのみ、救うことができる」
誰もがある日突然「被災者」になりえます。1995年1月17日、それまで当たり前の生活をしていた普通の人たちが、突然発災した阪神淡路大震災により、被災者になりました。それから25年。街は復興しましたが、被災者たちは一変した人生をずっと被災者として生きてきました。
私たちは、被災者が直面する多くの苦難に寄り添うなかで、「人は人によってのみ、救うことができる」ということを実感してきました。
東日本大震災や熊本大地震、広島土砂災害など、全国各地で起こる大災害で生まれる被災者のケアや支援に、阪神大震災を経験した人たちの証言を生かしてほしいと願っています。
ぜひ皆様のご支援をよろしくお願い致します。

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支援者
153
・阪神・淡路大震災から25年、被災者たちの証言集を刊行したい初めまして。NPO法人「よろず相談室」の牧秀一です。1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災発生から25年。私たちは、震災発生の直後から今日に至るまで、一人暮らしの高齢者宅への訪問や震災で障害を負った人たちへの支援などを続けてきました。25年の間に亡くなる人も多くいる中で、被災者たちが経験した震災を記録に残すため、5年前から被災者たちの証言を動画に撮りためてきました。 震災から共にあゆみ、耳を傾け続けた私たちに打ち明ける、22人の被災者たちの震災前の人生と震災後のそれぞれの足どり。自宅の全壊、失職、災害による後遺症、コミュニティの崩壊、復興住宅で起きる孤独死……。被災者の生きてきた証しを残すとともに、その経験を生かして今後起こりうる自然災害に備えるため、これまで関わってきた被災者のうち22人の体験談をまとめた証言集を制作したいと思っています。ぜひ皆様のご協力をお願いいたします。 話を聞くことで、被災者の直面する課題と向き合ってきた「よろず相談室」 「よろず相談室」は、1995年の阪神淡路大震災の直後、避難所となった神戸市内の小学校から始まりました。避難者から避難生活上の不安や悩みについて相談を受けるほか、有益な情報(義援金の受取り方、感染症予防など)を集めた手づくりの「よろず新聞」を毎晩配布し、読み聞かせる活動に取り組みました。相次いだ高齢者の「孤独死」や「自殺」 95年9月に避難所は解消しましたが、翌年3月、従来のコミュニティから分断されてしまった高齢者たちの「孤独死」や「自殺」が相次いだことを受けて、仮設住宅や復興住宅へ入居する一人暮らしの高齢者を継続的に訪問する活動を始めました。世間ばなしや日々の出来事のほか、健康不安や生活上の悩みなどについて同じ目線で話を聴いたり、高齢者と支援者の手紙のやり取りを支援することで、独りではないと伝えることを大切にしてきました。(朝日新聞2009/1/16)(高齢者宅を訪問するよろず相談室の学生ボランティア)災害の盲点「震災障害者」の支援 2007年からは、震災によって障害者となった人達の支援に取り組みました。平常時に障害を負うのと異なり、震災の場合には、障害だけでなく、生活基盤や周りの支えを失うという二重の負担を強いられます。(朝日新聞2009/12/22) 阪神・淡路大震災では1万683人が重傷を負いました。しかし、被災自治体がこれまで掘り下げた調査をしてこなかったため、震災障害者の存在は「災害の盲点」「忘れられた被災者」ともいわれてきました。発生から15年が過ぎた2010年度になって、兵庫県や神戸市が実態調査に着手。障害者手帳の申請内容などを見直し、県内で震災障害者349人が判明。私たちは、被災者アンケートや重症者数のデータから「阪神・淡路では2千人超はいる」と推測しています。(よろず相談室が作成したリーフレット) よろず相談室では、本人やその家族が気軽に語り合う「震災障害者の集い」の開催や、厚生労働省へ震災障害者に対する支援を求めて、当事者とともに要望書を提出するなど働きかけをしてきました。要望を受けて厚労省は17年2月、障害者手帳の交付業務を担う都道府県などに「自然災害」を申請書類の原因欄に加えるよう通知し、対策の検討を促しました。その結果、同年3月、身体障害者手帳の申請書類の原因欄に「自然災害」が加わりました。 現在は、消防庁が災害で被害状況を公表する際、震災だけでなくすべての災害で、重傷者のうち後遺症が残った人の内訳を示すよう働き掛けを続けています。東日本大震災や全国の被災地へ阪神からできることを 東日本大震災の被災地にも阪神の経験が生かせることはないかと考え、現地の避難所や仮設住宅への訪問活動をしたり、全国から募った手紙を被災地の人たちに届けたりするほか、高齢者や障害者の支援を広げるため、関係機関への働きかけを行っています。東日本大震災など全国の被災地への訪問活動を通じて、「発災から25年を生きた被災者たちの人生の証言は、全国の被災者たちの今後のケアや支援に役立てることがある」と考えるようになりました。(2015年9月、福島県営下神白団地を訪問する代表の牧(下段中央))(朝日新聞2011/8/9)(神戸の学生たちから気仙沼の方々へ届けたクリスマスカード)(熊本地震の被災地の子どもたちへ気仙沼の子どもたちから届けたクリスマスカード)2021年1月刊行を目指して、被災者達の証言集をみんなで残そう!本プロジェクトでは、以下のようなスケジュールを計画しています。・2月:クラウドファンディング開始・2~11月:証言集の編集・12月:印刷・製本・来年1月:刊行、記念イベント開催22人へのインタビューは、40時間に及びます。詳細未定ですが、総ページ数は約600頁の上製本に仕上がる予定です。刊行には少し時間がかかりますが、被災者達の証言を正確に伝え残すため、丁寧に作業を進めていきたいと思っています。編集は、これまで私たちの活動に協力してくれた支援者と版元の「能美舎」が協力して作業にあたります。また今回、完成した本は配布ではなく、商品として全国へ流通させる選択をいたしました。よろず相談室の牧は、この本の刊行を最後の仕事とし25年の活動から引退する予定です。そのため、会として長期的に本を管理していくことが難しいと考え、必要な人が必要としてくれたときに手に入るよう「版元に本の管理を委託する」という形をとりたいと思います。委託する「能美舎」は、本の制作については必要経費のみを受け取り、本の販売利益から流通や本の管理にかかる経費を賄います。資金使途について本プロジェクトの必要経費は、以下の通りです。◆編集 350,000円◆装丁・組版 350,000円◆印刷・製本 1,200,000円 (初版1500部、クラウドファンディング手数料含む)◆通信費 350,000円 (※寄付を募るハガキ(1通=63円)や、完成した本の発送(レターパック1部530円を想定)など各500部を想定)合計 2,250,000円この内、印刷・製本にかかる120万円をクラウドファンディングによって賄いたいと考えています。もし、目標額に達しなかった場合、別の方法で資金調達の手段を検討するため、印刷・製本の時期が予定より遅れる可能性があります。変更があった場合、支援者の皆様には活動報告などを通じてお知らせします。今回ご支援いただいた方には、以下のリターンをご用意いたします。◼︎1000円【まずは気持ちだけ】 御志を有難く頂戴いたします・このページを通じて、活動報告をさせていただきます。◼︎3000円【プロジェクトの成功を祈って】 お礼状を送ります・お礼状 ・活動報告◼︎5000円【気軽に応援】証言集一冊を贈呈いたします・お礼状 ・活動報告・証言集1冊◼︎10000円【全力で応援したい人に!】証言集二冊を贈呈いたします・お礼状 ・活動報告・証言集2冊◼︎30000円【証言集の元となった動画DVD付き】勉強会など開いていただけます・お礼状 ・活動報告・証言集2冊・証言集の元となった動画を編集したDVD1枚◼︎50000円【企業・個人協賛向け】・お礼状 ・活動報告・証言集2冊・証言集の元となった動画を編集したDVD1枚・協賛として、お名前や団体名を巻末に記載して販売します。◼︎100000円【企業・個人協賛向け】・お礼状 ・活動報告・証言集2冊・証言集の元となった動画を編集したDVD1枚・ よろず相談室代表の牧秀一が講演に伺います。 (地域により、別途交通費をいただきます)「人は人によってのみ、救うことができる」 誰もがある日突然「被災者」になりえます。1995年1月17日、それまで当たり前の生活をしていた普通の人たちが、突然発災した阪神淡路大震災により、被災者になりました。それから25年。街は復興しましたが、被災者たちは一変した人生をずっと被災者として生きてきました。 私たちは、被災者が直面する多くの苦難に寄り添うなかで、「人は人によってのみ、救うことができる」ということを実感してきました。東日本大震災や熊本大地震、広島土砂災害など、全国各地で起こる大災害で生まれる被災者のケアや支援に、阪神大震災を経験した人たちの証言を生かしてほしいと願っています。ぜひ皆様のご支援をよろしくお願い致します。
・阪神・淡路大震災から25年、被災者たちの証言集を刊行したい
初めまして。NPO法人「よろず相談室」の牧秀一です。1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災発生から25年。私たちは、震災発生の直後から今日に至るまで、一人暮らしの高齢者宅への訪問や震災で障害を負った人たちへの支援などを続けてきました。25年の間に亡くなる人も多くいる中で、被災者たちが経験した震災を記録に残すため、5年前から被災者たちの証言を動画に撮りためてきました。
震災から共にあゆみ、耳を傾け続けた私たちに打ち明ける、22人の被災者たちの震災前の人生と震災後のそれぞれの足どり。自宅の全壊、失職、災害による後遺症、コミュニティの崩壊、復興住宅で起きる孤独死……。被災者の生きてきた証しを残すとともに、その経験を生かして今後起こりうる自然災害に備えるため、これまで関わってきた被災者のうち22人の体験談をまとめた証言集を制作したいと思っています。
ぜひ皆様のご協力をお願いいたします。
話を聞くことで、被災者の直面する課題と向き合ってきた「よろず相談室」
「よろず相談室」は、1995年の阪神淡路大震災の直後、避難所となった神戸市内の小学校から始まりました。避難者から避難生活上の不安や悩みについて相談を受けるほか、有益な情報(義援金の受取り方、感染症予防など)を集めた手づくりの「よろず新聞」を毎晩配布し、読み聞かせる活動に取り組みました。
相次いだ高齢者の「孤独死」や「自殺」
95年9月に避難所は解消しましたが、翌年3月、従来のコミュニティから分断されてしまった高齢者たちの「孤独死」や「自殺」が相次いだことを受けて、仮設住宅や復興住宅へ入居する一人暮らしの高齢者を継続的に訪問する活動を始めました。世間ばなしや日々の出来事のほか、健康不安や生活上の悩みなどについて同じ目線で話を聴いたり、高齢者と支援者の手紙のやり取りを支援することで、独りではないと伝えることを大切にしてきました。
(朝日新聞2009/1/16)
災害の盲点「震災障害者」の支援
2007年からは、震災によって障害者となった人達の支援に取り組みました。平常時に障害を負うのと異なり、震災の場合には、障害だけでなく、生活基盤や周りの支えを失うという二重の負担を強いられます。
(朝日新聞2009/12/22)
阪神・淡路大震災では1万683人が重傷を負いました。しかし、被災自治体がこれまで掘り下げた調査をしてこなかったため、震災障害者の存在は「災害の盲点」「忘れられた被災者」ともいわれてきました。発生から15年が過ぎた2010年度になって、兵庫県や神戸市が実態調査に着手。障害者手帳の申請内容などを見直し、県内で震災障害者349人が判明。私たちは、被災者アンケートや重症者数のデータから「阪神・淡路では2千人超はいる」と推測しています。

(よろず相談室が作成したリーフレット)よろず相談室では、本人やその家族が気軽に語り合う「震災障害者の集い」の開催や、厚生労働省へ震災障害者に対する支援を求めて、当事者とともに要望書を提出するなど働きかけをしてきました。要望を受けて厚労省は17年2月、障害者手帳の交付業務を担う都道府県などに「自然災害」を申請書類の原因欄に加えるよう通知し、対策の検討を促しました。その結果、同年3月、身体障害者手帳の申請書類の原因欄に「自然災害」が加わりました。
現在は、消防庁が災害で被害状況を公表する際、震災だけでなくすべての災害で、重傷者のうち後遺症が残った人の内訳を示すよう働き掛けを続けています。
東日本大震災や全国の被災地へ阪神からできることを
東日本大震災の被災地にも阪神の経験が生かせることはないかと考え、現地の避難所や仮設住宅への訪問活動をしたり、全国から募った手紙を被災地の人たちに届けたりするほか、高齢者や障害者の支援を広げるため、関係機関への働きかけを行っています。
東日本大震災など全国の被災地への訪問活動を通じて、「発災から25年を生きた被災者たちの人生の証言は、全国の被災者たちの今後のケアや支援に役立てることがある」と考えるようになりました。
(2015年9月、福島県営下神白団地を訪問する代表の牧(下段中央))


(神戸の学生たちから気仙沼の方々へ届けたクリスマスカード)(熊本地震の被災地の子どもたちへ気仙沼の子どもたちから届けたクリスマスカード)
2021年1月刊行を目指して、被災者達の証言集をみんなで残そう!
本プロジェクトでは、以下のようなスケジュールを計画しています。
・2月:クラウドファンディング開始
・2~11月:証言集の編集
・12月:印刷・製本
・来年1月:刊行、記念イベント開催
22人へのインタビューは、40時間に及びます。詳細未定ですが、総ページ数は約600頁の上製本に仕上がる予定です。刊行には少し時間がかかりますが、被災者達の証言を正確に伝え残すため、丁寧に作業を進めていきたいと思っています。編集は、これまで私たちの活動に協力してくれた支援者と版元の「能美舎」が協力して作業にあたります。
また今回、完成した本は配布ではなく、商品として全国へ流通させる選択をいたしました。
よろず相談室の牧は、この本の刊行を最後の仕事とし25年の活動から引退する予定です。そのため、会として長期的に本を管理していくことが難しいと考え、必要な人が必要としてくれたときに手に入るよう「版元に本の管理を委託する」という形をとりたいと思います。委託する「能美舎」は、本の制作については必要経費のみを受け取り、本の販売利益から流通や本の管理にかかる経費を賄います。
資金使途について
本プロジェクトの必要経費は、以下の通りです。
◆編集 350,000円
◆装丁・組版 350,000円
◆印刷・製本 1,200,000円 (初版1500部、クラウドファンディング手数料含む)
◆通信費 350,000円 (※寄付を募るハガキ(1通=63円)や、完成した本の発送(レターパック1部530円を想定)など各500部を想定)
合計 2,250,000円
この内、印刷・製本にかかる120万円をクラウドファンディングによって賄いたいと考えています。
もし、目標額に達しなかった場合、別の方法で資金調達の手段を検討するため、印刷・製本の時期が予定より遅れる可能性があります。変更があった場合、支援者の皆様には活動報告などを通じてお知らせします。
今回ご支援いただいた方には、以下のリターンをご用意いたします。
◼︎1000円
【まずは気持ちだけ】 御志を有難く頂戴いたします
・このページを通じて、活動報告をさせていただきます。
◼︎3000円
【プロジェクトの成功を祈って】 お礼状を送ります
・お礼状 ・活動報告
◼︎5000円
【気軽に応援】証言集一冊を贈呈いたします
・お礼状 ・活動報告
・証言集1冊
◼︎10000円
【全力で応援したい人に!】証言集二冊を贈呈いたします
・お礼状 ・活動報告
・証言集2冊
◼︎30000円
【証言集の元となった動画DVD付き】勉強会など開いていただけます
・お礼状 ・活動報告
・証言集2冊
・証言集の元となった動画を編集したDVD1枚
◼︎50000円
【企業・個人協賛向け】
・お礼状 ・活動報告
・証言集2冊
・証言集の元となった動画を編集したDVD1枚
・協賛として、お名前や団体名を巻末に記載して販売します。
◼︎100000円
【企業・個人協賛向け】
・お礼状 ・活動報告
・証言集2冊
・証言集の元となった動画を編集したDVD1枚
・ よろず相談室代表の牧秀一が講演に伺います。
(地域により、別途交通費をいただきます)
「人は人によってのみ、救うことができる」
誰もがある日突然「被災者」になりえます。1995年1月17日、それまで当たり前の生活をしていた普通の人たちが、突然発災した阪神淡路大震災により、被災者になりました。それから25年。街は復興しましたが、被災者たちは一変した人生をずっと被災者として生きてきました。
私たちは、被災者が直面する多くの苦難に寄り添うなかで、「人は人によってのみ、救うことができる」ということを実感してきました。
東日本大震災や熊本大地震、広島土砂災害など、全国各地で起こる大災害で生まれる被災者のケアや支援に、阪神大震災を経験した人たちの証言を生かしてほしいと願っています。
ぜひ皆様のご支援をよろしくお願い致します。
支援期間終了
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支援者
153人
残り期間
0日
集まっている金額
1,222,505円
(達成) 目標金額:1,200,000円
達成率101%
2020年06月03日23:59に終了しました。
支援期間終了
起案者
NPO法人よろず相談室代表牧秀一
1,000円
【まずは気持ちだけ】 御志を有難く頂戴いたします
リターン
このページを通じて、活動報告をさせていただきます。
支援者の数 26人
支援期間終了
3,000円
【プロジェクトの成功を祈って】 お礼状を送ります
リターン
・お礼状
・活動報告
支援者の数 11人
お届け予定:2021年3月
支援期間終了
5,000円
【気軽に応援】証言集一冊を贈呈いたします
リターン
・お礼状
・証言集1冊
・活動報告
支援者の数 89人
お届け予定:2021年3月
支援期間終了
10,000円
【全力で応援したい人に!】証言集二冊を贈呈いたします
リターン
・お礼状
・証言集2冊
・活動報告
支援者の数 18人
お届け予定:2021年3月
支援期間終了
30,000円
【証言集の元となったDVD付き】勉強会など開いていただけます
リターン
・お礼状
・証言集2冊
・活動報告
・証言集の元となった動画を編集したDVD1枚
支援者の数 7人
お届け予定:2021年3月
支援期間終了
50,000円
【企業・個人協賛向け】巻末にお名前を記載します!
リターン
・お礼状
・証言集2冊
・活動報告
・証言集の元となった動画を編集したDVD1枚
・協賛として、お名前や団体名を巻末に記載して販売します。
支援者の数 1人
お届け予定:2021年3月
支援期間終了
100,000円
【企業・個人協賛向け】代表の牧秀一が講演に伺います!!
リターン
・お礼状
・証言集2冊
・活動報告
・証言集の元となった動画を編集したDVD1枚
・ よろず相談室代表の牧秀一が講演に伺います(地域により、別途交通費をいただきます)。
支援者の数 1人
お届け予定:2021年3月
支援期間終了