強化指定選手として世界へ! 力強い泳ぎで常に自己ベスト記録の更新を
初の世界大会で2つのメダル獲得
パラ水泳で活躍する社会人1年目の服部綾香選手(岐阜県出身)は、三つ年上の姉の影響で、5歳の時に水泳に出会いました。「始めた頃から楽しかった」ことを覚えています。小学4年生の時、現在の所属クラブ「すくすく岐阜」に移り、初めて出場したレースでメダル獲得したことが「とてもうれしかった」と振り返ります。
2021年には、5月のジャパンパラ水泳競技大会で200m自由形3位、200m個人メドレー3位などの好成績を収めました。それらの実績から日本代表に選出され、12月にバーレーンで行なわれたアジアユースパラ競技大会に出場。「緊張しましたが、日本チームの仲間がいたので心強かった」と、400m自由形で銀メダル、100m平泳ぎで銅メダルに輝き、ほかの3種目でも5位入賞を果たすなど、初の世界大会で堂々の泳ぎを見せました。
小学5年生の時に初めて全国大会を経験しました
「挑戦することの素晴らしさを知ってほしい」
今回、明治安田生命「地元アスリート応援プログラム」に応募したのは、所属先の公益社団法人すくすく岐阜の山内裕美子先生から「応募してみたら?」と提案してもらったことがきっかけでした。服部選手は、人前に出て自分をアピールすることがあまり得意ではありません。競技の実績面からも「私なんかでいいのかな」と、初めは応募することに迷いや不安がありました。
でも、周りの人たちの後押しを受け、今では「日頃、お世話になっている地元の岐阜県福祉友愛プールを広く知ってほしいですし、障害に関係なく、たくさんの人にパラ水泳や、スポーツに挑戦することの素晴らしさを知ってもらいたいです」と、前向きに頑張ろうという気持ちが芽生えてきました。この経験を通して、「自分の姿を見て、支援学校のみんなにもいろいろなことに挑戦するきっかけになってほしい」という思いも持っています。
家族との思い出が詰まった「奥の細道むすびの地」
服部選手は岐阜県で生まれ育ち、家族と生活する自宅や学校は大垣市、すくすく岐阜の練習拠点になっているプールは岐阜市にあります。地元の思い出といえば、「毎年春に近所の『奥の細道むすびの地』へ行き、桜をバックに家族5人で写真を撮る」こと。大垣は、松尾芭蕉が東北・北陸地方を巡る旅を終えた地で、服部選手が通う小学校の通学路だった水門川沿いは、桜の名所として知られています。
「奥の細道むすびの地」の住吉橋にて(左から双子の妹、姉、服部選手)
更に大垣は、水の都といわれるほど良質な地下水が豊富で、明治時代の初期に生まれた「水まんじゅう」が名産です。透明な葛生地であんこを包んだ水まんじゅうは、「夏にかき氷と食べるとおいしいです」と笑顔で話す服部選手。きれいな風景やおいしいものがたくさんある地元の大垣が大好きです。
肩の故障を乗り越え、自己ベストの更新を
これまで長く競技を続けてきた服部選手ですが、常に順風満帆だったわけではありません。特に2年前の2020年は、新型コロナウイルスの影響で練習が思うようにできなった上に、肩を痛めてしまいました。生活に支障はありませんでしたが、「きつい練習の時には痛みが大きく、なかなか自己ベストを出せなくて泣いてしまったこともあります」と服部選手は明かします。
その後、泳ぎのフォームを修正し、ストレッチを入念に行なうようにして故障しない体作りに努めたことで、肩はすっかり完治しています。メンタル面での苦しさは、「家族や山内先生が、いつも『大丈夫だよ』と励ましてくれました」と話すように、身近な人たちの存在が支えとなり、乗り越えることができました。
日本知的障害者水泳連盟の強化指定選手となった服部選手の今の目標は、「常に自己ベスト記録を更新すること」です。目標達成に向かい、服部選手は「陸上でのトレーニングで筋力や瞬発力を高めて、同時に食事面も意識して栄養なども勉強していきたい」と考えています。支援金の使い道も、「トレーナーさんにボディメンテナンスを見てもらったり、岐阜県には長水路の屋内プールがないので、近県まで行く機会を増やしたりしたいです」と、今までできなかったような取り組みに積極的に使っていくつもりです。
自己ベストを更新し、再び世界の舞台へ
水泳が人生を変えてくれた
水泳を通して、服部選手はたくさんの人と出会い、水泳のレベルアップだけでなく、自分の気持ちを相手に伝えることができるようになりました。「地元アスリート応援プログラム」を通じて、周囲の人たちや支援者に「パラスポーツは身体障害のイメージが強いですが、私のように知的障害がある人でも大会に出場したりして、全国に仲間ができることを身近に感じてほしい」と話します。
憧れの選手は、病に負けずに世界の舞台で活躍する池江璃花子選手(りかこ、日大4年/ルネサンス)。あの華麗で力強い泳ぎを、服部選手は日頃から研究し、参考にしています。また、2021年夏に行なわれた世界大会に、普段の大会で一緒になる先輩が出場している姿を見て大いに刺激を受けました。
世界への挑戦は始まったばかり。池江選手のような泳ぎもまだまだ遠い目標ですが、少しでも近づけるように服部選手の挑戦は続きます。
(取材・制作:4years.編集部)
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強化指定選手として世界へ! 力強い泳ぎで常に自己ベスト記録の更新を 初の世界大会で2つのメダル獲得 パラ水泳で活躍する社会人1年目の服部綾香選手(岐阜県出身)は、三つ年上の姉の影響で、5歳の時に水泳に出会いました。「始めた頃から楽しかった」ことを覚えています。小学4年生の時、現在の所属クラブ「すくすく岐阜」に移り、初めて出場したレースでメダル獲得したことが「とてもうれしかった」と振り返ります。 2021年には、5月のジャパンパラ水泳競技大会で200m自由形3位、200m個人メドレー3位などの好成績を収めました。それらの実績から日本代表に選出され、12月にバーレーンで行なわれたアジアユースパラ競技大会に出場。「緊張しましたが、日本チームの仲間がいたので心強かった」と、400m自由形で銀メダル、100m平泳ぎで銅メダルに輝き、ほかの3種目でも5位入賞を果たすなど、初の世界大会で堂々の泳ぎを見せました。 小学5年生の時に初めて全国大会を経験しました 「挑戦することの素晴らしさを知ってほしい」 今回、明治安田生命「地元アスリート応援プログラム」に応募したのは、所属先の公益社団法人すくすく岐阜の山内裕美子先生から「応募してみたら?」と提案してもらったことがきっかけでした。服部選手は、人前に出て自分をアピールすることがあまり得意ではありません。競技の実績面からも「私なんかでいいのかな」と、初めは応募することに迷いや不安がありました。 でも、周りの人たちの後押しを受け、今では「日頃、お世話になっている地元の岐阜県福祉友愛プールを広く知ってほしいですし、障害に関係なく、たくさんの人にパラ水泳や、スポーツに挑戦することの素晴らしさを知ってもらいたいです」と、前向きに頑張ろうという気持ちが芽生えてきました。この経験を通して、「自分の姿を見て、支援学校のみんなにもいろいろなことに挑戦するきっかけになってほしい」という思いも持っています。 家族との思い出が詰まった「奥の細道むすびの地」 服部選手は岐阜県で生まれ育ち、家族と生活する自宅や学校は大垣市、すくすく岐阜の練習拠点になっているプールは岐阜市にあります。地元の思い出といえば、「毎年春に近所の『奥の細道むすびの地』へ行き、桜をバックに家族5人で写真を撮る」こと。大垣は、松尾芭蕉が東北・北陸地方を巡る旅を終えた地で、服部選手が通う小学校の通学路だった水門川沿いは、桜の名所として知られています。 「奥の細道むすびの地」の住吉橋にて(左から双子の妹、姉、服部選手) 更に大垣は、水の都といわれるほど良質な地下水が豊富で、明治時代の初期に生まれた「水まんじゅう」が名産です。透明な葛生地であんこを包んだ水まんじゅうは、「夏にかき氷と食べるとおいしいです」と笑顔で話す服部選手。きれいな風景やおいしいものがたくさんある地元の大垣が大好きです。 肩の故障を乗り越え、自己ベストの更新を これまで長く競技を続けてきた服部選手ですが、常に順風満帆だったわけではありません。特に2年前の2020年は、新型コロナウイルスの影響で練習が思うようにできなった上に、肩を痛めてしまいました。生活に支障はありませんでしたが、「きつい練習の時には痛みが大きく、なかなか自己ベストを出せなくて泣いてしまったこともあります」と服部選手は明かします。 その後、泳ぎのフォームを修正し、ストレッチを入念に行なうようにして故障しない体作りに努めたことで、肩はすっかり完治しています。メンタル面での苦しさは、「家族や山内先生が、いつも『大丈夫だよ』と励ましてくれました」と話すように、身近な人たちの存在が支えとなり、乗り越えることができました。 日本知的障害者水泳連盟の強化指定選手となった服部選手の今の目標は、「常に自己ベスト記録を更新すること」です。目標達成に向かい、服部選手は「陸上でのトレーニングで筋力や瞬発力を高めて、同時に食事面も意識して栄養なども勉強していきたい」と考えています。支援金の使い道も、「トレーナーさんにボディメンテナンスを見てもらったり、岐阜県には長水路の屋内プールがないので、近県まで行く機会を増やしたりしたいです」と、今までできなかったような取り組みに積極的に使っていくつもりです。 自己ベストを更新し、再び世界の舞台へ 水泳が人生を変えてくれた 水泳を通して、服部選手はたくさんの人と出会い、水泳のレベルアップだけでなく、自分の気持ちを相手に伝えることができるようになりました。「地元アスリート応援プログラム」を通じて、周囲の人たちや支援者に「パラスポーツは身体障害のイメージが強いですが、私のように知的障害がある人でも大会に出場したりして、全国に仲間ができることを身近に感じてほしい」と話します。 憧れの選手は、病に負けずに世界の舞台で活躍する池江璃花子選手(りかこ、日大4年/ルネサンス)。あの華麗で力強い泳ぎを、服部選手は日頃から研究し、参考にしています。また、2021年夏に行なわれた世界大会に、普段の大会で一緒になる先輩が出場している姿を見て大いに刺激を受けました。 世界への挑戦は始まったばかり。池江選手のような泳ぎもまだまだ遠い目標ですが、少しでも近づけるように服部選手の挑戦は続きます。 (取材・制作:4years.編集部)
強化指定選手として世界へ! 力強い泳ぎで常に自己ベスト記録の更新を
初の世界大会で2つのメダル獲得
パラ水泳で活躍する社会人1年目の服部綾香選手(岐阜県出身)は、三つ年上の姉の影響で、5歳の時に水泳に出会いました。「始めた頃から楽しかった」ことを覚えています。小学4年生の時、現在の所属クラブ「すくすく岐阜」に移り、初めて出場したレースでメダル獲得したことが「とてもうれしかった」と振り返ります。
2021年には、5月のジャパンパラ水泳競技大会で200m自由形3位、200m個人メドレー3位などの好成績を収めました。それらの実績から日本代表に選出され、12月にバーレーンで行なわれたアジアユースパラ競技大会に出場。「緊張しましたが、日本チームの仲間がいたので心強かった」と、400m自由形で銀メダル、100m平泳ぎで銅メダルに輝き、ほかの3種目でも5位入賞を果たすなど、初の世界大会で堂々の泳ぎを見せました。
小学5年生の時に初めて全国大会を経験しました
「挑戦することの素晴らしさを知ってほしい」
今回、明治安田生命「地元アスリート応援プログラム」に応募したのは、所属先の公益社団法人すくすく岐阜の山内裕美子先生から「応募してみたら?」と提案してもらったことがきっかけでした。服部選手は、人前に出て自分をアピールすることがあまり得意ではありません。競技の実績面からも「私なんかでいいのかな」と、初めは応募することに迷いや不安がありました。
でも、周りの人たちの後押しを受け、今では「日頃、お世話になっている地元の岐阜県福祉友愛プールを広く知ってほしいですし、障害に関係なく、たくさんの人にパラ水泳や、スポーツに挑戦することの素晴らしさを知ってもらいたいです」と、前向きに頑張ろうという気持ちが芽生えてきました。この経験を通して、「自分の姿を見て、支援学校のみんなにもいろいろなことに挑戦するきっかけになってほしい」という思いも持っています。
家族との思い出が詰まった「奥の細道むすびの地」
服部選手は岐阜県で生まれ育ち、家族と生活する自宅や学校は大垣市、すくすく岐阜の練習拠点になっているプールは岐阜市にあります。地元の思い出といえば、「毎年春に近所の『奥の細道むすびの地』へ行き、桜をバックに家族5人で写真を撮る」こと。大垣は、松尾芭蕉が東北・北陸地方を巡る旅を終えた地で、服部選手が通う小学校の通学路だった水門川沿いは、桜の名所として知られています。
「奥の細道むすびの地」の住吉橋にて(左から双子の妹、姉、服部選手)
更に大垣は、水の都といわれるほど良質な地下水が豊富で、明治時代の初期に生まれた「水まんじゅう」が名産です。透明な葛生地であんこを包んだ水まんじゅうは、「夏にかき氷と食べるとおいしいです」と笑顔で話す服部選手。きれいな風景やおいしいものがたくさんある地元の大垣が大好きです。
肩の故障を乗り越え、自己ベストの更新を
これまで長く競技を続けてきた服部選手ですが、常に順風満帆だったわけではありません。特に2年前の2020年は、新型コロナウイルスの影響で練習が思うようにできなった上に、肩を痛めてしまいました。生活に支障はありませんでしたが、「きつい練習の時には痛みが大きく、なかなか自己ベストを出せなくて泣いてしまったこともあります」と服部選手は明かします。
その後、泳ぎのフォームを修正し、ストレッチを入念に行なうようにして故障しない体作りに努めたことで、肩はすっかり完治しています。メンタル面での苦しさは、「家族や山内先生が、いつも『大丈夫だよ』と励ましてくれました」と話すように、身近な人たちの存在が支えとなり、乗り越えることができました。
日本知的障害者水泳連盟の強化指定選手となった服部選手の今の目標は、「常に自己ベスト記録を更新すること」です。目標達成に向かい、服部選手は「陸上でのトレーニングで筋力や瞬発力を高めて、同時に食事面も意識して栄養なども勉強していきたい」と考えています。支援金の使い道も、「トレーナーさんにボディメンテナンスを見てもらったり、岐阜県には長水路の屋内プールがないので、近県まで行く機会を増やしたりしたいです」と、今までできなかったような取り組みに積極的に使っていくつもりです。
自己ベストを更新し、再び世界の舞台へ
水泳が人生を変えてくれた
水泳を通して、服部選手はたくさんの人と出会い、水泳のレベルアップだけでなく、自分の気持ちを相手に伝えることができるようになりました。「地元アスリート応援プログラム」を通じて、周囲の人たちや支援者に「パラスポーツは身体障害のイメージが強いですが、私のように知的障害がある人でも大会に出場したりして、全国に仲間ができることを身近に感じてほしい」と話します。
憧れの選手は、病に負けずに世界の舞台で活躍する池江璃花子選手(りかこ、日大4年/ルネサンス)。あの華麗で力強い泳ぎを、服部選手は日頃から研究し、参考にしています。また、2021年夏に行なわれた世界大会に、普段の大会で一緒になる先輩が出場している姿を見て大いに刺激を受けました。
世界への挑戦は始まったばかり。池江選手のような泳ぎもまだまだ遠い目標ですが、少しでも近づけるように服部選手の挑戦は続きます。
(取材・制作:4years.編集部)
支援期間終了
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支援者
33人
残り期間
0日
集まっている金額
137,000円
目標金額:300,000円
達成率45%
2023年02月28日23:59に終了しました。
支援期間終了
起案者
服部綾香(明治安田生命・地元アスリート応援プログラム2022)
当制度を通じて、出身地や活動拠点地域など、サポートを受ける「地元」に対して貢献したいというアスリートの活動を支援します。
1,000円
お礼のメール
リターン
感謝の気持ちを込めて、お礼のメールをお送りします。
支援者の数 17人
支援期間終了
5,000円
お礼のお手紙+YELLS(支援アスリートの当該ブロック)
リターン
感謝の気持ちを込めて、お礼のお手紙、YELLS(支援アスリートの当該ブロック)をお送りします。
※「YELLS」は、地元アスリート応援プログラムに参加するアスリートに関する情報を、全国6ブロックごとにまとめた小冊子です。
支援者の数 16人
お届け予定:2023年4月
支援期間終了