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【プロジェクト中止のお知らせ 】
本プロジェクトに多数のご協力・ご支援をいただき、ありがとうございます。
これまで、プロジェクトを前向きに進めて参りましたが、私たち起案者の事情により、ホタテ小屋の建設計画自体が白紙となってしまいました。
このため、プロジェクトの継続を断念し、本日7月27日をもって資金募集を打ち切らせていただきます。このプロジェクトはALL OR NOTHING型ですので、ご支援いただいた皆様の支援金は現段階では、決済されておりません。
今後も負担は生じません。
支援者の皆様には別途ご連絡をさせていただきますが、このような状況になってしまいましたことを心よりお詫び申し上げます。
2016年7月27日
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東日本大震災で津波被害を受けた宮城県石巻市。ホタテ養殖の漁師8人から、作業効率を上げるため「海の近くにホタテ漁の作業小屋を建ててほしい」と、「仮設村プロジェクト」は依頼されました。しかし、7つのホタテ小屋ができた段階で、資金が尽きてしまいました。仲間を優先して最後に残った漁師にも、小屋を建てて、生活再建と町復興を後押ししたい。皆様のお力をお貸しください。

避難所で出会い、一緒に再建を目指す2人
東日本大震災で被災し、避難所で巡り合った男女が手をたずさえ、石巻市の高台に新居を建てて、生活を再建しようとしています。
男性は漁師の佐藤和夫さん(61)。石巻市雄勝町で被災し、家、船、小屋、車、養殖の仕掛け、そして先代から経営していた民宿「まがりや」まで流されました。幸い家族(両親、長男、長女)は助かりました。
一方の女性は老人ホームで勤務中でした。大川小学校の近くにあった実家には近寄れず、河北町の大きな避難所に身を寄せました。津波から4日後の3月15日に母、19日に姉、そして30日には義兄弟の死を知らされました。
精神的に挫けそうになった女性にやさしく声をかけ、慰めてくれたのは、同じ避難所に居合わせた佐藤さんでした。
佐藤さんは震災の2年前に妻に先立たれており、悲しみに沈む女性に、同情せずにいられませんでした。女性は、口数の少ない佐藤さんの男らしさに頼りがいを感じました。それから2人は運命共同体となり、支え合いながら、石巻市雄勝町での生活再建に取り組んでいます。
2人は石巻の仮設住宅から浜に通って仕事をし、苦労して、ようやく高台に土地を二区画分購入することができました。片方に家を、片方には民宿「まがりや」を再建する計画です。そのための資金をホタテ養殖から得なければなりません。
石巻市雄勝町分浜にある高台移転先。ホタテ養殖で稼いだお金で家と民宿を建て直したい
ホタテは4月~8月の間、水揚げができないので、ホタテ養殖だけでは生活はどうしても安定しません。新しい民宿ができれば、釣り船の営業も本格的に再開できます。養殖・民宿・釣り船という三本の柱が確保できれば、佐藤さんの息子に事業を引き継いで、町を再び賑やかにしてもらえるかも知れません。そうなって初めて「生活再建」ができたといえるのではないかと思っています。
何とか約束を果たしたい仮設村プロジェクト
2014年春、私・山口スティーブが代表を務める「仮設村プロジェクト」に電話がかかってきました。「仕事の能率を上げるために、海のそばにホタテ小屋を建てたい」という相談でした。
女川町の漁師20人に、仮設村プロジェクトから木製の作業小屋が無償提供されたことを聞き、佐藤さんと仲間の計8人にもお願いできないかとの内容でした。

女川町出島に贈呈された20棟の「納屋」
震災後4年目に入って、ボランティアの数や支援金の額がどんどん減っていった頃でしたが、必死のお願いを聞き、ホタテ小屋建設を引き受けることにしました。親分肌の佐藤さんは「仲間の分をお先にどうぞ」という姿勢でした。しかし、皮肉なことに、2014年末までに、仲間7人のホタテ小屋を現地に納めたところで、私が頼りにしていた資金が底をつきました。
震災5年目の2015年、数多くの行政機関や財団、企業、NPOなどに頼んで回りましたが、どこに行っても「新規案件はもう受け付けていない」との返事がかえってきました。私は、約束を守りたいのです。初めてのクラウドファンディングですが、ご協力のほどよろしくお願いいたします!

ご支援で18畳の作業小屋を造ります
目標金額300万円の内訳
●木造ユニット・ハウス「UBC」(3連棟18畳)150万円 (製造費用と基礎工事費)
●山形の工場から雄勝町までの運搬費 10万円 (被災しの業者がで運搬)
●床の特殊防水工事 10万円 (被災地の船大工が実施)
●電力の引き込み線工事 10万円(被災地の電気屋さんが実施)
●リターンの送付に関わる経費 60万円 (発砲スチロール箱・クール便代など)ホタテはもちろんただ!
●A-port手数料 60万円

4連棟20畳の作業小屋(南三陸町志津川) ワカメの加工場として使われています
このような作業小屋を海のそばに建てると、貝殻に穴を空けて、ひもを通してつるす「耳つり」という工程の効率が飛躍的に上がり、事業の採算性が一気に改善されます。なぜなら、「耳つり」を行う際、稚貝を海水から一旦取り出して加工する必要がありますが、海に戻すまでの時間が長ければ稚貝が弱って死亡率が上がります。すなわち、「耳つり」は時間との闘いです。
ホタテ小屋が海に近ければ移動時間が短くなるし、また、小屋が広ければ多くの協力者を呼び集めて短時間に作業を済ますことができます。このホタテ小屋ができれば、自信をもって家の新築、民宿の再建に挑戦できるようになります。

北海道から取り寄せるホタテの稚貝。高価な買い物です。

貝殻に穴を開け、ロープに付いているピンにはめて、海に戻して育てる。これが「耳釣り」です。
1万円のご支援からリターンにとりたてのホタテ
ご協力いただいた支援者に精一杯のリターンを考えました。
1千円以上のすべての支援者に支援者限定の活動報告書を共有します。面白おかしく書きますので、お楽しみにして下さい。
3千円の協力者には三陸産の塩蔵ワカメをお送りします。味噌汁でもサラダでも最高に健康的で美味しい!
5千円の方には、これに加えて、三陸産のとろろ昆布をお送りします。ご飯にかけると、一杯では終わりませんよ!
1万円以上のすべての支援者には、感謝と敬意の証として、お名前をホタテ小屋に永久的に掲示します。皆さまの恩を忘れないように仕事をしながら毎日眺めます。
1万円から3万円の方へのメーンのリターンは自慢のホタテです。手の平サイズで、大きくて美味しく喜んでいただけるに違いありません。1万円当たり10枚を送りますが、2万円・3万円の方に関しては、一度に全部を発送するか、2~3回に分けて発送するかを選んでいただきます。いずれはその日水揚げされたホタテを送りますので、刺身でも全然大丈夫です。箱代、クール便代、保冷材代は支援金の中から払います。
3万円以上の方には「浜仕事体験」の機会を提供いたします。浜仕事はいくらでもありますので、是非手伝って下さい。いらっしゃれば、とにかく面白く楽しい!移動費や宿泊費は自己負担となりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
5万円の方には、完成記念パーティーにご招待します!ホタテは食べ放題、お酒も出ます!美味しくて、温かくて、心の通う行事になることは間違いありませんので、是非ご検討下さい!なお、浜仕事体験と同様、宿泊や移動は各自負担となりますので、よろしくお願いいたします。
主なリスクについて
起案者3人が、それぞれの役目さえしっかり果たせば、このプロジェクトは予定通り進みます。怖いのは病気や事故です。三人とも健康を守り、海の事故・工場での事故・交通事故に合わないように万全を期すことによって、このプロジェクトを確実に成功に導く決意です。
復興にかける2人にエールを送ろう!
被災地の中でも人口流出が著しい石巻市雄勝町で残りの人生をかけて、次の世代に家と民宿と釣り船を残そうと働く姿に、本当の復興が見えるような気がします。ホタテ養殖という生活基盤をしっかりと確立して、やがて民宿も再建して、町に観光客や釣り客を再び呼び込もうという計画です。2人の夢が叶うまであきらめないで頑張っていてほしい! そのための大事な第一歩として、まず約束のホタテ小屋を建てたい! 応援してください。
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活動報告
1
支援者
79
このプロジェクトについて
--------------------------------------【プロジェクト中止のお知らせ 】本プロジェクトに多数のご協力・ご支援をいただき、ありがとうございます。これまで、プロジェクトを前向きに進めて参りましたが、私たち起案者の事情により、ホタテ小屋の建設計画自体が白紙となってしまいました。このため、プロジェクトの継続を断念し、本日7月27日をもって資金募集を打ち切らせていただきます。このプロジェクトはALL OR NOTHING型ですので、ご支援いただいた皆様の支援金は現段階では、決済されておりません。今後も負担は生じません。支援者の皆様には別途ご連絡をさせていただきますが、このような状況になってしまいましたことを心よりお詫び申し上げます。2016年7月27日---------------------------------------- 東日本大震災で津波被害を受けた宮城県石巻市。ホタテ養殖の漁師8人から、作業効率を上げるため「海の近くにホタテ漁の作業小屋を建ててほしい」と、「仮設村プロジェクト」は依頼されました。しかし、7つのホタテ小屋ができた段階で、資金が尽きてしまいました。仲間を優先して最後に残った漁師にも、小屋を建てて、生活再建と町復興を後押ししたい。皆様のお力をお貸しください。避難所で出会い、一緒に再建を目指す2人 東日本大震災で被災し、避難所で巡り合った男女が手をたずさえ、石巻市の高台に新居を建てて、生活を再建しようとしています。 男性は漁師の佐藤和夫さん(61)。石巻市雄勝町で被災し、家、船、小屋、車、養殖の仕掛け、そして先代から経営していた民宿「まがりや」まで流されました。幸い家族(両親、長男、長女)は助かりました。 一方の女性は老人ホームで勤務中でした。大川小学校の近くにあった実家には近寄れず、河北町の大きな避難所に身を寄せました。津波から4日後の3月15日に母、19日に姉、そして30日には義兄弟の死を知らされました。 精神的に挫けそうになった女性にやさしく声をかけ、慰めてくれたのは、同じ避難所に居合わせた佐藤さんでした。 佐藤さんは震災の2年前に妻に先立たれており、悲しみに沈む女性に、同情せずにいられませんでした。女性は、口数の少ない佐藤さんの男らしさに頼りがいを感じました。それから2人は運命共同体となり、支え合いながら、石巻市雄勝町での生活再建に取り組んでいます。 2人は石巻の仮設住宅から浜に通って仕事をし、苦労して、ようやく高台に土地を二区画分購入することができました。片方に家を、片方には民宿「まがりや」を再建する計画です。そのための資金をホタテ養殖から得なければなりません。石巻市雄勝町分浜にある高台移転先。ホタテ養殖で稼いだお金で家と民宿を建て直したい ホタテは4月~8月の間、水揚げができないので、ホタテ養殖だけでは生活はどうしても安定しません。新しい民宿ができれば、釣り船の営業も本格的に再開できます。養殖・民宿・釣り船という三本の柱が確保できれば、佐藤さんの息子に事業を引き継いで、町を再び賑やかにしてもらえるかも知れません。そうなって初めて「生活再建」ができたといえるのではないかと思っています。何とか約束を果たしたい仮設村プロジェクト 2014年春、私・山口スティーブが代表を務める「仮設村プロジェクト」に電話がかかってきました。「仕事の能率を上げるために、海のそばにホタテ小屋を建てたい」という相談でした。 女川町の漁師20人に、仮設村プロジェクトから木製の作業小屋が無償提供されたことを聞き、佐藤さんと仲間の計8人にもお願いできないかとの内容でした。 女川町出島に贈呈された20棟の「納屋」 震災後4年目に入って、ボランティアの数や支援金の額がどんどん減っていった頃でしたが、必死のお願いを聞き、ホタテ小屋建設を引き受けることにしました。親分肌の佐藤さんは「仲間の分をお先にどうぞ」という姿勢でした。しかし、皮肉なことに、2014年末までに、仲間7人のホタテ小屋を現地に納めたところで、私が頼りにしていた資金が底をつきました。 震災5年目の2015年、数多くの行政機関や財団、企業、NPOなどに頼んで回りましたが、どこに行っても「新規案件はもう受け付けていない」との返事がかえってきました。私は、約束を守りたいのです。初めてのクラウドファンディングですが、ご協力のほどよろしくお願いいたします! ご支援で18畳の作業小屋を造ります目標金額300万円の内訳●木造ユニット・ハウス「UBC」(3連棟18畳)150万円 (製造費用と基礎工事費)●山形の工場から雄勝町までの運搬費 10万円 (被災しの業者がで運搬)●床の特殊防水工事 10万円 (被災地の船大工が実施)●電力の引き込み線工事 10万円(被災地の電気屋さんが実施)●リターンの送付に関わる経費 60万円 (発砲スチロール箱・クール便代など)ホタテはもちろんただ!●A-port手数料 60万円4連棟20畳の作業小屋(南三陸町志津川) ワカメの加工場として使われています このような作業小屋を海のそばに建てると、貝殻に穴を空けて、ひもを通してつるす「耳つり」という工程の効率が飛躍的に上がり、事業の採算性が一気に改善されます。なぜなら、「耳つり」を行う際、稚貝を海水から一旦取り出して加工する必要がありますが、海に戻すまでの時間が長ければ稚貝が弱って死亡率が上がります。すなわち、「耳つり」は時間との闘いです。 ホタテ小屋が海に近ければ移動時間が短くなるし、また、小屋が広ければ多くの協力者を呼び集めて短時間に作業を済ますことができます。このホタテ小屋ができれば、自信をもって家の新築、民宿の再建に挑戦できるようになります。北海道から取り寄せるホタテの稚貝。高価な買い物です。貝殻に穴を開け、ロープに付いているピンにはめて、海に戻して育てる。これが「耳釣り」です。1万円のご支援からリターンにとりたてのホタテご協力いただいた支援者に精一杯のリターンを考えました。 1千円以上のすべての支援者に支援者限定の活動報告書を共有します。面白おかしく書きますので、お楽しみにして下さい。 3千円の協力者には三陸産の塩蔵ワカメをお送りします。味噌汁でもサラダでも最高に健康的で美味しい! 5千円の方には、これに加えて、三陸産のとろろ昆布をお送りします。ご飯にかけると、一杯では終わりませんよ! 1万円以上のすべての支援者には、感謝と敬意の証として、お名前をホタテ小屋に永久的に掲示します。皆さまの恩を忘れないように仕事をしながら毎日眺めます。 1万円から3万円の方へのメーンのリターンは自慢のホタテです。手の平サイズで、大きくて美味しく喜んでいただけるに違いありません。1万円当たり10枚を送りますが、2万円・3万円の方に関しては、一度に全部を発送するか、2~3回に分けて発送するかを選んでいただきます。いずれはその日水揚げされたホタテを送りますので、刺身でも全然大丈夫です。箱代、クール便代、保冷材代は支援金の中から払います。 3万円以上の方には「浜仕事体験」の機会を提供いたします。浜仕事はいくらでもありますので、是非手伝って下さい。いらっしゃれば、とにかく面白く楽しい!移動費や宿泊費は自己負担となりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 5万円の方には、完成記念パーティーにご招待します!ホタテは食べ放題、お酒も出ます!美味しくて、温かくて、心の通う行事になることは間違いありませんので、是非ご検討下さい!なお、浜仕事体験と同様、宿泊や移動は各自負担となりますので、よろしくお願いいたします。主なリスクについて 起案者3人が、それぞれの役目さえしっかり果たせば、このプロジェクトは予定通り進みます。怖いのは病気や事故です。三人とも健康を守り、海の事故・工場での事故・交通事故に合わないように万全を期すことによって、このプロジェクトを確実に成功に導く決意です。復興にかける2人にエールを送ろう! 被災地の中でも人口流出が著しい石巻市雄勝町で残りの人生をかけて、次の世代に家と民宿と釣り船を残そうと働く姿に、本当の復興が見えるような気がします。ホタテ養殖という生活基盤をしっかりと確立して、やがて民宿も再建して、町に観光客や釣り客を再び呼び込もうという計画です。2人の夢が叶うまであきらめないで頑張っていてほしい! そのための大事な第一歩として、まず約束のホタテ小屋を建てたい! 応援してください。
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【プロジェクト中止のお知らせ 】
本プロジェクトに多数のご協力・ご支援をいただき、ありがとうございます。
これまで、プロジェクトを前向きに進めて参りましたが、私たち起案者の事情により、ホタテ小屋の建設計画自体が白紙となってしまいました。
このため、プロジェクトの継続を断念し、本日7月27日をもって資金募集を打ち切らせていただきます。このプロジェクトはALL OR NOTHING型ですので、ご支援いただいた皆様の支援金は現段階では、決済されておりません。
今後も負担は生じません。
支援者の皆様には別途ご連絡をさせていただきますが、このような状況になってしまいましたことを心よりお詫び申し上げます。
2016年7月27日
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東日本大震災で津波被害を受けた宮城県石巻市。ホタテ養殖の漁師8人から、作業効率を上げるため「海の近くにホタテ漁の作業小屋を建ててほしい」と、「仮設村プロジェクト」は依頼されました。しかし、7つのホタテ小屋ができた段階で、資金が尽きてしまいました。仲間を優先して最後に残った漁師にも、小屋を建てて、生活再建と町復興を後押ししたい。皆様のお力をお貸しください。
避難所で出会い、一緒に再建を目指す2人
東日本大震災で被災し、避難所で巡り合った男女が手をたずさえ、石巻市の高台に新居を建てて、生活を再建しようとしています。
男性は漁師の佐藤和夫さん(61)。石巻市雄勝町で被災し、家、船、小屋、車、養殖の仕掛け、そして先代から経営していた民宿「まがりや」まで流されました。幸い家族(両親、長男、長女)は助かりました。
一方の女性は老人ホームで勤務中でした。大川小学校の近くにあった実家には近寄れず、河北町の大きな避難所に身を寄せました。津波から4日後の3月15日に母、19日に姉、そして30日には義兄弟の死を知らされました。
精神的に挫けそうになった女性にやさしく声をかけ、慰めてくれたのは、同じ避難所に居合わせた佐藤さんでした。
佐藤さんは震災の2年前に妻に先立たれており、悲しみに沈む女性に、同情せずにいられませんでした。女性は、口数の少ない佐藤さんの男らしさに頼りがいを感じました。それから2人は運命共同体となり、支え合いながら、石巻市雄勝町での生活再建に取り組んでいます。
2人は石巻の仮設住宅から浜に通って仕事をし、苦労して、ようやく高台に土地を二区画分購入することができました。片方に家を、片方には民宿「まがりや」を再建する計画です。そのための資金をホタテ養殖から得なければなりません。
石巻市雄勝町分浜にある高台移転先。ホタテ養殖で稼いだお金で家と民宿を建て直したい
ホタテは4月~8月の間、水揚げができないので、ホタテ養殖だけでは生活はどうしても安定しません。新しい民宿ができれば、釣り船の営業も本格的に再開できます。養殖・民宿・釣り船という三本の柱が確保できれば、佐藤さんの息子に事業を引き継いで、町を再び賑やかにしてもらえるかも知れません。そうなって初めて「生活再建」ができたといえるのではないかと思っています。
何とか約束を果たしたい仮設村プロジェクト
2014年春、私・山口スティーブが代表を務める「仮設村プロジェクト」に電話がかかってきました。「仕事の能率を上げるために、海のそばにホタテ小屋を建てたい」という相談でした。
女川町の漁師20人に、仮設村プロジェクトから木製の作業小屋が無償提供されたことを聞き、佐藤さんと仲間の計8人にもお願いできないかとの内容でした。
女川町出島に贈呈された20棟の「納屋」
震災後4年目に入って、ボランティアの数や支援金の額がどんどん減っていった頃でしたが、必死のお願いを聞き、ホタテ小屋建設を引き受けることにしました。親分肌の佐藤さんは「仲間の分をお先にどうぞ」という姿勢でした。しかし、皮肉なことに、2014年末までに、仲間7人のホタテ小屋を現地に納めたところで、私が頼りにしていた資金が底をつきました。
震災5年目の2015年、数多くの行政機関や財団、企業、NPOなどに頼んで回りましたが、どこに行っても「新規案件はもう受け付けていない」との返事がかえってきました。私は、約束を守りたいのです。初めてのクラウドファンディングですが、ご協力のほどよろしくお願いいたします!
ご支援で18畳の作業小屋を造ります
目標金額300万円の内訳
●木造ユニット・ハウス「UBC」(3連棟18畳)150万円 (製造費用と基礎工事費)
●山形の工場から雄勝町までの運搬費 10万円 (被災しの業者がで運搬)
●床の特殊防水工事 10万円 (被災地の船大工が実施)
●電力の引き込み線工事 10万円(被災地の電気屋さんが実施)
●リターンの送付に関わる経費 60万円 (発砲スチロール箱・クール便代など)ホタテはもちろんただ!
●A-port手数料 60万円
4連棟20畳の作業小屋(南三陸町志津川) ワカメの加工場として使われています
このような作業小屋を海のそばに建てると、貝殻に穴を空けて、ひもを通してつるす「耳つり」という工程の効率が飛躍的に上がり、事業の採算性が一気に改善されます。なぜなら、「耳つり」を行う際、稚貝を海水から一旦取り出して加工する必要がありますが、海に戻すまでの時間が長ければ稚貝が弱って死亡率が上がります。すなわち、「耳つり」は時間との闘いです。
ホタテ小屋が海に近ければ移動時間が短くなるし、また、小屋が広ければ多くの協力者を呼び集めて短時間に作業を済ますことができます。このホタテ小屋ができれば、自信をもって家の新築、民宿の再建に挑戦できるようになります。
北海道から取り寄せるホタテの稚貝。高価な買い物です。
貝殻に穴を開け、ロープに付いているピンにはめて、海に戻して育てる。これが「耳釣り」です。
1万円のご支援からリターンにとりたてのホタテ
ご協力いただいた支援者に精一杯のリターンを考えました。
1千円以上のすべての支援者に支援者限定の活動報告書を共有します。面白おかしく書きますので、お楽しみにして下さい。
3千円の協力者には三陸産の塩蔵ワカメをお送りします。味噌汁でもサラダでも最高に健康的で美味しい!
5千円の方には、これに加えて、三陸産のとろろ昆布をお送りします。ご飯にかけると、一杯では終わりませんよ!
1万円以上のすべての支援者には、感謝と敬意の証として、お名前をホタテ小屋に永久的に掲示します。皆さまの恩を忘れないように仕事をしながら毎日眺めます。
1万円から3万円の方へのメーンのリターンは自慢のホタテです。手の平サイズで、大きくて美味しく喜んでいただけるに違いありません。1万円当たり10枚を送りますが、2万円・3万円の方に関しては、一度に全部を発送するか、2~3回に分けて発送するかを選んでいただきます。いずれはその日水揚げされたホタテを送りますので、刺身でも全然大丈夫です。箱代、クール便代、保冷材代は支援金の中から払います。
3万円以上の方には「浜仕事体験」の機会を提供いたします。浜仕事はいくらでもありますので、是非手伝って下さい。いらっしゃれば、とにかく面白く楽しい!移動費や宿泊費は自己負担となりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
5万円の方には、完成記念パーティーにご招待します!ホタテは食べ放題、お酒も出ます!美味しくて、温かくて、心の通う行事になることは間違いありませんので、是非ご検討下さい!なお、浜仕事体験と同様、宿泊や移動は各自負担となりますので、よろしくお願いいたします。
主なリスクについて
起案者3人が、それぞれの役目さえしっかり果たせば、このプロジェクトは予定通り進みます。怖いのは病気や事故です。三人とも健康を守り、海の事故・工場での事故・交通事故に合わないように万全を期すことによって、このプロジェクトを確実に成功に導く決意です。
復興にかける2人にエールを送ろう!
被災地の中でも人口流出が著しい石巻市雄勝町で残りの人生をかけて、次の世代に家と民宿と釣り船を残そうと働く姿に、本当の復興が見えるような気がします。ホタテ養殖という生活基盤をしっかりと確立して、やがて民宿も再建して、町に観光客や釣り客を再び呼び込もうという計画です。2人の夢が叶うまであきらめないで頑張っていてほしい! そのための大事な第一歩として、まず約束のホタテ小屋を建てたい! 応援してください。
支援期間終了
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支援者
79人
残り期間
0日
集まっている金額
1,221,000円
目標金額:3,000,000円
達成率40%
2016年07月27日23:59に終了しました。
支援期間終了
起案者
仮設村プロジェクト 山口スティーブ代表
2011年6月から「被災地応援ボランティアツアー」を企画・実施し、80回を亘って延べ約3000名のボランティアを被災地に呼び込んだ。建設業の経験を生かし2011年9月「仮説村プロジェクト」を発足させ、寄付金を集めるなどしてユニットハウス「UBC」67棟分を被災した漁師等に無償提供。
1,000円
支援者限定の活動報告を共有
リターン
●支援者限定の活動報告を共有
支援者の数 1人
支援期間終了
3,000円
三陸産塩蔵わかめ
リターン
●支援者限定の活動報告を共有
●三陸産塩蔵わかめ一袋
支援者の数 4人
お届け予定:2016年11月
支援期間終了
5,000円
塩蔵わかめ+とろろ昆布
リターン
●支援者限定の活動報告を共有
●三陸産塩蔵わかめ一袋
●三陸産とろろ昆布一袋
支援者の数 9人
お届け予定:2016年11月
支援期間終了
10,000円
殻付きホタテ10枚
リターン
●支援者限定の活動報告を共有
●支援者名を小屋に永久掲示
●殻付きホタテ10枚
支援者の数 46人
お届け予定:2016年11月
支援期間終了
20,000円
殻付きホタテ20枚
リターン
●支援者限定の活動報告を共有
●支援者名を小屋に永久掲示
●殻付きホタテ20枚
支援者の数 8人
支援期間終了
30,000円
ホタテ30枚+浜仕事体験!
リターン
●支援者限定の活動報告を共有
●支援者名を小屋に永久掲示
●殻付きホタテ30枚
●浜仕事体験
支援者の数 6人
お届け予定:2016年11月
支援期間終了
50,000円
浜仕事体験+完成記念パーティー!
リターン
●支援者限定の活動報告を共有
●支援者名を小屋に永久掲示
●殻付きホタテ30枚
●浜仕事体験
●完成記念パーティーにご招待
支援者の数 5人
お届け予定:2016年11月
支援期間終了