アスリート発掘事業で才能開花、家族や地元に支えられ世界で戦う
恵まれない練習環境を克服し、大好きな競技の魅力を伝えたい
犬塚莉帆選手(埼玉県出身)は地元の秀明英光高校に通う3年生です。ショートトラックを始めたのは小学5年生の時。それまでは選手コースで水泳に打ち込んでいました。きっかけは小学4年時に参加した「埼玉県ジュニアアスリート(彩の国プラチナキッズ)発掘育成事業」です。犬塚選手は様々な競技を経験する中で、1周111.12mのトラックをスケートで周回して順位を争うショートトラックに出合い、競技者生活をスタートしました。昨年の2021-22年シーズンではジュニア1000mで優勝するなど、着々と実績を積み上げています。
「彩の国プラチナキッズ」でスケート体験をした頃
競技環境を整え、レベルアップにつなげたい
ショートトラックは、1周400mのスケートリンクを周回してゴールタイムを競うスピードスケートに比べると知名度が低く、ややマイナーな存在です。犬塚選手は「自分が活躍することで、ショートトラックが持つ魅力を知ってもらえたら」と考えています。
犬塚選手は現在、秀明英光高にアスリートとしてのサポートをしてもらいながら、同校から車で20分ほどの埼玉アイスアリーナで週2回、練習をしています。ただ、リンクで練習できる日が限られていることから、夏場は長野に拠点を移して強化合宿を行っています。また、スケートシーズンである9月から3月の間も、試合や練習で県外に行くことが多く、多額の費用負担があるのが実情です。こうした中、明治安田生命の「地元アスリート応援プログラム」を知り、地元のアスリートを応援しようとする制度趣旨に賛同しました。
「競技を続けるには合宿費や遠征費の他、高額なスケート靴やブレードなど用具の費用も発生します。支援を受けることで、金銭的な心配をすることなく競技に打ち込み、お世話になった地元にも貢献できると思い、応募を決めました」
地元には幼い頃からなじみ深い狭山茶
犬塚選手が生まれ育った埼玉県狭山市は関東地方最大の茶産地です。味に定評がある狭山茶は、日本の三大銘茶(狭山茶、静岡茶、宇治茶)の1つに数えられています。実家から徒歩圏内のところにも茶畑があり、幼い頃から狭山茶はなじみ深いものだったそうです。「今も狭山茶は大好きで、よく飲んでいます」と言います。
お茶で有名な地元・狭山の人から温かく見守られる
狭山市は都心まで電車で40~50分と首都圏内にありますが、地元意識が強く、のんびりとした土地柄。狭山の人たちは犬塚選手を温かく見守ってくれているそうです。「高校入学後に母校の中学へあいさつに行った際も、先生方から「頑張ってね」と声をかけてもらいました」と顔をほころばせます。中学時代、体力作りのために所属していた陸上競技部の新井晃二先生は、犬塚選手の妹を指導していることもあり、今も何かと気にかけてくれるそうです。
少ない競技年数を埋める向上心と競技愛
ショートトラックに出合ってすぐ、どんどん速くなっていく楽しさを感じました。頭角を現すのも早く、小学6年になる春休みには全国大会に出場します。一方で、自分よりも早く競技を始めた選手とのキャリアの差も感じました。「負けたくなかったですし、それには練習しかないので、父に自転車で伴走してもらい、よく自主的に走りに行きました」と当時を振り返ります。“負けたくない”“強くなりたい”という思いは今も犬塚選手の源泉になっています。
競技生活は今年で8年目になりますが、これまでつらいと思ったことはあまりないそうです。「どんなにハードでも練習は楽しいですし、何よりもリンクで滑ることが大好きなので。試合で結果が出ないことがあっても、勝った時の喜びが糧になっています」と話します。そんな犬塚選手の支えになっているのは家族です。「初めて長い遠征に行った時は心細くもなりましたが、その時も励ましてくれましたし、遠征や合宿を終えた後の一家だんらんの時間にいつも癒されています」と言います。
ショートトラックを始めて8年目、つらさより楽しさ喜びが上回る
大きな目標は2026年に開催される世界的な夢の舞台に出場して活躍することです。「そのためにも(22年9月からの)次のシーズンでは、まだ出場経験がない世界ジュニアやワールドカップで経験を積み、ステップアップするつもりです」と決意を示します。
同じスケート競技で大きな刺激になっているのが、スピードスケート女子のトップランナー、高木美帆選手です。「ショートトラックの選手ではありませんが、自分の考えをしっかり持っていて、それを結果につなげているのがすごいと思います」と目を輝かします。
レース中の駆け引きも競技が持つ醍醐味
改めてショートトラックの魅力を犬塚選手にたずねました。
「4人から6人で順位を競う競技なので、レース中の駆け引きも重要になります。競技の展開を読む力、判断力が順位に直結するところが、スピード感とともに醍醐味だと思います」
目下、フィジカル面や技術面とともに、的確な判断をするためにメンタル面も磨いているそうです。それはもちろん自分の目標のためですが、大好きな競技のためでもあり、応援してくれている地元の人たちや支援者のためでもあります。
このプロジェクトを通じ、多くの方の支援を受け、自分が世界で活躍することで、ショートトラックの認知を高め、支えてくれている人たちを元気にしたい。犬塚選手は高みをめざし続けます。
(取材・制作:4years.編集部)
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12
アスリート発掘事業で才能開花、家族や地元に支えられ世界で戦う 恵まれない練習環境を克服し、大好きな競技の魅力を伝えたい 犬塚莉帆選手(埼玉県出身)は地元の秀明英光高校に通う3年生です。ショートトラックを始めたのは小学5年生の時。それまでは選手コースで水泳に打ち込んでいました。きっかけは小学4年時に参加した「埼玉県ジュニアアスリート(彩の国プラチナキッズ)発掘育成事業」です。犬塚選手は様々な競技を経験する中で、1周111.12mのトラックをスケートで周回して順位を争うショートトラックに出合い、競技者生活をスタートしました。昨年の2021-22年シーズンではジュニア1000mで優勝するなど、着々と実績を積み上げています。 「彩の国プラチナキッズ」でスケート体験をした頃 競技環境を整え、レベルアップにつなげたい ショートトラックは、1周400mのスケートリンクを周回してゴールタイムを競うスピードスケートに比べると知名度が低く、ややマイナーな存在です。犬塚選手は「自分が活躍することで、ショートトラックが持つ魅力を知ってもらえたら」と考えています。 犬塚選手は現在、秀明英光高にアスリートとしてのサポートをしてもらいながら、同校から車で20分ほどの埼玉アイスアリーナで週2回、練習をしています。ただ、リンクで練習できる日が限られていることから、夏場は長野に拠点を移して強化合宿を行っています。また、スケートシーズンである9月から3月の間も、試合や練習で県外に行くことが多く、多額の費用負担があるのが実情です。こうした中、明治安田生命の「地元アスリート応援プログラム」を知り、地元のアスリートを応援しようとする制度趣旨に賛同しました。 「競技を続けるには合宿費や遠征費の他、高額なスケート靴やブレードなど用具の費用も発生します。支援を受けることで、金銭的な心配をすることなく競技に打ち込み、お世話になった地元にも貢献できると思い、応募を決めました」 地元には幼い頃からなじみ深い狭山茶 犬塚選手が生まれ育った埼玉県狭山市は関東地方最大の茶産地です。味に定評がある狭山茶は、日本の三大銘茶(狭山茶、静岡茶、宇治茶)の1つに数えられています。実家から徒歩圏内のところにも茶畑があり、幼い頃から狭山茶はなじみ深いものだったそうです。「今も狭山茶は大好きで、よく飲んでいます」と言います。 お茶で有名な地元・狭山の人から温かく見守られる 狭山市は都心まで電車で40~50分と首都圏内にありますが、地元意識が強く、のんびりとした土地柄。狭山の人たちは犬塚選手を温かく見守ってくれているそうです。「高校入学後に母校の中学へあいさつに行った際も、先生方から「頑張ってね」と声をかけてもらいました」と顔をほころばせます。中学時代、体力作りのために所属していた陸上競技部の新井晃二先生は、犬塚選手の妹を指導していることもあり、今も何かと気にかけてくれるそうです。 少ない競技年数を埋める向上心と競技愛 ショートトラックに出合ってすぐ、どんどん速くなっていく楽しさを感じました。頭角を現すのも早く、小学6年になる春休みには全国大会に出場します。一方で、自分よりも早く競技を始めた選手とのキャリアの差も感じました。「負けたくなかったですし、それには練習しかないので、父に自転車で伴走してもらい、よく自主的に走りに行きました」と当時を振り返ります。“負けたくない”“強くなりたい”という思いは今も犬塚選手の源泉になっています。 競技生活は今年で8年目になりますが、これまでつらいと思ったことはあまりないそうです。「どんなにハードでも練習は楽しいですし、何よりもリンクで滑ることが大好きなので。試合で結果が出ないことがあっても、勝った時の喜びが糧になっています」と話します。そんな犬塚選手の支えになっているのは家族です。「初めて長い遠征に行った時は心細くもなりましたが、その時も励ましてくれましたし、遠征や合宿を終えた後の一家だんらんの時間にいつも癒されています」と言います。 ショートトラックを始めて8年目、つらさより楽しさ喜びが上回る 大きな目標は2026年に開催される世界的な夢の舞台に出場して活躍することです。「そのためにも(22年9月からの)次のシーズンでは、まだ出場経験がない世界ジュニアやワールドカップで経験を積み、ステップアップするつもりです」と決意を示します。 同じスケート競技で大きな刺激になっているのが、スピードスケート女子のトップランナー、高木美帆選手です。「ショートトラックの選手ではありませんが、自分の考えをしっかり持っていて、それを結果につなげているのがすごいと思います」と目を輝かします。 レース中の駆け引きも競技が持つ醍醐味 改めてショートトラックの魅力を犬塚選手にたずねました。 「4人から6人で順位を競う競技なので、レース中の駆け引きも重要になります。競技の展開を読む力、判断力が順位に直結するところが、スピード感とともに醍醐味だと思います」 目下、フィジカル面や技術面とともに、的確な判断をするためにメンタル面も磨いているそうです。それはもちろん自分の目標のためですが、大好きな競技のためでもあり、応援してくれている地元の人たちや支援者のためでもあります。 このプロジェクトを通じ、多くの方の支援を受け、自分が世界で活躍することで、ショートトラックの認知を高め、支えてくれている人たちを元気にしたい。犬塚選手は高みをめざし続けます。 (取材・制作:4years.編集部)
アスリート発掘事業で才能開花、家族や地元に支えられ世界で戦う
恵まれない練習環境を克服し、大好きな競技の魅力を伝えたい
犬塚莉帆選手(埼玉県出身)は地元の秀明英光高校に通う3年生です。ショートトラックを始めたのは小学5年生の時。それまでは選手コースで水泳に打ち込んでいました。きっかけは小学4年時に参加した「埼玉県ジュニアアスリート(彩の国プラチナキッズ)発掘育成事業」です。犬塚選手は様々な競技を経験する中で、1周111.12mのトラックをスケートで周回して順位を争うショートトラックに出合い、競技者生活をスタートしました。昨年の2021-22年シーズンではジュニア1000mで優勝するなど、着々と実績を積み上げています。
「彩の国プラチナキッズ」でスケート体験をした頃
競技環境を整え、レベルアップにつなげたい
ショートトラックは、1周400mのスケートリンクを周回してゴールタイムを競うスピードスケートに比べると知名度が低く、ややマイナーな存在です。犬塚選手は「自分が活躍することで、ショートトラックが持つ魅力を知ってもらえたら」と考えています。
犬塚選手は現在、秀明英光高にアスリートとしてのサポートをしてもらいながら、同校から車で20分ほどの埼玉アイスアリーナで週2回、練習をしています。ただ、リンクで練習できる日が限られていることから、夏場は長野に拠点を移して強化合宿を行っています。また、スケートシーズンである9月から3月の間も、試合や練習で県外に行くことが多く、多額の費用負担があるのが実情です。こうした中、明治安田生命の「地元アスリート応援プログラム」を知り、地元のアスリートを応援しようとする制度趣旨に賛同しました。
「競技を続けるには合宿費や遠征費の他、高額なスケート靴やブレードなど用具の費用も発生します。支援を受けることで、金銭的な心配をすることなく競技に打ち込み、お世話になった地元にも貢献できると思い、応募を決めました」
地元には幼い頃からなじみ深い狭山茶
犬塚選手が生まれ育った埼玉県狭山市は関東地方最大の茶産地です。味に定評がある狭山茶は、日本の三大銘茶(狭山茶、静岡茶、宇治茶)の1つに数えられています。実家から徒歩圏内のところにも茶畑があり、幼い頃から狭山茶はなじみ深いものだったそうです。「今も狭山茶は大好きで、よく飲んでいます」と言います。
お茶で有名な地元・狭山の人から温かく見守られる
狭山市は都心まで電車で40~50分と首都圏内にありますが、地元意識が強く、のんびりとした土地柄。狭山の人たちは犬塚選手を温かく見守ってくれているそうです。「高校入学後に母校の中学へあいさつに行った際も、先生方から「頑張ってね」と声をかけてもらいました」と顔をほころばせます。中学時代、体力作りのために所属していた陸上競技部の新井晃二先生は、犬塚選手の妹を指導していることもあり、今も何かと気にかけてくれるそうです。
少ない競技年数を埋める向上心と競技愛
ショートトラックに出合ってすぐ、どんどん速くなっていく楽しさを感じました。頭角を現すのも早く、小学6年になる春休みには全国大会に出場します。一方で、自分よりも早く競技を始めた選手とのキャリアの差も感じました。「負けたくなかったですし、それには練習しかないので、父に自転車で伴走してもらい、よく自主的に走りに行きました」と当時を振り返ります。“負けたくない”“強くなりたい”という思いは今も犬塚選手の源泉になっています。
競技生活は今年で8年目になりますが、これまでつらいと思ったことはあまりないそうです。「どんなにハードでも練習は楽しいですし、何よりもリンクで滑ることが大好きなので。試合で結果が出ないことがあっても、勝った時の喜びが糧になっています」と話します。そんな犬塚選手の支えになっているのは家族です。「初めて長い遠征に行った時は心細くもなりましたが、その時も励ましてくれましたし、遠征や合宿を終えた後の一家だんらんの時間にいつも癒されています」と言います。
ショートトラックを始めて8年目、つらさより楽しさ喜びが上回る
大きな目標は2026年に開催される世界的な夢の舞台に出場して活躍することです。「そのためにも(22年9月からの)次のシーズンでは、まだ出場経験がない世界ジュニアやワールドカップで経験を積み、ステップアップするつもりです」と決意を示します。
同じスケート競技で大きな刺激になっているのが、スピードスケート女子のトップランナー、高木美帆選手です。「ショートトラックの選手ではありませんが、自分の考えをしっかり持っていて、それを結果につなげているのがすごいと思います」と目を輝かします。
レース中の駆け引きも競技が持つ醍醐味
改めてショートトラックの魅力を犬塚選手にたずねました。
「4人から6人で順位を競う競技なので、レース中の駆け引きも重要になります。競技の展開を読む力、判断力が順位に直結するところが、スピード感とともに醍醐味だと思います」
目下、フィジカル面や技術面とともに、的確な判断をするためにメンタル面も磨いているそうです。それはもちろん自分の目標のためですが、大好きな競技のためでもあり、応援してくれている地元の人たちや支援者のためでもあります。
このプロジェクトを通じ、多くの方の支援を受け、自分が世界で活躍することで、ショートトラックの認知を高め、支えてくれている人たちを元気にしたい。犬塚選手は高みをめざし続けます。
(取材・制作:4years.編集部)
支援期間終了
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支援者
12人
残り期間
0日
集まっている金額
127,000円
目標金額:300,000円
達成率42%
2023年02月28日23:59に終了しました。
支援期間終了
起案者
犬塚莉帆(明治安田生命・地元アスリート応援プログラム2022)
当制度を通じて、出身地や活動拠点地域など、サポートを受ける「地元」に対して貢献したいというアスリートの活動を支援します。
1,000円
お礼のメール
リターン
感謝の気持ちを込めて、お礼のメールをお送りします。
支援者の数 2人
支援期間終了
5,000円
お礼のお手紙+YELLS(支援アスリートの当該ブロック)
リターン
感謝の気持ちを込めて、お礼のお手紙、YELLS(支援アスリートの当該ブロック)をお送りします。
※「YELLS」は、地元アスリート応援プログラムに参加するアスリートに関する情報を、全国6ブロックごとにまとめた小冊子です。
支援者の数 3人
お届け予定:2023年4月
支援期間終了
10,000円
サイン色紙+お礼のお手紙+YELLS(支援アスリートの当該ブロック)
リターン
感謝の気持ちを込めて、選手直筆のサイン色紙とお礼のお手紙、YELLS(支援アスリートの当該ブロック)をお送りします。
※「YELLS」は、地元アスリート応援プログラムに参加するアスリートに関する情報を、全国6ブロックごとにまとめた小冊子です。
支援者の数 3人
お届け予定:2023年4月
支援期間終了
20,000円
サイン色紙+お礼のお手紙+オリジナルステッカー+YELLS(全ブロック)
リターン
感謝の気持ちを込めて、選手直筆のサイン色紙とお礼のお手紙、プロジェクトのオリジナルステッカー、YELLS(全ブロック)をお送りします。
※「YELLS」は、地元アスリート応援プログラムに参加するアスリートに関する情報を、全国6ブロックごとにまとめた小冊子です。
支援者の数 4人
お届け予定:2023年4月
支援期間終了