「誰にも負けないくらい強くなりたい」女子アマチュアボクシング界で世界の頂点に!
日本女子ボクサー初の挑戦
入江聖奈選手(鳥取県出身)は日本女子ボクサーとしては初めて、4年に1度しか巡ってこない世界大会の出場権をフェザー級で手に入れました。現在、日本体育大学に通う2年生の入江選手は2020年10月で20歳になったばかり。ボクシングと出会ったのはランドセルを背負っていた少女のころです。
自宅にあったボクシング漫画『がんばれ元気』を読んで感化された小学2年生の女の子は、すぐに鳥取県米子市内にあるシュガーナックルジムに足を運びました。母親は娘の顔に傷がつくことを心配しましたが、父親は喜々として送り迎えをしてくれたと言います。ジムでは地道に基礎から学び、その1年後にはスパーリング(実戦練習)を初めて経験。リングで向かい合ったのは、身長差のある男子中学生でした。相手がキャンバスにひざをついての手合わせでしたが、すっかり虜(とりこ)になりました。
「純粋にボクシングが楽しかったんです」
小学校の高学年になると、毎日ジムに通いました。当たり前のように競技を続けていくうちに、みるみる強くなっていきます。
後藤ケ丘中学校の時に中学生の部で全国大会2連覇。米子西高校の3年生になると、全日本女子選手権のシニア(大学生、社会人)で初優勝を果たします。あっという間に世代を超えて、日本女子アマチュアボクシング界のトップシーンに踊り出ました。2019年には世界選手権で8強入り。それでも満足はできませんでした。年齢的にまだ伸びしろはたっぷりあります。本人はどん欲です。
「もっと強くなりたい」
コロナ禍の中でもモチベーションを落とさず、練習に励み続けています。
「応援してくれた方に結果で恩返しがしたい」
ただ強くなりたいわけではありません。
「自分自身が強くなり、応援してくれた方に結果で恩返しがしたくて、明治安田生命の『地元アスリート応援プログラム』に応募しました」
どの試合でも負けるつもりはありません。「なぜ、こんなにボクシングのことが好きなのか分かりません」と笑うほど一途の彼女ですが、ここまで競技人生を支えてくれた人たちへの感謝は胸にとどめています。

中学生の時の入江選手
全日本2連覇、地元の方々の応援がうれしかった
昔も今も不自由なく競技生活を過ごせるように支えてくれる両親。ボクシングを一から教えてくれたシュガーナックルジムの指導者の方々。そして、生まれ育った同郷の人たちへの感謝の思いはずっと持ち続けています。ジムでは健康目的で通っている会員の人に練習相手をしてもらうこともありました。大会となれば、応援にも駆けつけてくれます。
忘れもしないのは、鳥取で開催された2017年全日本選手権。当時は高校2年生でした。ジュニア(高校生)の部で出場し、見事に2連覇を達成。リングから見た光景は、昨日のことのように覚えています。決勝は右ストレートが決まり、気持ちよくRSC(レフェリーストップコンテスト)勝ち。馴染みのある米子産業体育館のリングは、その日ばかりは特別でした。
「休みの日曜日なのに本当に多くの人が応援に来てくれたんです。ジムの会員の方もいれば、昔一緒にボクシングをしていた仲間も、通っていた高校の先生も、たくさんの知っている顔がありました。きらきらして見えました」
地元の声援はプレッシャーでありながらも、大きな力にもなりました。鳥取に育てられたという思いは、今でも強く持っています。
色々な境遇の方々が対戦相手になってくれた
女子ボクシングは競技人口が少なく、まだマイナー競技の域を出ませんが、彼女にとって環境は関係ありませんでした。苦労を苦労とも思っていません。同世代の女子選手が少なく、練習相手を探すのも大変だったはずですが、あっけらかんとしています。
「同じ年代の男子選手がいましたから。社会人の女子の方もいましたし、その人たちと練習はしてきました。ですので、練習相手がいなくて、困ったことはないです」
むしろ、スパーリングで男子選手にいいパンチを入れた時には、「やってやったぞ」と喜んでいました。普段から男子選手と拳を交えていると、いざ女子の試合では気が楽になったと言います。彼女は厳しい環境もプラスに捉え、前向きに努力を続けることで壁を乗り越えてきたのでしょう。
大好きなアマチュアボクシングで世界一になる
目下の目標は、2021年夏の大舞台で活躍すること。世界中から注目されるリングに上がるだけでは充実感は得られません。表彰台の一番高いところに立ち、応援してくれている人たちに恩返しすることを誓っています。ただ、コロナ禍で先行き不透明な現状も理解しています。
「自分でどうにかできる問題ではありません。私はボクシングが楽しくて、純粋に強くなりたくて競技に打ち込んでいます。誰にも負けないくらい強くなりたいです」
心底愛するボクシングへの思いは変わりません。特にアマチュアへのこだわりは強いです。
「テクニックはプロよりもアマの方が上だと思っています。女子、男子は関係なく、アマチュアボクシングをもっと盛り上げていきたいです」

「支援してよかったと思えるような試合を」
2015年から明治安田生命の支援を受けてきましたが、2020年からは「地元で頑張るアスリートが応援される場をつくりたい」という趣旨が加わり生まれ変わった支援制度に参加し、今回はクラウドファンディングという形で多くの人に支援を呼びかけることになります。
「これまで以上に競技に対する責任が生じてくると思います。より真摯(しんし)にボクシングに取り組み、支援してよかったと思えるような試合をしていきます」
支援金はボクシングの用具をそろえるなど、遠征費の補填に充てる予定です。
(取材・制作:4years.編集部)
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「誰にも負けないくらい強くなりたい」女子アマチュアボクシング界で世界の頂点に!日本女子ボクサー初の挑戦入江聖奈選手(鳥取県出身)は日本女子ボクサーとしては初めて、4年に1度しか巡ってこない世界大会の出場権をフェザー級で手に入れました。現在、日本体育大学に通う2年生の入江選手は2020年10月で20歳になったばかり。ボクシングと出会ったのはランドセルを背負っていた少女のころです。 自宅にあったボクシング漫画『がんばれ元気』を読んで感化された小学2年生の女の子は、すぐに鳥取県米子市内にあるシュガーナックルジムに足を運びました。母親は娘の顔に傷がつくことを心配しましたが、父親は喜々として送り迎えをしてくれたと言います。ジムでは地道に基礎から学び、その1年後にはスパーリング(実戦練習)を初めて経験。リングで向かい合ったのは、身長差のある男子中学生でした。相手がキャンバスにひざをついての手合わせでしたが、すっかり虜(とりこ)になりました。 「純粋にボクシングが楽しかったんです」 小学校の高学年になると、毎日ジムに通いました。当たり前のように競技を続けていくうちに、みるみる強くなっていきます。 後藤ケ丘中学校の時に中学生の部で全国大会2連覇。米子西高校の3年生になると、全日本女子選手権のシニア(大学生、社会人)で初優勝を果たします。あっという間に世代を超えて、日本女子アマチュアボクシング界のトップシーンに踊り出ました。2019年には世界選手権で8強入り。それでも満足はできませんでした。年齢的にまだ伸びしろはたっぷりあります。本人はどん欲です。 「もっと強くなりたい」 コロナ禍の中でもモチベーションを落とさず、練習に励み続けています。 「応援してくれた方に結果で恩返しがしたい」ただ強くなりたいわけではありません。 「自分自身が強くなり、応援してくれた方に結果で恩返しがしたくて、明治安田生命の『地元アスリート応援プログラム』に応募しました」 どの試合でも負けるつもりはありません。「なぜ、こんなにボクシングのことが好きなのか分かりません」と笑うほど一途の彼女ですが、ここまで競技人生を支えてくれた人たちへの感謝は胸にとどめています。 中学生の時の入江選手 全日本2連覇、地元の方々の応援がうれしかった昔も今も不自由なく競技生活を過ごせるように支えてくれる両親。ボクシングを一から教えてくれたシュガーナックルジムの指導者の方々。そして、生まれ育った同郷の人たちへの感謝の思いはずっと持ち続けています。ジムでは健康目的で通っている会員の人に練習相手をしてもらうこともありました。大会となれば、応援にも駆けつけてくれます。 忘れもしないのは、鳥取で開催された2017年全日本選手権。当時は高校2年生でした。ジュニア(高校生)の部で出場し、見事に2連覇を達成。リングから見た光景は、昨日のことのように覚えています。決勝は右ストレートが決まり、気持ちよくRSC(レフェリーストップコンテスト)勝ち。馴染みのある米子産業体育館のリングは、その日ばかりは特別でした。 「休みの日曜日なのに本当に多くの人が応援に来てくれたんです。ジムの会員の方もいれば、昔一緒にボクシングをしていた仲間も、通っていた高校の先生も、たくさんの知っている顔がありました。きらきらして見えました」 地元の声援はプレッシャーでありながらも、大きな力にもなりました。鳥取に育てられたという思いは、今でも強く持っています。 色々な境遇の方々が対戦相手になってくれた女子ボクシングは競技人口が少なく、まだマイナー競技の域を出ませんが、彼女にとって環境は関係ありませんでした。苦労を苦労とも思っていません。同世代の女子選手が少なく、練習相手を探すのも大変だったはずですが、あっけらかんとしています。 「同じ年代の男子選手がいましたから。社会人の女子の方もいましたし、その人たちと練習はしてきました。ですので、練習相手がいなくて、困ったことはないです」 むしろ、スパーリングで男子選手にいいパンチを入れた時には、「やってやったぞ」と喜んでいました。普段から男子選手と拳を交えていると、いざ女子の試合では気が楽になったと言います。彼女は厳しい環境もプラスに捉え、前向きに努力を続けることで壁を乗り越えてきたのでしょう。 大好きなアマチュアボクシングで世界一になる目下の目標は、2021年夏の大舞台で活躍すること。世界中から注目されるリングに上がるだけでは充実感は得られません。表彰台の一番高いところに立ち、応援してくれている人たちに恩返しすることを誓っています。ただ、コロナ禍で先行き不透明な現状も理解しています。 「自分でどうにかできる問題ではありません。私はボクシングが楽しくて、純粋に強くなりたくて競技に打ち込んでいます。誰にも負けないくらい強くなりたいです」 心底愛するボクシングへの思いは変わりません。特にアマチュアへのこだわりは強いです。 「テクニックはプロよりもアマの方が上だと思っています。女子、男子は関係なく、アマチュアボクシングをもっと盛り上げていきたいです」 「支援してよかったと思えるような試合を」2015年から明治安田生命の支援を受けてきましたが、2020年からは「地元で頑張るアスリートが応援される場をつくりたい」という趣旨が加わり生まれ変わった支援制度に参加し、今回はクラウドファンディングという形で多くの人に支援を呼びかけることになります。「これまで以上に競技に対する責任が生じてくると思います。より真摯(しんし)にボクシングに取り組み、支援してよかったと思えるような試合をしていきます」 支援金はボクシングの用具をそろえるなど、遠征費の補填に充てる予定です。 (取材・制作:4years.編集部)
「誰にも負けないくらい強くなりたい」女子アマチュアボクシング界で世界の頂点に!
日本女子ボクサー初の挑戦
自宅にあったボクシング漫画『がんばれ元気』を読んで感化された小学2年生の女の子は、すぐに鳥取県米子市内にあるシュガーナックルジムに足を運びました。母親は娘の顔に傷がつくことを心配しましたが、父親は喜々として送り迎えをしてくれたと言います。ジムでは地道に基礎から学び、その1年後にはスパーリング(実戦練習)を初めて経験。リングで向かい合ったのは、身長差のある男子中学生でした。相手がキャンバスにひざをついての手合わせでしたが、すっかり虜(とりこ)になりました。
「純粋にボクシングが楽しかったんです」
小学校の高学年になると、毎日ジムに通いました。当たり前のように競技を続けていくうちに、みるみる強くなっていきます。
後藤ケ丘中学校の時に中学生の部で全国大会2連覇。米子西高校の3年生になると、全日本女子選手権のシニア(大学生、社会人)で初優勝を果たします。あっという間に世代を超えて、日本女子アマチュアボクシング界のトップシーンに踊り出ました。2019年には世界選手権で8強入り。それでも満足はできませんでした。年齢的にまだ伸びしろはたっぷりあります。本人はどん欲です。
「もっと強くなりたい」
コロナ禍の中でもモチベーションを落とさず、練習に励み続けています。
「応援してくれた方に結果で恩返しがしたい」
ただ強くなりたいわけではありません。
「自分自身が強くなり、応援してくれた方に結果で恩返しがしたくて、明治安田生命の『地元アスリート応援プログラム』に応募しました」
どの試合でも負けるつもりはありません。「なぜ、こんなにボクシングのことが好きなのか分かりません」と笑うほど一途の彼女ですが、ここまで競技人生を支えてくれた人たちへの感謝は胸にとどめています。
中学生の時の入江選手
全日本2連覇、地元の方々の応援がうれしかった
昔も今も不自由なく競技生活を過ごせるように支えてくれる両親。ボクシングを一から教えてくれたシュガーナックルジムの指導者の方々。そして、生まれ育った同郷の人たちへの感謝の思いはずっと持ち続けています。ジムでは健康目的で通っている会員の人に練習相手をしてもらうこともありました。大会となれば、応援にも駆けつけてくれます。
忘れもしないのは、鳥取で開催された2017年全日本選手権。当時は高校2年生でした。ジュニア(高校生)の部で出場し、見事に2連覇を達成。リングから見た光景は、昨日のことのように覚えています。決勝は右ストレートが決まり、気持ちよくRSC(レフェリーストップコンテスト)勝ち。馴染みのある米子産業体育館のリングは、その日ばかりは特別でした。
「休みの日曜日なのに本当に多くの人が応援に来てくれたんです。ジムの会員の方もいれば、昔一緒にボクシングをしていた仲間も、通っていた高校の先生も、たくさんの知っている顔がありました。きらきらして見えました」
地元の声援はプレッシャーでありながらも、大きな力にもなりました。鳥取に育てられたという思いは、今でも強く持っています。
色々な境遇の方々が対戦相手になってくれた
女子ボクシングは競技人口が少なく、まだマイナー競技の域を出ませんが、彼女にとって環境は関係ありませんでした。苦労を苦労とも思っていません。同世代の女子選手が少なく、練習相手を探すのも大変だったはずですが、あっけらかんとしています。
「同じ年代の男子選手がいましたから。社会人の女子の方もいましたし、その人たちと練習はしてきました。ですので、練習相手がいなくて、困ったことはないです」
むしろ、スパーリングで男子選手にいいパンチを入れた時には、「やってやったぞ」と喜んでいました。普段から男子選手と拳を交えていると、いざ女子の試合では気が楽になったと言います。彼女は厳しい環境もプラスに捉え、前向きに努力を続けることで壁を乗り越えてきたのでしょう。
大好きなアマチュアボクシングで世界一になる
目下の目標は、2021年夏の大舞台で活躍すること。世界中から注目されるリングに上がるだけでは充実感は得られません。表彰台の一番高いところに立ち、応援してくれている人たちに恩返しすることを誓っています。ただ、コロナ禍で先行き不透明な現状も理解しています。
「自分でどうにかできる問題ではありません。私はボクシングが楽しくて、純粋に強くなりたくて競技に打ち込んでいます。誰にも負けないくらい強くなりたいです」
心底愛するボクシングへの思いは変わりません。特にアマチュアへのこだわりは強いです。
「テクニックはプロよりもアマの方が上だと思っています。女子、男子は関係なく、アマチュアボクシングをもっと盛り上げていきたいです」
「支援してよかったと思えるような試合を」
2015年から明治安田生命の支援を受けてきましたが、2020年からは「地元で頑張るアスリートが応援される場をつくりたい」という趣旨が加わり生まれ変わった支援制度に参加し、今回はクラウドファンディングという形で多くの人に支援を呼びかけることになります。
「これまで以上に競技に対する責任が生じてくると思います。より真摯(しんし)にボクシングに取り組み、支援してよかったと思えるような試合をしていきます」
支援金はボクシングの用具をそろえるなど、遠征費の補填に充てる予定です。
(取材・制作:4years.編集部)
支援期間終了
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支援者
15人
残り期間
0日
集まっている金額
141,000円
目標金額:300,000円
達成率47%
2021年02月28日23:59に終了しました。
支援期間終了
起案者
入江聖奈(明治安田生命・地元アスリート応援プログラム)
当制度を通じて、出身地や活動拠点地域など、サポートを受ける「地元」に対して貢献したいというアスリートの活動を支援します。
3,000円
お礼のメール
リターン
入江聖奈本人より感謝の気持ちを込めて、お礼のメールをお送りします。
支援者の数 5人
支援期間終了
5,000円
お礼のお手紙
リターン
入江聖奈本人より感謝の気持ちを込めて、お礼のお手紙をお送りします。
支援者の数 10人
お届け予定:2021年4月
支援期間終了