「カッコいい滑り」めざしてより高く 地元の名産品とともに世界へ挑戦
「うまくなりたい」負けず嫌いの心に火がついた
北村葉月選手(北海道森町出身)は札幌新陽高校に通う3年生です。スノーボードの人気競技「ハーフパイプ」は、半筒状のコースを滑りながら空中でトリック(技)を繰り出し、その難易度や組み合わせ、高さを基準に採点が行われるスポーツ。近年、日本人選手が世界大会で結果を残すなど国内のレベルは上昇中ですが、北村選手は次世代のホープとして頭角を現し始めています。
小学1年生からバレエ、2年生でスケートボードなどさまざまなスポーツを経験し、スノーボードをはじめたのは小学4年生の時。「板に乗っている感覚がスケボーと似ていて、ちょっと滑れたらイェーイみたいな。みんなでワイワイするのが楽しかった」。小学5年生の時にハーフパイプの地方大会に初出場を果たし、「怖くはなかったですね。やってみたいという気持ちのほうが強かった」と振り返りますが、結果は予選落ち。「うまい人ばっかりだったから、私ももっとうまくなりたい」と負けず嫌いの心に火がつきました。
スノーボードをはじめた小学4年生の頃の北村選手
それから週末は片道4時間かけて両親に送迎してもらい、今もホームゲレンデとしてトレーニングを積む札幌市内のばんけいスキー場へ。土曜日は札幌市内の祖母の家に泊まり日曜日の深夜に森町に戻る。そんな週末を繰り返しました。2019年には中学2年生ながら新潟県南魚沼市の石打丸山スキー場で開催された全日本スノーボード選手権大会で初優勝。自信になったと本人は語り、「(エアで)高さが出たのが良かった」と高さへのこだわりを抱き始めたのもこの頃でした。
家族や友達との思い出詰まる地元・森町が大好き
実家近くの海岸から内浦湾が広がり、海をみながら友達と遊んだり、家族でバーベキューをしたりした地元の森町は、思い出が詰まった大好きな場所。さらに夏場には隣町の鹿部町や函館市の椴法華(とどほっけ)といった道内の有名サーフポイントでサーフィンをトレーニングに採り入れたりしていました。札幌市内の高校に通いながら冬場にはばんけいスキー場まで板を背負い、地下鉄とバスを乗り継いで向かうこともあります。
シーズンを通して国内外への合宿は欠かせません
その一方で、競技継続のためには学費や世界と戦うための遠征費なども必要になってきます。そんな時に知ったのが、明治安田生命の「地元アスリート応援プログラム」でした。同級生のライバルで遠征や大会をともに戦う友人の1人、鍛治茉音(まのん)選手が参加していたことをきっかけに、「地域で育つ子どもたちの夢や地元愛を育むことへの貢献」という目的にも共感して応募を決めました。
2021年は10月にスイスでシーズンインすると11月には日本に帰国し、山梨県笛吹市のかむいみさかスキー場のハーフパイプに入りトレーニングを積みました。年明けにはアメリカ・コロラド州での合宿を敢行し、2月は岐阜県郡上市の高鷲スノーパークへ。世界で結果を出すためには、土地ごとの雪質やハーフパイプに親しんでいく適応能力が求められますが、それを養うためにシーズンを通して国内外への中・長期の合宿は欠かせません。このプログラムで集まった支援金は主に渡航費や現地での滞在費に使う予定です。
恐怖克服し、技の安定感が課題
今季、北村選手は19歳以下のハーフパイプの日本代表強化指定選手に選出されていますが、各地で開催される大会で結果を出しながら、2023年3月に開催される全日本選手権で表彰台に立つことが目標です。国内のタイトルを獲得することでナショナルのトップチーム入りを果たし、ワールドカップの出場権を得て本格的に世界挑戦が始まります。そのために必要なことはトリックの安定感だと課題を挙げてくれました。
結果を出し、地元・森町が注目を浴びることを望んでいます
「ナインハンドレットを完璧にしたい。今季はテンにも挑戦できればと思っています」。北村選手が精度を求めるナインハンドレットとは、900°つまり2回転半のトリック。さらにテンとは1080°、3回転という大技で、日本の女子では一握りのトップ選手しか成功していません。時には転倒し、大ケガのリスクも伴います。実際に北村選手は2022年2下旬の大会の試合前練習で転倒し、脳振盪(しんとう)を起こしています。
「怖くなる時もあります」と北村選手。それでもこの技を安定して決めることができれば世界挑戦への大きな武器になります。そして何よりも「もっとうまくなりたい」という小さい頃に抱いたシンプルな感情が大きな原動力になっています。「カッコいい滑りだねって言われると本当に嬉しいので、それを見せることができれば」
アメリカ遠征に持参したあの名産品
北村選手は競技で結果を出すことによって「海がきれいだし、おいしい海産物も多い森町」という地元が注目を浴びることも望んでいます。特に多くの人に知ってほしいのは、駅弁としても有名な名物のいかめし。「本当においしいから、この前のアメリカの遠征に持っていきました」というくらいの好物で、今季も遠征のチカラメシとし携帯していく予定だとか。名物のいかめしと、「もっとうまく」というシンプルな願望を携えて、今季も世界中で高く跳ぶ姿が期待されます。
(取材・制作:4years.編集部)
「カッコいい滑り」めざしてより高く 地元の名産品とともに世界へ挑戦
「うまくなりたい」負けず嫌いの心に火がついた
北村葉月選手(北海道森町出身)は札幌新陽高校に通う3年生です。スノーボードの人気競技「ハーフパイプ」は、半筒状のコースを滑りながら空中でトリック(技)を繰り出し、その難易度や組み合わせ、高さを基準に採点が行われるスポーツ。近年、日本人選手が世界大会で結果を残すなど国内のレベルは上昇中ですが、北村選手は次世代のホープとして頭角を現し始めています。
小学1年生からバレエ、2年生でスケートボードなどさまざまなスポーツを経験し、スノーボードをはじめたのは小学4年生の時。「板に乗っている感覚がスケボーと似ていて、ちょっと滑れたらイェーイみたいな。みんなでワイワイするのが楽しかった」。小学5年生の時にハーフパイプの地方大会に初出場を果たし、「怖くはなかったですね。やってみたいという気持ちのほうが強かった」と振り返りますが、結果は予選落ち。「うまい人ばっかりだったから、私ももっとうまくなりたい」と負けず嫌いの心に火がつきました。
スノーボードをはじめた小学4年生の頃の北村選手
それから週末は片道4時間かけて両親に送迎してもらい、今もホームゲレンデとしてトレーニングを積む札幌市内のばんけいスキー場へ。土曜日は札幌市内の祖母の家に泊まり日曜日の深夜に森町に戻る。そんな週末を繰り返しました。2019年には中学2年生ながら新潟県南魚沼市の石打丸山スキー場で開催された全日本スノーボード選手権大会で初優勝。自信になったと本人は語り、「(エアで)高さが出たのが良かった」と高さへのこだわりを抱き始めたのもこの頃でした。
家族や友達との思い出詰まる地元・森町が大好き
実家近くの海岸から内浦湾が広がり、海をみながら友達と遊んだり、家族でバーベキューをしたりした地元の森町は、思い出が詰まった大好きな場所。さらに夏場には隣町の鹿部町や函館市の椴法華(とどほっけ)といった道内の有名サーフポイントでサーフィンをトレーニングに採り入れたりしていました。札幌市内の高校に通いながら冬場にはばんけいスキー場まで板を背負い、地下鉄とバスを乗り継いで向かうこともあります。
シーズンを通して国内外への合宿は欠かせません
その一方で、競技継続のためには学費や世界と戦うための遠征費なども必要になってきます。そんな時に知ったのが、明治安田生命の「地元アスリート応援プログラム」でした。同級生のライバルで遠征や大会をともに戦う友人の1人、鍛治茉音(まのん)選手が参加していたことをきっかけに、「地域で育つ子どもたちの夢や地元愛を育むことへの貢献」という目的にも共感して応募を決めました。
2021年は10月にスイスでシーズンインすると11月には日本に帰国し、山梨県笛吹市のかむいみさかスキー場のハーフパイプに入りトレーニングを積みました。年明けにはアメリカ・コロラド州での合宿を敢行し、2月は岐阜県郡上市の高鷲スノーパークへ。世界で結果を出すためには、土地ごとの雪質やハーフパイプに親しんでいく適応能力が求められますが、それを養うためにシーズンを通して国内外への中・長期の合宿は欠かせません。このプログラムで集まった支援金は主に渡航費や現地での滞在費に使う予定です。
恐怖克服し、技の安定感が課題
今季、北村選手は19歳以下のハーフパイプの日本代表強化指定選手に選出されていますが、各地で開催される大会で結果を出しながら、2023年3月に開催される全日本選手権で表彰台に立つことが目標です。国内のタイトルを獲得することでナショナルのトップチーム入りを果たし、ワールドカップの出場権を得て本格的に世界挑戦が始まります。そのために必要なことはトリックの安定感だと課題を挙げてくれました。
結果を出し、地元・森町が注目を浴びることを望んでいます
「ナインハンドレットを完璧にしたい。今季はテンにも挑戦できればと思っています」。北村選手が精度を求めるナインハンドレットとは、900°つまり2回転半のトリック。さらにテンとは1080°、3回転という大技で、日本の女子では一握りのトップ選手しか成功していません。時には転倒し、大ケガのリスクも伴います。実際に北村選手は2022年2下旬の大会の試合前練習で転倒し、脳振盪(しんとう)を起こしています。
「怖くなる時もあります」と北村選手。それでもこの技を安定して決めることができれば世界挑戦への大きな武器になります。そして何よりも「もっとうまくなりたい」という小さい頃に抱いたシンプルな感情が大きな原動力になっています。「カッコいい滑りだねって言われると本当に嬉しいので、それを見せることができれば」
アメリカ遠征に持参したあの名産品
北村選手は競技で結果を出すことによって「海がきれいだし、おいしい海産物も多い森町」という地元が注目を浴びることも望んでいます。特に多くの人に知ってほしいのは、駅弁としても有名な名物のいかめし。「本当においしいから、この前のアメリカの遠征に持っていきました」というくらいの好物で、今季も遠征のチカラメシとし携帯していく予定だとか。名物のいかめしと、「もっとうまく」というシンプルな願望を携えて、今季も世界中で高く跳ぶ姿が期待されます。
(取材・制作:4years.編集部)
ホーム
活動報告
10
支援者
2
「カッコいい滑り」めざしてより高く 地元の名産品とともに世界へ挑戦 「うまくなりたい」負けず嫌いの心に火がついた 北村葉月選手(北海道森町出身)は札幌新陽高校に通う3年生です。スノーボードの人気競技「ハーフパイプ」は、半筒状のコースを滑りながら空中でトリック(技)を繰り出し、その難易度や組み合わせ、高さを基準に採点が行われるスポーツ。近年、日本人選手が世界大会で結果を残すなど国内のレベルは上昇中ですが、北村選手は次世代のホープとして頭角を現し始めています。 小学1年生からバレエ、2年生でスケートボードなどさまざまなスポーツを経験し、スノーボードをはじめたのは小学4年生の時。「板に乗っている感覚がスケボーと似ていて、ちょっと滑れたらイェーイみたいな。みんなでワイワイするのが楽しかった」。小学5年生の時にハーフパイプの地方大会に初出場を果たし、「怖くはなかったですね。やってみたいという気持ちのほうが強かった」と振り返りますが、結果は予選落ち。「うまい人ばっかりだったから、私ももっとうまくなりたい」と負けず嫌いの心に火がつきました。 スノーボードをはじめた小学4年生の頃の北村選手 それから週末は片道4時間かけて両親に送迎してもらい、今もホームゲレンデとしてトレーニングを積む札幌市内のばんけいスキー場へ。土曜日は札幌市内の祖母の家に泊まり日曜日の深夜に森町に戻る。そんな週末を繰り返しました。2019年には中学2年生ながら新潟県南魚沼市の石打丸山スキー場で開催された全日本スノーボード選手権大会で初優勝。自信になったと本人は語り、「(エアで)高さが出たのが良かった」と高さへのこだわりを抱き始めたのもこの頃でした。 家族や友達との思い出詰まる地元・森町が大好き 実家近くの海岸から内浦湾が広がり、海をみながら友達と遊んだり、家族でバーベキューをしたりした地元の森町は、思い出が詰まった大好きな場所。さらに夏場には隣町の鹿部町や函館市の椴法華(とどほっけ)といった道内の有名サーフポイントでサーフィンをトレーニングに採り入れたりしていました。札幌市内の高校に通いながら冬場にはばんけいスキー場まで板を背負い、地下鉄とバスを乗り継いで向かうこともあります。 シーズンを通して国内外への合宿は欠かせません その一方で、競技継続のためには学費や世界と戦うための遠征費なども必要になってきます。そんな時に知ったのが、明治安田生命の「地元アスリート応援プログラム」でした。同級生のライバルで遠征や大会をともに戦う友人の1人、鍛治茉音(まのん)選手が参加していたことをきっかけに、「地域で育つ子どもたちの夢や地元愛を育むことへの貢献」という目的にも共感して応募を決めました。 2021年は10月にスイスでシーズンインすると11月には日本に帰国し、山梨県笛吹市のかむいみさかスキー場のハーフパイプに入りトレーニングを積みました。年明けにはアメリカ・コロラド州での合宿を敢行し、2月は岐阜県郡上市の高鷲スノーパークへ。世界で結果を出すためには、土地ごとの雪質やハーフパイプに親しんでいく適応能力が求められますが、それを養うためにシーズンを通して国内外への中・長期の合宿は欠かせません。このプログラムで集まった支援金は主に渡航費や現地での滞在費に使う予定です。 恐怖克服し、技の安定感が課題 今季、北村選手は19歳以下のハーフパイプの日本代表強化指定選手に選出されていますが、各地で開催される大会で結果を出しながら、2023年3月に開催される全日本選手権で表彰台に立つことが目標です。国内のタイトルを獲得することでナショナルのトップチーム入りを果たし、ワールドカップの出場権を得て本格的に世界挑戦が始まります。そのために必要なことはトリックの安定感だと課題を挙げてくれました。 結果を出し、地元・森町が注目を浴びることを望んでいます 「ナインハンドレットを完璧にしたい。今季はテンにも挑戦できればと思っています」。北村選手が精度を求めるナインハンドレットとは、900°つまり2回転半のトリック。さらにテンとは1080°、3回転という大技で、日本の女子では一握りのトップ選手しか成功していません。時には転倒し、大ケガのリスクも伴います。実際に北村選手は2022年2下旬の大会の試合前練習で転倒し、脳振盪(しんとう)を起こしています。 「怖くなる時もあります」と北村選手。それでもこの技を安定して決めることができれば世界挑戦への大きな武器になります。そして何よりも「もっとうまくなりたい」という小さい頃に抱いたシンプルな感情が大きな原動力になっています。「カッコいい滑りだねって言われると本当に嬉しいので、それを見せることができれば」 アメリカ遠征に持参したあの名産品 北村選手は競技で結果を出すことによって「海がきれいだし、おいしい海産物も多い森町」という地元が注目を浴びることも望んでいます。特に多くの人に知ってほしいのは、駅弁としても有名な名物のいかめし。「本当においしいから、この前のアメリカの遠征に持っていきました」というくらいの好物で、今季も遠征のチカラメシとし携帯していく予定だとか。名物のいかめしと、「もっとうまく」というシンプルな願望を携えて、今季も世界中で高く跳ぶ姿が期待されます。 (取材・制作:4years.編集部)
「カッコいい滑り」めざしてより高く 地元の名産品とともに世界へ挑戦
「うまくなりたい」負けず嫌いの心に火がついた
北村葉月選手(北海道森町出身)は札幌新陽高校に通う3年生です。スノーボードの人気競技「ハーフパイプ」は、半筒状のコースを滑りながら空中でトリック(技)を繰り出し、その難易度や組み合わせ、高さを基準に採点が行われるスポーツ。近年、日本人選手が世界大会で結果を残すなど国内のレベルは上昇中ですが、北村選手は次世代のホープとして頭角を現し始めています。
小学1年生からバレエ、2年生でスケートボードなどさまざまなスポーツを経験し、スノーボードをはじめたのは小学4年生の時。「板に乗っている感覚がスケボーと似ていて、ちょっと滑れたらイェーイみたいな。みんなでワイワイするのが楽しかった」。小学5年生の時にハーフパイプの地方大会に初出場を果たし、「怖くはなかったですね。やってみたいという気持ちのほうが強かった」と振り返りますが、結果は予選落ち。「うまい人ばっかりだったから、私ももっとうまくなりたい」と負けず嫌いの心に火がつきました。
スノーボードをはじめた小学4年生の頃の北村選手
それから週末は片道4時間かけて両親に送迎してもらい、今もホームゲレンデとしてトレーニングを積む札幌市内のばんけいスキー場へ。土曜日は札幌市内の祖母の家に泊まり日曜日の深夜に森町に戻る。そんな週末を繰り返しました。2019年には中学2年生ながら新潟県南魚沼市の石打丸山スキー場で開催された全日本スノーボード選手権大会で初優勝。自信になったと本人は語り、「(エアで)高さが出たのが良かった」と高さへのこだわりを抱き始めたのもこの頃でした。
家族や友達との思い出詰まる地元・森町が大好き
実家近くの海岸から内浦湾が広がり、海をみながら友達と遊んだり、家族でバーベキューをしたりした地元の森町は、思い出が詰まった大好きな場所。さらに夏場には隣町の鹿部町や函館市の椴法華(とどほっけ)といった道内の有名サーフポイントでサーフィンをトレーニングに採り入れたりしていました。札幌市内の高校に通いながら冬場にはばんけいスキー場まで板を背負い、地下鉄とバスを乗り継いで向かうこともあります。
シーズンを通して国内外への合宿は欠かせません
その一方で、競技継続のためには学費や世界と戦うための遠征費なども必要になってきます。そんな時に知ったのが、明治安田生命の「地元アスリート応援プログラム」でした。同級生のライバルで遠征や大会をともに戦う友人の1人、鍛治茉音(まのん)選手が参加していたことをきっかけに、「地域で育つ子どもたちの夢や地元愛を育むことへの貢献」という目的にも共感して応募を決めました。
2021年は10月にスイスでシーズンインすると11月には日本に帰国し、山梨県笛吹市のかむいみさかスキー場のハーフパイプに入りトレーニングを積みました。年明けにはアメリカ・コロラド州での合宿を敢行し、2月は岐阜県郡上市の高鷲スノーパークへ。世界で結果を出すためには、土地ごとの雪質やハーフパイプに親しんでいく適応能力が求められますが、それを養うためにシーズンを通して国内外への中・長期の合宿は欠かせません。このプログラムで集まった支援金は主に渡航費や現地での滞在費に使う予定です。
恐怖克服し、技の安定感が課題
今季、北村選手は19歳以下のハーフパイプの日本代表強化指定選手に選出されていますが、各地で開催される大会で結果を出しながら、2023年3月に開催される全日本選手権で表彰台に立つことが目標です。国内のタイトルを獲得することでナショナルのトップチーム入りを果たし、ワールドカップの出場権を得て本格的に世界挑戦が始まります。そのために必要なことはトリックの安定感だと課題を挙げてくれました。
結果を出し、地元・森町が注目を浴びることを望んでいます
「ナインハンドレットを完璧にしたい。今季はテンにも挑戦できればと思っています」。北村選手が精度を求めるナインハンドレットとは、900°つまり2回転半のトリック。さらにテンとは1080°、3回転という大技で、日本の女子では一握りのトップ選手しか成功していません。時には転倒し、大ケガのリスクも伴います。実際に北村選手は2022年2下旬の大会の試合前練習で転倒し、脳振盪(しんとう)を起こしています。
「怖くなる時もあります」と北村選手。それでもこの技を安定して決めることができれば世界挑戦への大きな武器になります。そして何よりも「もっとうまくなりたい」という小さい頃に抱いたシンプルな感情が大きな原動力になっています。「カッコいい滑りだねって言われると本当に嬉しいので、それを見せることができれば」
アメリカ遠征に持参したあの名産品
北村選手は競技で結果を出すことによって「海がきれいだし、おいしい海産物も多い森町」という地元が注目を浴びることも望んでいます。特に多くの人に知ってほしいのは、駅弁としても有名な名物のいかめし。「本当においしいから、この前のアメリカの遠征に持っていきました」というくらいの好物で、今季も遠征のチカラメシとし携帯していく予定だとか。名物のいかめしと、「もっとうまく」というシンプルな願望を携えて、今季も世界中で高く跳ぶ姿が期待されます。
(取材・制作:4years.編集部)
支援期間終了
このプロジェクトが気に入ったら
いいね!しよう
最新のプロジェクト情報をお届けします。
支援者
2人
残り期間
0日
集まっている金額
13,000円
目標金額:300,000円
達成率4%
2023年02月28日23:59に終了しました。
支援期間終了
起案者
北村葉月(明治安田生命・地元アスリート応援プログラム2022)
当制度を通じて、出身地や活動拠点地域など、サポートを受ける「地元」に対して貢献したいというアスリートの活動を支援します。
1,000円
お礼のメール
リターン
感謝の気持ちを込めて、お礼のメールをお送りします。
支援者の数 1人
支援期間終了
5,000円
お礼のお手紙+YELLS(支援アスリートの当該ブロック)
リターン
感謝の気持ちを込めて、お礼のお手紙、YELLS(支援アスリートの当該ブロック)をお送りします。
※「YELLS」は、地元アスリート応援プログラムに参加するアスリートに関する情報を、全国6ブロックごとにまとめた小冊子です。
支援者の数 1人
お届け予定:2023年4月
支援期間終了