日本のファッションを支えてきた縫製職人の方々が減っています。オートクチュールの縫製に携わる皆さんの未来を応援するお手伝いが出来れば。その願いから、東京・表参道でファッションショーを開き、MITSUKO SUZUKIオートクチュールコレクションを発表いたします。 はじめまして。MITSUKO SUZUKIでございます。私は、杉野学園ドレスメーカー学院デザイナー科を卒業し、同学院の助手になりました。その後、当時日本人で唯一パリのオートクチュール組合で認められた森英恵先生の下で、プレタポルテデザイナーとしての人生を歩み始めました。恵まれた環境の中、たくさんの素晴らしい仕事を見ることができたことは、私の財産であり、今も森先生は私の目標です。ただ、そこで経験を積むうちに、ある疑問がわいてきました。この服はいったいどんな方が着るのだろう? 作り手とお客様がもっと近づけないだろうか? と考えるうちに、私はお客様と直接触れ合えるオーダーの世界を目指そうと思い始めました。
結婚・出産・育児を経た後、大手百貨店のオーダーサロンでデザイナーの経験を積みました。オーダーを始めてみて気付いたことですが、縫製面を担当する職人が少なく、皆さんご高齢でした。このままでは、日本の職人がいなくなって伝統的な技術が失われてしまう。そう危機感を感じた私は今回のショーを企画する決意をしました。ショーを通して、たくさんの方に日本の縫製職人の仕事を見ていただく機会を作りたいと考えています。また、今回はオートクチュールのファッションショーをより身近に感じていただけるよう、さまざまな企画をご用意させていただいておりますので、ぜひ楽しんでいただければと思います。この何年か、アパレル業界は少子高齢化やリーマンショックなどの影響で縮小傾向にあります。そんな中でも良好な状況と言えるのは、市場のシェアの40%を占めるファストファッションです。気軽に普段のファッションに取り入れやすく、また手をのばしやすい価格です。おそらく皆さまもなにかしら1着はクローゼットの中に、もしくは、今まさにお召しになっているかもしれませんね。ファストファッションの良さは生活に取り入れやすいことではありますが、生産者側は、低価格ゆえ、経営が厳しくなる工場も多くあり、この状況で生き残っていけるところは非常に少ないのではないでしょうか。日本国内の縫製業は1979年以降、減少を続ける一方で、衣料製造業は廃業の割合と事務所数、従業員数、付加価値額(いわば社会からの企業の生産活動の評価を表すもの)の減少幅が全産業の中で最大となり、一人当たり付加価値額でも近年最下位に落ち込んでいるというのが現状のようです。
岐阜県の「岐阜アパレル・縫製産業景気動向調査」(平成27年10月調査)には次のようなコメントが載っています。「人出不足があり、まともな受注が取れなくなった。人件費や原材料費も高騰しており、加工賃が据え置かれたままでは先行きの見通しが立たない」。これは岐阜県に限ったことではなく、日本の縫製産業全体の問題だと私は考えています。日本人はもともと世界の中でも繊細で綺麗な仕事を得意としてきました。しかし、近年は生産工場を人件費の安い海外に移したり、縫製を簡略化したりすることによって技術者が実力を発揮できる場が減ってしまいました。今回、私がショーを開くことで、より多くの方々に、オートクチュールとはどんなものか、どんな世界なのかを知っていただき、職人の方々の仕事を身近に感じていただく。そして、僭越ながら、少しでも日本のファッション業界を盛り上げていくお手伝いが出来ればと思っています。オートクチュールの仕事は、ビックメゾンがパリコレで使用するような上質な生地を使用し、お客様のお話をじっくりと聞きながらデザイン、仮縫いをします。仮縫いとは、実物の生地で希望の形を作り、補正を行っていく重要な作業です。高度な技術と長年の経験によるバランス感覚を必要とし、ようやくその魅力を伝えられるようになってきたと思います。子育てなどでブランクがありましたが、今、自身のブランドで再び大好きなオートクチュールの仕事が出来ることに感謝しております。お客様からご注文をいただき、デザインをしてパターン作り、縫製職人の方にバトンをつないでいく。その職人の方々がいらっしゃらなければ、服は出来あがりません。私も長年お付き合いさせていただいている方々が頼りです。若い方の参入も急務だとひしひしと感じております。
職人の技、優れた縫製の数々を見ていただくのはもちろん、いらしていただいた皆さまの心がときめくような、素敵なショーにしたいと、いまからワクワクしながら考えております。今回、リターンでご用意させていただいている企画のなかには「モデル体験」やショーに出品した新作をご注文いただける「セミオーダー」「フルオーダー」をご用意しております。また、いらしていただいた皆さま全員にファッションショーというものをより楽しんでいただけるよう、ショーの後にアフターパーティーならびに展示会も開催いたします。展示会コーナーでは、ショーに使用した服とデザイン画をご覧いただけるようなコーナーを作り、どのように服が出来上がってきたかということを、より理解を深めていただけるかと思います。そして、会場では自由にお写真を撮っていただき、SNSなどにUPしていただくことも可能ですので、プレスのような体験もしていただけるかと思います。皆さまからのご支援によって、ショーの可能性は無限大に広がると思っています。縫製技術の継承と育成のために、私にいまできることは、まずはオートクチュールコレクションの発表の場を多く作り、その魅力あふれる世界を、もっとたくさんのみなさんに知っていただくことだと思っています。どうか、私のチャレンジにご理解いただければと思います。今回ご支援いただく資金は、すべてファッションショーの運用資金として活用させていただきます。資金が多ければ多いほど、より価値のある素晴らしいショーが行えることとなりますので、ひとりでも多くの皆さまのご支援をお待ちしております。
今回設定させていただきましたリターン・アイテムの期日については、あくまで目安となります。ひとつひとつ職人の方々が丁寧に仕立てますので、楽しみにしてお待ちいただけましたら幸いです。また、写真はあくまでイメージですので、万が一、リターン数が私の予想を越えた場合は生地の在庫状況により変わる可能性がありますので、ご了承ください。また、皆さまのご支援が、わたくしたちの目標金額に達しなかった場合、制作費・制作経費、ショー運営にかかる経費等を可能な限り節約していこうと思っております。
日本のファッションを支えてきた縫製職人の方々が減っています。オートクチュールの縫製に携わる皆さんの未来を応援するお手伝いが出来れば。その願いから、東京・表参道でファッションショーを開き、MITSUKO SUZUKIオートクチュールコレクションを発表いたします。
はじめまして。MITSUKO SUZUKIでございます。私は、杉野学園ドレスメーカー学院デザイナー科を卒業し、同学院の助手になりました。その後、当時日本人で唯一パリのオートクチュール組合で認められた森英恵先生の下で、プレタポルテデザイナーとしての人生を歩み始めました。恵まれた環境の中、たくさんの素晴らしい仕事を見ることができたことは、私の財産であり、今も森先生は私の目標です。
ただ、そこで経験を積むうちに、ある疑問がわいてきました。この服はいったいどんな方が着るのだろう? 作り手とお客様がもっと近づけないだろうか? と考えるうちに、私はお客様と直接触れ合えるオーダーの世界を目指そうと思い始めました。
結婚・出産・育児を経た後、大手百貨店のオーダーサロンでデザイナーの経験を積みました。オーダーを始めてみて気付いたことですが、縫製面を担当する職人が少なく、皆さんご高齢でした。このままでは、日本の職人がいなくなって伝統的な技術が失われてしまう。そう危機感を感じた私は今回のショーを企画する決意をしました。ショーを通して、たくさんの方に日本の縫製職人の仕事を見ていただく機会を作りたいと考えています。
また、今回はオートクチュールのファッションショーをより身近に感じていただけるよう、さまざまな企画をご用意させていただいておりますので、ぜひ楽しんでいただければと思います。

この何年か、アパレル業界は少子高齢化やリーマンショックなどの影響で縮小傾向にあります。そんな中でも良好な状況と言えるのは、市場のシェアの40%を占めるファストファッションです。気軽に普段のファッションに取り入れやすく、また手をのばしやすい価格です。おそらく皆さまもなにかしら1着はクローゼットの中に、もしくは、今まさにお召しになっているかもしれませんね。ファストファッションの良さは生活に取り入れやすいことではありますが、生産者側は、低価格ゆえ、経営が厳しくなる工場も多くあり、この状況で生き残っていけるところは非常に少ないのではないでしょうか。
日本国内の縫製業は1979年以降、減少を続ける一方で、衣料製造業は廃業の割合と事務所数、従業員数、付加価値額(いわば社会からの企業の生産活動の評価を表すもの)の減少幅が全産業の中で最大となり、一人当たり付加価値額でも近年最下位に落ち込んでいるというのが現状のようです。
岐阜県の「岐阜アパレル・縫製産業景気動向調査」(平成27年10月調査)には次のようなコメントが載っています。「人出不足があり、まともな受注が取れなくなった。人件費や原材料費も高騰しており、加工賃が据え置かれたままでは先行きの見通しが立たない」。これは岐阜県に限ったことではなく、日本の縫製産業全体の問題だと私は考えています。

日本人はもともと世界の中でも繊細で綺麗な仕事を得意としてきました。しかし、近年は生産工場を人件費の安い海外に移したり、縫製を簡略化したりすることによって技術者が実力を発揮できる場が減ってしまいました。
今回、私がショーを開くことで、より多くの方々に、オートクチュールとはどんなものか、どんな世界なのかを知っていただき、職人の方々の仕事を身近に感じていただく。そして、僭越ながら、少しでも日本のファッション業界を盛り上げていくお手伝いが出来ればと思っています。

オートクチュールの仕事は、ビックメゾンがパリコレで使用するような上質な生地を使用し、お客様のお話をじっくりと聞きながらデザイン、仮縫いをします。仮縫いとは、実物の生地で希望の形を作り、補正を行っていく重要な作業です。高度な技術と長年の経験によるバランス感覚を必要とし、ようやくその魅力を伝えられるようになってきたと思います。
子育てなどでブランクがありましたが、今、自身のブランドで再び大好きなオートクチュールの仕事が出来ることに感謝しております。お客様からご注文をいただき、デザインをしてパターン作り、縫製職人の方にバトンをつないでいく。その職人の方々がいらっしゃらなければ、服は出来あがりません。私も長年お付き合いさせていただいている方々が頼りです。若い方の参入も急務だとひしひしと感じております。

職人の技、優れた縫製の数々を見ていただくのはもちろん、いらしていただいた皆さまの心がときめくような、素敵なショーにしたいと、いまからワクワクしながら考えております。
今回、リターンでご用意させていただいている企画のなかには「モデル体験」やショーに出品した新作をご注文いただける「セミオーダー」「フルオーダー」をご用意しております。また、いらしていただいた皆さま全員にファッションショーというものをより楽しんでいただけるよう、ショーの後にアフターパーティーならびに展示会も開催いたします。
展示会コーナーでは、ショーに使用した服とデザイン画をご覧いただけるようなコーナーを作り、どのように服が出来上がってきたかということを、より理解を深めていただけるかと思います。そして、会場では自由にお写真を撮っていただき、SNSなどにUPしていただくことも可能ですので、プレスのような体験もしていただけるかと思います。皆さまからのご支援によって、ショーの可能性は無限大に広がると思っています。
縫製技術の継承と育成のために、私にいまできることは、まずはオートクチュールコレクションの発表の場を多く作り、その魅力あふれる世界を、もっとたくさんのみなさんに知っていただくことだと思っています。どうか、私のチャレンジにご理解いただければと思います。
今回ご支援いただく資金は、すべてファッションショーの運用資金として活用させていただきます。資金が多ければ多いほど、より価値のある素晴らしいショーが行えることとなりますので、ひとりでも多くの皆さまのご支援をお待ちしております。








今回設定させていただきましたリターン・アイテムの期日については、あくまで目安となります。ひとつひとつ職人の方々が丁寧に仕立てますので、楽しみにしてお待ちいただけましたら幸いです。また、写真はあくまでイメージですので、万が一、リターン数が私の予想を越えた場合は生地の在庫状況により変わる可能性がありますので、ご了承ください。また、皆さまのご支援が、わたくしたちの目標金額に達しなかった場合、制作費・制作経費、ショー運営にかかる経費等を可能な限り節約していこうと思っております。


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活動報告
26
支援者
70
日本のファッションを支えてきた縫製職人の方々が減っています。オートクチュールの縫製に携わる皆さんの未来を応援するお手伝いが出来れば。その願いから、東京・表参道でファッションショーを開き、MITSUKO SUZUKIオートクチュールコレクションを発表いたします。 はじめまして。MITSUKO SUZUKIでございます。私は、杉野学園ドレスメーカー学院デザイナー科を卒業し、同学院の助手になりました。その後、当時日本人で唯一パリのオートクチュール組合で認められた森英恵先生の下で、プレタポルテデザイナーとしての人生を歩み始めました。恵まれた環境の中、たくさんの素晴らしい仕事を見ることができたことは、私の財産であり、今も森先生は私の目標です。ただ、そこで経験を積むうちに、ある疑問がわいてきました。この服はいったいどんな方が着るのだろう? 作り手とお客様がもっと近づけないだろうか? と考えるうちに、私はお客様と直接触れ合えるオーダーの世界を目指そうと思い始めました。 結婚・出産・育児を経た後、大手百貨店のオーダーサロンでデザイナーの経験を積みました。オーダーを始めてみて気付いたことですが、縫製面を担当する職人が少なく、皆さんご高齢でした。このままでは、日本の職人がいなくなって伝統的な技術が失われてしまう。そう危機感を感じた私は今回のショーを企画する決意をしました。ショーを通して、たくさんの方に日本の縫製職人の仕事を見ていただく機会を作りたいと考えています。また、今回はオートクチュールのファッションショーをより身近に感じていただけるよう、さまざまな企画をご用意させていただいておりますので、ぜひ楽しんでいただければと思います。この何年か、アパレル業界は少子高齢化やリーマンショックなどの影響で縮小傾向にあります。そんな中でも良好な状況と言えるのは、市場のシェアの40%を占めるファストファッションです。気軽に普段のファッションに取り入れやすく、また手をのばしやすい価格です。おそらく皆さまもなにかしら1着はクローゼットの中に、もしくは、今まさにお召しになっているかもしれませんね。ファストファッションの良さは生活に取り入れやすいことではありますが、生産者側は、低価格ゆえ、経営が厳しくなる工場も多くあり、この状況で生き残っていけるところは非常に少ないのではないでしょうか。日本国内の縫製業は1979年以降、減少を続ける一方で、衣料製造業は廃業の割合と事務所数、従業員数、付加価値額(いわば社会からの企業の生産活動の評価を表すもの)の減少幅が全産業の中で最大となり、一人当たり付加価値額でも近年最下位に落ち込んでいるというのが現状のようです。 岐阜県の「岐阜アパレル・縫製産業景気動向調査」(平成27年10月調査)には次のようなコメントが載っています。「人出不足があり、まともな受注が取れなくなった。人件費や原材料費も高騰しており、加工賃が据え置かれたままでは先行きの見通しが立たない」。これは岐阜県に限ったことではなく、日本の縫製産業全体の問題だと私は考えています。日本人はもともと世界の中でも繊細で綺麗な仕事を得意としてきました。しかし、近年は生産工場を人件費の安い海外に移したり、縫製を簡略化したりすることによって技術者が実力を発揮できる場が減ってしまいました。今回、私がショーを開くことで、より多くの方々に、オートクチュールとはどんなものか、どんな世界なのかを知っていただき、職人の方々の仕事を身近に感じていただく。そして、僭越ながら、少しでも日本のファッション業界を盛り上げていくお手伝いが出来ればと思っています。オートクチュールの仕事は、ビックメゾンがパリコレで使用するような上質な生地を使用し、お客様のお話をじっくりと聞きながらデザイン、仮縫いをします。仮縫いとは、実物の生地で希望の形を作り、補正を行っていく重要な作業です。高度な技術と長年の経験によるバランス感覚を必要とし、ようやくその魅力を伝えられるようになってきたと思います。子育てなどでブランクがありましたが、今、自身のブランドで再び大好きなオートクチュールの仕事が出来ることに感謝しております。お客様からご注文をいただき、デザインをしてパターン作り、縫製職人の方にバトンをつないでいく。その職人の方々がいらっしゃらなければ、服は出来あがりません。私も長年お付き合いさせていただいている方々が頼りです。若い方の参入も急務だとひしひしと感じております。 職人の技、優れた縫製の数々を見ていただくのはもちろん、いらしていただいた皆さまの心がときめくような、素敵なショーにしたいと、いまからワクワクしながら考えております。今回、リターンでご用意させていただいている企画のなかには「モデル体験」やショーに出品した新作をご注文いただける「セミオーダー」「フルオーダー」をご用意しております。また、いらしていただいた皆さま全員にファッションショーというものをより楽しんでいただけるよう、ショーの後にアフターパーティーならびに展示会も開催いたします。展示会コーナーでは、ショーに使用した服とデザイン画をご覧いただけるようなコーナーを作り、どのように服が出来上がってきたかということを、より理解を深めていただけるかと思います。そして、会場では自由にお写真を撮っていただき、SNSなどにUPしていただくことも可能ですので、プレスのような体験もしていただけるかと思います。皆さまからのご支援によって、ショーの可能性は無限大に広がると思っています。縫製技術の継承と育成のために、私にいまできることは、まずはオートクチュールコレクションの発表の場を多く作り、その魅力あふれる世界を、もっとたくさんのみなさんに知っていただくことだと思っています。どうか、私のチャレンジにご理解いただければと思います。今回ご支援いただく資金は、すべてファッションショーの運用資金として活用させていただきます。資金が多ければ多いほど、より価値のある素晴らしいショーが行えることとなりますので、ひとりでも多くの皆さまのご支援をお待ちしております。 今回設定させていただきましたリターン・アイテムの期日については、あくまで目安となります。ひとつひとつ職人の方々が丁寧に仕立てますので、楽しみにしてお待ちいただけましたら幸いです。また、写真はあくまでイメージですので、万が一、リターン数が私の予想を越えた場合は生地の在庫状況により変わる可能性がありますので、ご了承ください。また、皆さまのご支援が、わたくしたちの目標金額に達しなかった場合、制作費・制作経費、ショー運営にかかる経費等を可能な限り節約していこうと思っております。
日本のファッションを支えてきた縫製職人の方々が減っています。オートクチュールの縫製に携わる皆さんの未来を応援するお手伝いが出来れば。その願いから、東京・表参道でファッションショーを開き、MITSUKO SUZUKIオートクチュールコレクションを発表いたします。
はじめまして。MITSUKO SUZUKIでございます。私は、杉野学園ドレスメーカー学院デザイナー科を卒業し、同学院の助手になりました。その後、当時日本人で唯一パリのオートクチュール組合で認められた森英恵先生の下で、プレタポルテデザイナーとしての人生を歩み始めました。恵まれた環境の中、たくさんの素晴らしい仕事を見ることができたことは、私の財産であり、今も森先生は私の目標です。
ただ、そこで経験を積むうちに、ある疑問がわいてきました。この服はいったいどんな方が着るのだろう? 作り手とお客様がもっと近づけないだろうか? と考えるうちに、私はお客様と直接触れ合えるオーダーの世界を目指そうと思い始めました。
結婚・出産・育児を経た後、大手百貨店のオーダーサロンでデザイナーの経験を積みました。オーダーを始めてみて気付いたことですが、縫製面を担当する職人が少なく、皆さんご高齢でした。このままでは、日本の職人がいなくなって伝統的な技術が失われてしまう。そう危機感を感じた私は今回のショーを企画する決意をしました。ショーを通して、たくさんの方に日本の縫製職人の仕事を見ていただく機会を作りたいと考えています。
また、今回はオートクチュールのファッションショーをより身近に感じていただけるよう、さまざまな企画をご用意させていただいておりますので、ぜひ楽しんでいただければと思います。
この何年か、アパレル業界は少子高齢化やリーマンショックなどの影響で縮小傾向にあります。そんな中でも良好な状況と言えるのは、市場のシェアの40%を占めるファストファッションです。気軽に普段のファッションに取り入れやすく、また手をのばしやすい価格です。おそらく皆さまもなにかしら1着はクローゼットの中に、もしくは、今まさにお召しになっているかもしれませんね。ファストファッションの良さは生活に取り入れやすいことではありますが、生産者側は、低価格ゆえ、経営が厳しくなる工場も多くあり、この状況で生き残っていけるところは非常に少ないのではないでしょうか。
日本国内の縫製業は1979年以降、減少を続ける一方で、衣料製造業は廃業の割合と事務所数、従業員数、付加価値額(いわば社会からの企業の生産活動の評価を表すもの)の減少幅が全産業の中で最大となり、一人当たり付加価値額でも近年最下位に落ち込んでいるというのが現状のようです。
岐阜県の「岐阜アパレル・縫製産業景気動向調査」(平成27年10月調査)には次のようなコメントが載っています。「人出不足があり、まともな受注が取れなくなった。人件費や原材料費も高騰しており、加工賃が据え置かれたままでは先行きの見通しが立たない」。これは岐阜県に限ったことではなく、日本の縫製産業全体の問題だと私は考えています。
日本人はもともと世界の中でも繊細で綺麗な仕事を得意としてきました。しかし、近年は生産工場を人件費の安い海外に移したり、縫製を簡略化したりすることによって技術者が実力を発揮できる場が減ってしまいました。
今回、私がショーを開くことで、より多くの方々に、オートクチュールとはどんなものか、どんな世界なのかを知っていただき、職人の方々の仕事を身近に感じていただく。そして、僭越ながら、少しでも日本のファッション業界を盛り上げていくお手伝いが出来ればと思っています。
オートクチュールの仕事は、ビックメゾンがパリコレで使用するような上質な生地を使用し、お客様のお話をじっくりと聞きながらデザイン、仮縫いをします。仮縫いとは、実物の生地で希望の形を作り、補正を行っていく重要な作業です。高度な技術と長年の経験によるバランス感覚を必要とし、ようやくその魅力を伝えられるようになってきたと思います。
子育てなどでブランクがありましたが、今、自身のブランドで再び大好きなオートクチュールの仕事が出来ることに感謝しております。お客様からご注文をいただき、デザインをしてパターン作り、縫製職人の方にバトンをつないでいく。その職人の方々がいらっしゃらなければ、服は出来あがりません。私も長年お付き合いさせていただいている方々が頼りです。若い方の参入も急務だとひしひしと感じております。
職人の技、優れた縫製の数々を見ていただくのはもちろん、いらしていただいた皆さまの心がときめくような、素敵なショーにしたいと、いまからワクワクしながら考えております。
今回、リターンでご用意させていただいている企画のなかには「モデル体験」やショーに出品した新作をご注文いただける「セミオーダー」「フルオーダー」をご用意しております。また、いらしていただいた皆さま全員にファッションショーというものをより楽しんでいただけるよう、ショーの後にアフターパーティーならびに展示会も開催いたします。
展示会コーナーでは、ショーに使用した服とデザイン画をご覧いただけるようなコーナーを作り、どのように服が出来上がってきたかということを、より理解を深めていただけるかと思います。そして、会場では自由にお写真を撮っていただき、SNSなどにUPしていただくことも可能ですので、プレスのような体験もしていただけるかと思います。皆さまからのご支援によって、ショーの可能性は無限大に広がると思っています。
縫製技術の継承と育成のために、私にいまできることは、まずはオートクチュールコレクションの発表の場を多く作り、その魅力あふれる世界を、もっとたくさんのみなさんに知っていただくことだと思っています。どうか、私のチャレンジにご理解いただければと思います。
今回ご支援いただく資金は、すべてファッションショーの運用資金として活用させていただきます。資金が多ければ多いほど、より価値のある素晴らしいショーが行えることとなりますので、ひとりでも多くの皆さまのご支援をお待ちしております。
今回設定させていただきましたリターン・アイテムの期日については、あくまで目安となります。ひとつひとつ職人の方々が丁寧に仕立てますので、楽しみにしてお待ちいただけましたら幸いです。また、写真はあくまでイメージですので、万が一、リターン数が私の予想を越えた場合は生地の在庫状況により変わる可能性がありますので、ご了承ください。また、皆さまのご支援が、わたくしたちの目標金額に達しなかった場合、制作費・制作経費、ショー運営にかかる経費等を可能な限り節約していこうと思っております。
支援期間終了
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支援者
70人
残り期間
0日
集まっている金額
1,524,000円
(達成) 目標金額:1,500,000円
達成率101%
2016年08月02日23:59に終了しました。
支援期間終了
起案者
MITSUKO SUZUKI
杉野学園 ... ドレスメーカー学院・デザイナー課卒業後、同学院助手として就職。その後、株式会社ハナエ モリにてデザイナー職に就く。出産を機に一時育児に専念した後、自身のブランドMITSUKO SUZUKIを立ち上げ、コレクションや展示会を開催。その後、大手百貨店のオーダーサロンにてオートクチュールの経験をさらに積み、現在は自身の横浜のアトリエにてオーダーの仕事に従事。
1,000円
リターン
■お礼メッセージ
■支援者限定の活動報告の共有
支援者の数 7人
支援期間終了
3,000円
コースターコース
リターン
■お礼メッセージ
■支援者限定の活動報告の共有
■イニシャル入りコースター(2枚セット)
ご支援者ご希望のイニシャル1文字をお入れいたします。他のご支援金額のイニシャル入りコースターも同様です。
※プロジェクト終了後、詳細をサイト内メールでお伺いいたします。
支援者の数 4人
お届け予定:2016年10月
支援期間終了
3,000円
ブックカバーコース
リターン
■お礼メッセージ
■支援者限定の活動報告の共有
■ブックカバー
文庫本サイズ。ネイビー(綿)、またはライトグレー(ウール)のいずれかをお選びください。他のご支援金額のブックカバーも同様です。
※プロジェクト終了後、詳細をサイト内メールでお伺いいたします。
支援者の数 5人
お届け予定:2016年10月
支援期間終了
5,000円
リターン
■お礼メッセージ
■支援者限定の活動報告の共有
■イニシャル入りコースター(2枚セット)
■ブックカバー
※プロジェクト終了後、詳細をサイト内メールでお伺いいたします。
支援者の数 3人
お届け予定:2016年10月
支援期間終了
10,000円
ショーへのご招待コース
リターン
■お礼メッセージ
■支援者限定の活動報告の共有
■ショーへのご招待
■HPにお名前記載
■イニシャル入りコースター(2枚セット)
■ブックカバー
※プロジェクト終了後、詳細をサイト内メールでお伺いいたします。
支援者の数 16人
お届け予定:2016年10月
支援期間終了
10,000円
リターン
■お礼のメッセージ
■支援者限定の活動報告の共有
■HPにお名前記載
*女性*
●レディースポーチ
4種類のなかから、ご希望のもの1点をお選びください。他のご支援金額のレディースポーチも同様です。
●イニシャル入りコースター(2枚セット)
●ブックカバー
*男性*
●メンズファイルケース
A4クリアファイルが入るサイズです。他のご支援金額のメンズファイルケースも同様です。
●イニシャル入りコースター(2枚セット)
●ブックカバー
※プロジェクト終了後、詳細をサイト内メールでお伺いいたします。
支援者の数 13人
お届け予定:2016年10月
支援期間終了
30,000円
ショーへのご招待コース
リターン
■お礼のメッセージ
■支援者限定の活動報告の共有
■ショーへのご招待
■ショーDVD(ショーの映像後、エンドロール等にお名前記載)
■HPにお名前記載
*女性*
●レディーストートバッグ(写真左)
ハリス・ツイード素材。他のご支援金額のレディーストートバッグも同様です。
●<イニシャル入りコースター(2枚セット)または、ブックカバー>
*男性*
●メンズトートバッグ(写真右)
ハリス・ツイード素材。他のご支援金額のメンズトートバッグも同様です。
●<イニシャル入りコースター(2枚セット)または、ブックカバー>
※プロジェクト終了後、詳細をサイト内メールでお伺いいたします。
支援者の数 3人
お届け予定:2016年11月
支援期間終了
30,000円
リターン
■お礼のメッセージ
■支援者限定の活動報告の共有
■HPにお名前記載
*女性*
●レディーストートバッグ(写真左)
●レディースポーチ
●ティッシュケース
●<イニシャル入りコースター(2枚セット)または、ブックカバー>
*男性*
●メンズトートバッグ(写真右)
●メンズファイルケース
●ペンケース
●<イニシャル入りコースター(2枚セット)または、ブックカバー>
※プロジェクト終了後、詳細をサイト内メールでお伺いいたします。
支援者の数 1人
支援期間終了
30,000円
モデル体験コース
リターン
■お礼のメッセージ
■支援者限定の活動報告の共有
■ショーへのご招待
■ショーDVD(ショーの映像後、エンドロール等にお名前記載)
■HPにお名前記載
■レディース トートバッグ
■モデル体験
実際にショーで使用した服をその場で試着し、プロのカメラマンに写真を撮って頂くことが出来ます。撮影したお写真は後日送らせて頂きます。プリントまたはデータのどちらかをお選びください。(服のサイズはMサイズとなっております。上記のモデル写真はイメージです。)
※プロジェクト終了後、詳細をサイト内メールでお伺いいたします。
支援者の数 3人
お届け予定:2016年11月
支援期間終了
50,000円
セミオーダーコース
リターン
■お礼のメッセージ
■支援者限定の活動報告の共有
■ショーへのご招待
■ショーDVD(ショーの映像後、エンドロール等にお名前記載)
■HPにお名前記載
■セミオーダー・スカート(レディースのみ)
100,000円相当。クチュール素材より、お選びいただけます。S・M・Lの3サイズよりお選びいただけます。
※プロジェクト終了後、詳細をサイト内メールでお伺いいたします。
支援者の数 9人
お届け予定:2016年12月
支援期間終了
70,000円
フルオーダーコース
リターン
■お礼のメッセージ
■支援者限定の活動報告の共有
■ショーへのご招待
■ショーDVD(ショーの映像後、エンドロール等にお名前記載)
■HPにお名前記載
■フルオーダー・ワンピース(レディースのみ)
140,000円相当。ご希望のデザインを、ご自身のサイズでお仕立ていたします。「仮縫い」をいたします(実物の生地でデザインやフィット感を確認)。クチュール素材よりお選びいただけます。
※プロジェクト終了後、詳細をサイト内メールでお伺いいたします。
支援者の数 6人
お届け予定:2016年12月
支援期間終了