「ねぶた」は、東北の夏の夜をいろどる巨大な光の造形、光るアートです。実際に運行したねぶたから切り取った和紙を再利用してつくった照明器具「KAKERA」を初めて国際見本市に出品し、世界に向けて紹介。ねぶたの美しさで世界を魅了しようというプロジェクトです。

◆ ねぶたの美しさを世界に向けて発信したい
こんにちは。青森のねぶた師・竹浪比呂央です。私は平成元年に大型ねぶたを制作し、以来、ねぶた師として「ねぶた」に深く関わってきました。青森市の安方地区に研究所を開設し、ねぶたの芸術・文化としての価値向上や、ねぶた師が職業として成立するように後進の育成などに取り組んできました。また、ねぶた制作技術から派生する様々なアートの展示など、ギャラリーとして研究所を使ったり、ねぶた関連グッズの展示・販売をしたりしています。
これらの取り組みの中で私が提唱するNEBUTA STYLE(ネブタスタイル)とは、日本を代表する祭りである「ねぶた」の美しさと生命力をベースに、照明器具、インテリア雑貨、生活雑貨などの商品を開発し、青森から世界に向けて発信をしていくプロジェクトです。その活動の第一歩として、2016年3月にドイツ・フランクフルトで開催される、世界最大の照明国際見本市“ライトアンドビルディング”で、実際に運行したねぶたから切り取った和紙を再利用してつくった照明器具「KAKERA」を紹介します。


◆ ねぶた師の後継者育成のために
青森ねぶたは世界的にも希有な総合芸術作品だと思っています。青森ねぶたの基本構造は針金と和紙で構成された彫刻で、その上に日本画の技法にもとづいて、墨で輪郭を描き、色の混濁を防ぎ透過性を高める蠟引きを行い、最後に彩色を行います。これを内部照明によって輝かせます。これらの制作をねぶた師が進めます。
ねぶた師は、子供たちの憧れの職業であり、また多くの人から尊敬される存在です。けれども経済的な側面から見ると、ねぶた師への道は極めて厳しいものです。大型ねぶたの実制作は季節労働であるため、一人前になるまで10年はかかるといわれる修業期間にも、他に定職に就くことはできません。かつては第一線のねぶた師でも、冬の間は出稼ぎに出る人もいたといいます。
NEBUTA STYLEは、そんなねぶた師の世界に生業を提供するプロジェクトでもあります。すべてのねぶた師の参画を募り、ねぶた独自の技術と感性を活かした多彩なデザインプロダクツを制作してもらうことをめざしています。そこから生まれた商品群を、世界市場に向けて販売していくことで、ねぶた師をめざす若者たちに生活基盤を提供し、後継者を育成して、ねぶた文化を永続させることに寄与できると考えています。
◆ 照明器具KAKERAとは
ねぶたは400年を超える歴史があると言われています。もともと東北各地で七夕に行われていた灯籠流しがその起源といわれているため、その年の祭りが終わるやいなや解体されてしまう存在です。
照明器具「KAKERA」は、そのねぶたのはかなさを長く記憶にとどめるため、実際に運行されたねぶたの色彩和紙の希少な端きれ=「ねぶたのかけら」を新たに価値あるものとしてアップサイクルしました。
「KAKERA」は限定製造で、1台のねぶたから最大で300個までしかつくらないこととしています。これは、ねぶたの彫刻としての面構成が非常に繊細であり、さらに「墨跡」「蠟引」「彩色」の三大技法が用いられたパートを厳選しているためです。
この希少な「かけら」を、ねぶた囃子の響きや跳人たちの熱気も伝えたいという思いを込めて、1点1点選別し照明器具につくりこんでいます。
◆ KAKERAを国際見本市で紹介
2016年3月13日~18日、ドイツのフランクフルトにある国際展示場フランクフルトメッセで、世界中の照明・建築技術メーカーが製品・技術を発表する世界最大規模の見本市“ライトアンドビルディング”が開催されます。おおよそ50ヶ国から約2,400社が出展し、20万人以上もの世界中の建築家、インテリアデザイナー、エンジニア、職人たちがつどいます。
この国際見本市にブースを出店し、照明器具「KAKERA」をはじめて世界に向けてプレゼンテーションします。青森ねぶたの美しさをひとりでも多くの世界の方にお届けできたらと思っております。

● 支援金の使い道について
皆様にご支援いただく資金については、下記のような用途に使用させていただきます。
【見本市の出展などネブタスタイルの活動に伴う費用】
見本市の出展費用、出展ブースの装飾費、出品物の輸送費、渡航費用、特典の製造原価、A-portの手数料、その他
● リターン
<御礼メール>
<支援者限定のねぶた師・竹浪比呂央の活動報告>
<ねぶたフェイスパック>
竹浪比呂央が制作したねぶたをモチーフにした、ねぶたの顔になりきり楽しみながらお肌のケアができるフェイスパックをお送りします。
<ねぶたのかけらのカード>
実際に運行したねぶたの「かけら」=希少な彩色和紙の端切れを使用し、LED照明を組み込んだ、「光る立体グリーティングカード」です。二つ折りのカードを開くと、ねぶたのかけらが、もとのねぶたの姿をイメージするように立体形状にポップアップし、LEDの光が美しく広がります。すべてが1点ものの「特別な」カードです(1点1点、柄が異なります。)。
サイズ : W170×D110×H110

<グリーティングカード「持って帰れるねぶた祭り」>
竹浪比呂央作の大型ねぶたの写真をフィーチャーした、LED照明付きグリーティングカードです。付属のLED照明を灯すと写真のねぶたが美しく輝き、熱かった祭りの夜がよみがえります。大型ねぶたの写真は、「津軽野萩ノ台合戦 奮戦 安東堯季」と「京 市原野 鬼同丸と綱」の2種類があります。
サイズ : W170×D110×H110


<NEBUTA STYLE 照明器具KAKERA「舞」>
実際に運行されたねぶたの彩色和紙の希少な端切れ=「ねぶたのかけら」をアップサイクルしたフロアライトKAKERA「舞」1台をお送りします。
日本画を原画とする造形と、伝統的なねぶた囃子の響き......。ねぶたの持つ典雅な一面を、扇の形に表現しました。低く構えたプロポーションは、飾り棚にもよく合います。実際に運行されたねぶたの貴重な「かけら」を、前後2枚あしらっています。
サイズ : W300×D110×H166
※エディションナンバー入り「ねぶたのかけら」使用証明書(フォトブック)付
※LED電球25W形相当付(100V 3.9W E17)

<NEBUTA STYLE 照明器具KAKERA「華」>
実際に運行されたねぶたの彩色和紙の希少な端切れ=「ねぶたのかけら」をアップサイクルしたフロアライトKAKERA「華」1台をお送りします。
青森の短い夏に咲くねぶたの華やぎを、優美な曲線で表現したフロアライトです。和紙を使用して、張りのある曲面を創り出しています。
実際に運行されたねぶたの貴重な「かけら」を、前面と背面に2枚印象的にあしらいました。何年のどの「ねぶたのかけら」を使っているかを明示したKAKERA使用証明書(もとのねぶたの解説つきフォトブック)が付いています。
サイズ: W201×D156×H351
※エディションナンバー入り「ねぶたのかけら」使用証明書(フォトブック)付
※LED電球40W形相当付(100V 5.8W E17)

<青森でねぶた制作現場の見学>
ねぶたは、前年のねぶた祭りが終わってからすぐに次のねぶたの題材を考えはじめ、年明けにはねぶた制作のための原画を描きます。5月になると制作のための小屋が建てられ、その中で8月のねぶた祭りが始まるまでに、ねぶたをつくり上げます。
その制作期間中の2016年5月中旬から7月中旬の間、普段は一般の方が入ることができない、ねぶた制作の現場を見学することができます。
1組2名様まで参加可能。数組同時の見学になる場合もあります。
現地集合現地解散(青森市)となります。
支援者と事前に日時調整を行います。
● 想定されるリスク
ライトアンドビルディングショー(Light + Building 2016)が主催者の都合により中止や規模縮小になった場合や国際的なテロ行為等により日本からドイツへの渡航制限や物品輸送制限が生じた場合には、計画通りに出展ができなくなる可能性があります。また、出展が出来ない場合は、見本市に関する活動報告ができなくなるリスクがあります。
● 最後に
平成元年に大型ねぶたを制作して以来、ねぶたの芸術・文化としての価値向上や、ねぶた師が職業として成立するように後進の育成などに取り組んできました。特に、ねぶた師をめざす若者たちが長い修行期間中、経済的に生活が厳しい現状が続いていては後継者が育たず、やがてねぶた祭りはなくなってしまうという危機感を持っています。何とかしたいとの強い思いから、ねぶた師の世界に生業を提供するプロジェクトとして、NEBUTA STYLE・照明器具「KAKERA」をつくることに取り組んできました。海外での見本市の出店は、世界に広めていくための第一歩と考えております。どうぞ、ねぶた文化が永続できるようにご支援いただけますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。
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「ねぶた」は、東北の夏の夜をいろどる巨大な光の造形、光るアートです。実際に運行したねぶたから切り取った和紙を再利用してつくった照明器具「KAKERA」を初めて国際見本市に出品し、世界に向けて紹介。ねぶたの美しさで世界を魅了しようというプロジェクトです。◆ ねぶたの美しさを世界に向けて発信したいこんにちは。青森のねぶた師・竹浪比呂央です。私は平成元年に大型ねぶたを制作し、以来、ねぶた師として「ねぶた」に深く関わってきました。青森市の安方地区に研究所を開設し、ねぶたの芸術・文化としての価値向上や、ねぶた師が職業として成立するように後進の育成などに取り組んできました。また、ねぶた制作技術から派生する様々なアートの展示など、ギャラリーとして研究所を使ったり、ねぶた関連グッズの展示・販売をしたりしています。 これらの取り組みの中で私が提唱するNEBUTA STYLE(ネブタスタイル)とは、日本を代表する祭りである「ねぶた」の美しさと生命力をベースに、照明器具、インテリア雑貨、生活雑貨などの商品を開発し、青森から世界に向けて発信をしていくプロジェクトです。その活動の第一歩として、2016年3月にドイツ・フランクフルトで開催される、世界最大の照明国際見本市“ライトアンドビルディング”で、実際に運行したねぶたから切り取った和紙を再利用してつくった照明器具「KAKERA」を紹介します。 ◆ ねぶた師の後継者育成のために青森ねぶたは世界的にも希有な総合芸術作品だと思っています。青森ねぶたの基本構造は針金と和紙で構成された彫刻で、その上に日本画の技法にもとづいて、墨で輪郭を描き、色の混濁を防ぎ透過性を高める蠟引きを行い、最後に彩色を行います。これを内部照明によって輝かせます。これらの制作をねぶた師が進めます。 ねぶた師は、子供たちの憧れの職業であり、また多くの人から尊敬される存在です。けれども経済的な側面から見ると、ねぶた師への道は極めて厳しいものです。大型ねぶたの実制作は季節労働であるため、一人前になるまで10年はかかるといわれる修業期間にも、他に定職に就くことはできません。かつては第一線のねぶた師でも、冬の間は出稼ぎに出る人もいたといいます。 NEBUTA STYLEは、そんなねぶた師の世界に生業を提供するプロジェクトでもあります。すべてのねぶた師の参画を募り、ねぶた独自の技術と感性を活かした多彩なデザインプロダクツを制作してもらうことをめざしています。そこから生まれた商品群を、世界市場に向けて販売していくことで、ねぶた師をめざす若者たちに生活基盤を提供し、後継者を育成して、ねぶた文化を永続させることに寄与できると考えています。 ◆ 照明器具KAKERAとはねぶたは400年を超える歴史があると言われています。もともと東北各地で七夕に行われていた灯籠流しがその起源といわれているため、その年の祭りが終わるやいなや解体されてしまう存在です。 照明器具「KAKERA」は、そのねぶたのはかなさを長く記憶にとどめるため、実際に運行されたねぶたの色彩和紙の希少な端きれ=「ねぶたのかけら」を新たに価値あるものとしてアップサイクルしました。 「KAKERA」は限定製造で、1台のねぶたから最大で300個までしかつくらないこととしています。これは、ねぶたの彫刻としての面構成が非常に繊細であり、さらに「墨跡」「蠟引」「彩色」の三大技法が用いられたパートを厳選しているためです。 この希少な「かけら」を、ねぶた囃子の響きや跳人たちの熱気も伝えたいという思いを込めて、1点1点選別し照明器具につくりこんでいます。◆ KAKERAを国際見本市で紹介2016年3月13日~18日、ドイツのフランクフルトにある国際展示場フランクフルトメッセで、世界中の照明・建築技術メーカーが製品・技術を発表する世界最大規模の見本市“ライトアンドビルディング”が開催されます。おおよそ50ヶ国から約2,400社が出展し、20万人以上もの世界中の建築家、インテリアデザイナー、エンジニア、職人たちがつどいます。 この国際見本市にブースを出店し、照明器具「KAKERA」をはじめて世界に向けてプレゼンテーションします。青森ねぶたの美しさをひとりでも多くの世界の方にお届けできたらと思っております。 ● 支援金の使い道について皆様にご支援いただく資金については、下記のような用途に使用させていただきます。 【見本市の出展などネブタスタイルの活動に伴う費用】見本市の出展費用、出展ブースの装飾費、出品物の輸送費、渡航費用、特典の製造原価、A-portの手数料、その他 ● リターン<御礼メール><支援者限定のねぶた師・竹浪比呂央の活動報告><ねぶたフェイスパック>竹浪比呂央が制作したねぶたをモチーフにした、ねぶたの顔になりきり楽しみながらお肌のケアができるフェイスパックをお送りします。 <ねぶたのかけらのカード>実際に運行したねぶたの「かけら」=希少な彩色和紙の端切れを使用し、LED照明を組み込んだ、「光る立体グリーティングカード」です。二つ折りのカードを開くと、ねぶたのかけらが、もとのねぶたの姿をイメージするように立体形状にポップアップし、LEDの光が美しく広がります。すべてが1点ものの「特別な」カードです(1点1点、柄が異なります。)。サイズ : W170×D110×H110<グリーティングカード「持って帰れるねぶた祭り」>竹浪比呂央作の大型ねぶたの写真をフィーチャーした、LED照明付きグリーティングカードです。付属のLED照明を灯すと写真のねぶたが美しく輝き、熱かった祭りの夜がよみがえります。大型ねぶたの写真は、「津軽野萩ノ台合戦 奮戦 安東堯季」と「京 市原野 鬼同丸と綱」の2種類があります。サイズ : W170×D110×H110 <NEBUTA STYLE 照明器具KAKERA「舞」>実際に運行されたねぶたの彩色和紙の希少な端切れ=「ねぶたのかけら」をアップサイクルしたフロアライトKAKERA「舞」1台をお送りします。日本画を原画とする造形と、伝統的なねぶた囃子の響き......。ねぶたの持つ典雅な一面を、扇の形に表現しました。低く構えたプロポーションは、飾り棚にもよく合います。実際に運行されたねぶたの貴重な「かけら」を、前後2枚あしらっています。サイズ : W300×D110×H166※エディションナンバー入り「ねぶたのかけら」使用証明書(フォトブック)付※LED電球25W形相当付(100V 3.9W E17)<NEBUTA STYLE 照明器具KAKERA「華」>実際に運行されたねぶたの彩色和紙の希少な端切れ=「ねぶたのかけら」をアップサイクルしたフロアライトKAKERA「華」1台をお送りします。青森の短い夏に咲くねぶたの華やぎを、優美な曲線で表現したフロアライトです。和紙を使用して、張りのある曲面を創り出しています。実際に運行されたねぶたの貴重な「かけら」を、前面と背面に2枚印象的にあしらいました。何年のどの「ねぶたのかけら」を使っているかを明示したKAKERA使用証明書(もとのねぶたの解説つきフォトブック)が付いています。サイズ: W201×D156×H351※エディションナンバー入り「ねぶたのかけら」使用証明書(フォトブック)付※LED電球40W形相当付(100V 5.8W E17)<青森でねぶた制作現場の見学>ねぶたは、前年のねぶた祭りが終わってからすぐに次のねぶたの題材を考えはじめ、年明けにはねぶた制作のための原画を描きます。5月になると制作のための小屋が建てられ、その中で8月のねぶた祭りが始まるまでに、ねぶたをつくり上げます。その制作期間中の2016年5月中旬から7月中旬の間、普段は一般の方が入ることができない、ねぶた制作の現場を見学することができます。1組2名様まで参加可能。数組同時の見学になる場合もあります。現地集合現地解散(青森市)となります。支援者と事前に日時調整を行います。● 想定されるリスク ライトアンドビルディングショー(Light + Building 2016)が主催者の都合により中止や規模縮小になった場合や国際的なテロ行為等により日本からドイツへの渡航制限や物品輸送制限が生じた場合には、計画通りに出展ができなくなる可能性があります。また、出展が出来ない場合は、見本市に関する活動報告ができなくなるリスクがあります。 ● 最後に平成元年に大型ねぶたを制作して以来、ねぶたの芸術・文化としての価値向上や、ねぶた師が職業として成立するように後進の育成などに取り組んできました。特に、ねぶた師をめざす若者たちが長い修行期間中、経済的に生活が厳しい現状が続いていては後継者が育たず、やがてねぶた祭りはなくなってしまうという危機感を持っています。何とかしたいとの強い思いから、ねぶた師の世界に生業を提供するプロジェクトとして、NEBUTA STYLE・照明器具「KAKERA」をつくることに取り組んできました。海外での見本市の出店は、世界に広めていくための第一歩と考えております。どうぞ、ねぶた文化が永続できるようにご支援いただけますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。
「ねぶた」は、東北の夏の夜をいろどる巨大な光の造形、光るアートです。実際に運行したねぶたから切り取った和紙を再利用してつくった照明器具「KAKERA」を初めて国際見本市に出品し、世界に向けて紹介。ねぶたの美しさで世界を魅了しようというプロジェクトです。
◆ ねぶたの美しさを世界に向けて発信したい
こんにちは。青森のねぶた師・竹浪比呂央です。私は平成元年に大型ねぶたを制作し、以来、ねぶた師として「ねぶた」に深く関わってきました。青森市の安方地区に研究所を開設し、ねぶたの芸術・文化としての価値向上や、ねぶた師が職業として成立するように後進の育成などに取り組んできました。また、ねぶた制作技術から派生する様々なアートの展示など、ギャラリーとして研究所を使ったり、ねぶた関連グッズの展示・販売をしたりしています。
これらの取り組みの中で私が提唱するNEBUTA STYLE(ネブタスタイル)とは、日本を代表する祭りである「ねぶた」の美しさと生命力をベースに、照明器具、インテリア雑貨、生活雑貨などの商品を開発し、青森から世界に向けて発信をしていくプロジェクトです。その活動の第一歩として、2016年3月にドイツ・フランクフルトで開催される、世界最大の照明国際見本市“ライトアンドビルディング”で、実際に運行したねぶたから切り取った和紙を再利用してつくった照明器具「KAKERA」を紹介します。
◆ ねぶた師の後継者育成のために
青森ねぶたは世界的にも希有な総合芸術作品だと思っています。青森ねぶたの基本構造は針金と和紙で構成された彫刻で、その上に日本画の技法にもとづいて、墨で輪郭を描き、色の混濁を防ぎ透過性を高める蠟引きを行い、最後に彩色を行います。これを内部照明によって輝かせます。これらの制作をねぶた師が進めます。
ねぶた師は、子供たちの憧れの職業であり、また多くの人から尊敬される存在です。けれども経済的な側面から見ると、ねぶた師への道は極めて厳しいものです。大型ねぶたの実制作は季節労働であるため、一人前になるまで10年はかかるといわれる修業期間にも、他に定職に就くことはできません。かつては第一線のねぶた師でも、冬の間は出稼ぎに出る人もいたといいます。
NEBUTA STYLEは、そんなねぶた師の世界に生業を提供するプロジェクトでもあります。すべてのねぶた師の参画を募り、ねぶた独自の技術と感性を活かした多彩なデザインプロダクツを制作してもらうことをめざしています。そこから生まれた商品群を、世界市場に向けて販売していくことで、ねぶた師をめざす若者たちに生活基盤を提供し、後継者を育成して、ねぶた文化を永続させることに寄与できると考えています。
◆ 照明器具KAKERAとは
ねぶたは400年を超える歴史があると言われています。もともと東北各地で七夕に行われていた灯籠流しがその起源といわれているため、その年の祭りが終わるやいなや解体されてしまう存在です。
照明器具「KAKERA」は、そのねぶたのはかなさを長く記憶にとどめるため、実際に運行されたねぶたの色彩和紙の希少な端きれ=「ねぶたのかけら」を新たに価値あるものとしてアップサイクルしました。
「KAKERA」は限定製造で、1台のねぶたから最大で300個までしかつくらないこととしています。これは、ねぶたの彫刻としての面構成が非常に繊細であり、さらに「墨跡」「蠟引」「彩色」の三大技法が用いられたパートを厳選しているためです。
この希少な「かけら」を、ねぶた囃子の響きや跳人たちの熱気も伝えたいという思いを込めて、1点1点選別し照明器具につくりこんでいます。
◆ KAKERAを国際見本市で紹介
2016年3月13日~18日、ドイツのフランクフルトにある国際展示場フランクフルトメッセで、世界中の照明・建築技術メーカーが製品・技術を発表する世界最大規模の見本市“ライトアンドビルディング”が開催されます。おおよそ50ヶ国から約2,400社が出展し、20万人以上もの世界中の建築家、インテリアデザイナー、エンジニア、職人たちがつどいます。
この国際見本市にブースを出店し、照明器具「KAKERA」をはじめて世界に向けてプレゼンテーションします。青森ねぶたの美しさをひとりでも多くの世界の方にお届けできたらと思っております。
● 支援金の使い道について
皆様にご支援いただく資金については、下記のような用途に使用させていただきます。
【見本市の出展などネブタスタイルの活動に伴う費用】
見本市の出展費用、出展ブースの装飾費、出品物の輸送費、渡航費用、特典の製造原価、A-portの手数料、その他
● リターン
<御礼メール>
<支援者限定のねぶた師・竹浪比呂央の活動報告>
<ねぶたフェイスパック>
竹浪比呂央が制作したねぶたをモチーフにした、ねぶたの顔になりきり楽しみながらお肌のケアができるフェイスパックをお送りします。
<ねぶたのかけらのカード>
実際に運行したねぶたの「かけら」=希少な彩色和紙の端切れを使用し、LED照明を組み込んだ、「光る立体グリーティングカード」です。二つ折りのカードを開くと、ねぶたのかけらが、もとのねぶたの姿をイメージするように立体形状にポップアップし、LEDの光が美しく広がります。すべてが1点ものの「特別な」カードです(1点1点、柄が異なります。)。

サイズ : W170×D110×H110
<グリーティングカード「持って帰れるねぶた祭り」>
竹浪比呂央作の大型ねぶたの写真をフィーチャーした、LED照明付きグリーティングカードです。付属のLED照明を灯すと写真のねぶたが美しく輝き、熱かった祭りの夜がよみがえります。大型ねぶたの写真は、「津軽野萩ノ台合戦 奮戦 安東堯季」と「京 市原野 鬼同丸と綱」の2種類があります。


サイズ : W170×D110×H110
<NEBUTA STYLE 照明器具KAKERA「舞」>
実際に運行されたねぶたの彩色和紙の希少な端切れ=「ねぶたのかけら」をアップサイクルしたフロアライトKAKERA「舞」1台をお送りします。
日本画を原画とする造形と、伝統的なねぶた囃子の響き......。ねぶたの持つ典雅な一面を、扇の形に表現しました。低く構えたプロポーションは、飾り棚にもよく合います。実際に運行されたねぶたの貴重な「かけら」を、前後2枚あしらっています。
サイズ : W300×D110×H166
※エディションナンバー入り「ねぶたのかけら」使用証明書(フォトブック)付
※LED電球25W形相当付(100V 3.9W E17)
<NEBUTA STYLE 照明器具KAKERA「華」>
実際に運行されたねぶたの彩色和紙の希少な端切れ=「ねぶたのかけら」をアップサイクルしたフロアライトKAKERA「華」1台をお送りします。
青森の短い夏に咲くねぶたの華やぎを、優美な曲線で表現したフロアライトです。和紙を使用して、張りのある曲面を創り出しています。
実際に運行されたねぶたの貴重な「かけら」を、前面と背面に2枚印象的にあしらいました。何年のどの「ねぶたのかけら」を使っているかを明示したKAKERA使用証明書(もとのねぶたの解説つきフォトブック)が付いています。
サイズ: W201×D156×H351
※エディションナンバー入り「ねぶたのかけら」使用証明書(フォトブック)付
※LED電球40W形相当付(100V 5.8W E17)
<青森でねぶた制作現場の見学>
ねぶたは、前年のねぶた祭りが終わってからすぐに次のねぶたの題材を考えはじめ、年明けにはねぶた制作のための原画を描きます。5月になると制作のための小屋が建てられ、その中で8月のねぶた祭りが始まるまでに、ねぶたをつくり上げます。
その制作期間中の2016年5月中旬から7月中旬の間、普段は一般の方が入ることができない、ねぶた制作の現場を見学することができます。
1組2名様まで参加可能。数組同時の見学になる場合もあります。
現地集合現地解散(青森市)となります。
支援者と事前に日時調整を行います。
● 想定されるリスク
ライトアンドビルディングショー(Light + Building 2016)が主催者の都合により中止や規模縮小になった場合や国際的なテロ行為等により日本からドイツへの渡航制限や物品輸送制限が生じた場合には、計画通りに出展ができなくなる可能性があります。また、出展が出来ない場合は、見本市に関する活動報告ができなくなるリスクがあります。
● 最後に
平成元年に大型ねぶたを制作して以来、ねぶたの芸術・文化としての価値向上や、ねぶた師が職業として成立するように後進の育成などに取り組んできました。特に、ねぶた師をめざす若者たちが長い修行期間中、経済的に生活が厳しい現状が続いていては後継者が育たず、やがてねぶた祭りはなくなってしまうという危機感を持っています。何とかしたいとの強い思いから、ねぶた師の世界に生業を提供するプロジェクトとして、NEBUTA STYLE・照明器具「KAKERA」をつくることに取り組んできました。海外での見本市の出店は、世界に広めていくための第一歩と考えております。どうぞ、ねぶた文化が永続できるようにご支援いただけますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。
支援期間終了
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支援者
144人
残り期間
0日
集まっている金額
1,601,000円
目標金額:2,000,000円
達成率80%
2016年03月10日23:59に終了しました。
支援期間終了
起案者
竹浪 比呂央(ネブタ・スタイル有限責任事業組合)
...
1959年、青森県西津軽郡木造町(現つがる市)に生まれ、1989年に初の大型ねぶたを制作して以来、青森ねぶたの創作と研究をしながら、ねぶたの新たな可能性を追求し続けています。
ネブタ・スタイルは、ねぶたの美しさと生命力をベースにした商品を開発し、青森から世界に向けて発信をしていく活動です。ねぶた祭りの国際的な認知と若手ねぶた師の経済的な地位を高め、ねぶた文化の継承と後継者育成を目的としています。
1,000円
支援者限定の活動報告
リターン
1.支援者限定のねぶた師・竹浪比呂央の活動報告配信
支援者の数 19人
支援期間終了
3,000円
ねぶたフェイスパック3個セットと支援者限定の活動報告
リターン
1.支援者限定のねぶた師・竹浪比呂央の活動報告配信
2.竹浪比呂央が制作した"ねぶた"をモチーフにした、ねぶたの顔になりきり楽しみながらお肌のケアができる ねぶたフェイスパック3個(1,950円相当/消費税込)をお送りします。
支援者の数 61人
お届け予定:2016年3月
支援期間終了
10,000円
ねぶたのかけらのカード、持って帰れるねぶた祭りカード、ねぶたフェイスパックのセット
リターン
1. 支援者限定のねぶた師・竹浪比呂央の活動報告配信
2. ねぶたフェイスパック5個(3,250円相当/消費税込)をお送りします。
3. ねぶたのかけらのカード1枚(2,500円相当/消費税込)
実際に運行したねぶたの「かけら」=希少な彩色和紙の端切れを使用し、LED照明を組み込んだ、「光る立体グリーティングカード」1枚(2,500円相当/消費税込)をお送りします。
4. グリーティングカード「持って帰れるねぶた祭り」2枚(2,000円相当/消費税込)
竹浪比呂央作の大型ねぶたの写真をフィーチャーした、LED照明付きグリーティングカードです。
支援者の数 40人
お届け予定:2016年3月
支援期間終了
30,000円
照明器具KAKERA「舞」と ねぶたフェイスパックのセット
リターン
1.支援者限定のねぶた師・竹浪比呂央の活動報告配信
2.ねぶたフェイスパック3個(1,950円相当/消費税込)をお送りします。
3.照明器具KAKERA「舞」
実際に運行されたねぶたの彩色和紙の希少な端切れ=「ねぶたのかけら」をアップサイクルしたフロアライトKAKERA「舞」1台(32,400円相当/消費税込)をお送りします。
支援者の数 6人
お届け予定:2016年3月
支援期間終了
36,000円
照明器具KAKERA「華」と ねぶたフェイスパックのセット
リターン
1.支援者限定のねぶた師・竹浪比呂央の活動報告配信
2.ねぶたフェイスパック3個(1,950円相当/消費税込)をお送りします。
3.照明器具KAKERA「華」
実際に運行されたねぶたの彩色和紙の希少な端切れ=「ねぶたのかけら」をアップサイクルしたフロアライトKAKERA「華」1台(38,880円相当/消費税込)をお送りします。
支援者の数 17人
お届け予定:2016年3月
支援期間終了
100,000円
青森でねぶた制作現場の特別見学と照明器具KAKERA
リターン
1.支援者限定のねぶた師・竹浪比呂央の活動報告配信
2.フェイスパック3個(1,950円相当/消費税込)をお送りします。
3.照明器具KAKERA「華」1台(38,880円相当/消費税込)をお送りします。
4.ねぶた制作現場の特別見学
2016年5月中旬から7月中旬の間、普段は一般の方が入ることができない、ねぶた制作の現場を見学することができます。
1組2名様まで参加可能。
数組同時の見学になる場合もあります。
支援者と事前に日時調整を行います。
現地集合現地解散(青森市)となります。
支援者の数 1人
お届け予定:2016年7月
支援期間終了