朝日新聞厚生文化事業団は、2008年から児童養護施設・里親家庭などから進学する大学生などを経済的に支援する返済不要の奨学金「進学応援金」を実施してきました。
これを、経済的支援に加え、精神的にもサポートしながら、学生とともに新たな支えあいの形を作っていく、「新しい進学応援金」としてスタートします。
新しい進学応援金では、児童養護施設、里親家庭、自立援助ホームで暮らし、2021年4月に大学などに入学する方に、入学金10万円と卒業まで毎年30万円の返済不要の奨学金を贈ります。
今回からは新たに、給付を受ける学生(応援生)は、学業に負担の無い範囲で、学生自身が仲間や後輩を支える「当事者活動」に、メンバーとして一緒に参加します。
また、応援生は、専用のLINE相談窓口に、生活の困りごとや家族・親族のこと、生い立ちのこと、精神的な辛さなど、どんなことでも相談することができます。
私たちはこれまで、子どもたちの将来の選択肢が狭められないようにとの思いから「進学応援金」を、約400人に届けてきました。その多くは入学時に描いた希望をかなえ「社会へ恩返しをしたい」「今度は自分が、同じような子どもたちの役に立ちたい」という志を胸に、社会に巣立っていきました。
2020年4月から国の給付型奨学金制度が始まり、厳しい状況にある子どもたちの高校卒業後の進学を経済的に支える環境は徐々に整ってきました。
これを機に「進学応援金」は、奨学金を支給するだけでない、より彼らの力になるための新しい形に移行することといたしました。
家族の支援が得られない中、彼ら彼女らが必死の思いで立った人生のスタートライン。
完走できるまで一緒に見守り、応援する仲間になっていただければ幸いです。
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このプロジェクトは寄付型で、税制優遇の対象になります。
【 個人での寄付】
⇒確定申告を行うことにより、所得税および住民税の寄付金控除を受けることが可能です。
【法人での寄付】
⇒確定申告を行うことにより、寄付金額の損金算入を行うことができます。
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児童養護施設や里親のもとを離れた後の困難
高校卒業後に進学した社会的養護の出身の学生は、様々な理由から学業の継続が困難となり、中退してしまうことが多いといわれています。
私たちが進学応援金を通じてかかわる学生も例外ではありません。学業に支障をきたす問題が起きても相談できる先がなく事態が悪化し、気がついた時には心ならずも中退以外の道がなくなっていた、というケースに度々出会いました。
学校にかかる費用は国の奨学金で大部分を賄えるようになりました。しかし、住居費を含む生活費はアルバイト収入が頼りの学生がほとんどです。アルバイトに追われ、勉強にあてる時間が圧迫されてしまうという声は少なからずあります。
体調を崩したりして働けなくなると、親や親族などの援助が期待できないため途端に生活が逼迫し、学業継続が難しくなる状況に直結しがちです。
また児童養護施設で暮らす子どもの6割が虐待を受けた過去があると言われます。
虐待による自尊感情の低下や無力感、自責感など、つらい思いや記憶は成長してからも無くなるものではなりません。自身の生い立ちが整理できず、苦しんでいる学生もいます。
ただでさえ慣れない一人暮らし。つらい思いを一人で抱え込むことで心身のバランスを崩し、ドロップアウトのきっかけになってしまうこともあります。
施設や里親のもとを離れた学生たちには、こうした悩みや感情を吐き出し、受け止めてもらえる環境がほとんどありません。友達にも一般的でない環境から来る悩みを打ち明けるのはためらわれるといいます。それまでに関わってきた児童相談所などの機関に頼ろうにも限界があります。
経験が乏しく頼る先を持たない学生たちには、それに代わるサポート体制が必要ですが、まだ十分に整っているとはいえません。

プロジェクトの概要
1.給付型奨学金(返済が不要な給付型です)※2021年4月入学予定者
① 入学から卒業まで毎年30万円を給付します。(例:4年間で合計120万円)
② 新入生には別途祝い金として10万円を給付します。
*社会的養護を良くすることにかかわりたいという気持ちのある学生を対象にしています。
2.学生同士の支え合い、次代の子どもたちのための活動
現在「応援金」を受けている学生(応援生)全員が集い、自分たちの体験を語り合ったり、児童養護施設や里親、行政関係者と意見交換会を開いたりする「ピアミーティング」を、全国の約90人の学生の協力も得て計画しています。
共通する経験のある“仲間”が集い、安全、安心の中で語り合う時間は、彼ら彼女らの活力になります。後輩や子どもたちのために、未来の児童養護施設の仕組みや子どものケアについて考えることは、自立に向けて自分自身の様々な境遇と折り合いをつけるための機会にもなると私たちは考えています。
こうした仲間とともに前を向いて支え合い、自分たちの思いや考えを社会に発信し、社会的養護をより良くしていくための活動にも一歩ずつ、取り組んでいきます。
新型コロナウイルスの影響で見通しが立てにくい状況ですが、オンラインミーティングなどを活用して、活動の準備を始めています。
3.困りごとを相談できるLINE相談窓口の設置
LINEを使ってのよろず相談窓口を7月から開設しました。応援金を受けている学生は、どんなことでも気軽に相談できます。
NPO法人「なごやかサポートみらい」※にご協力をいただき、社会的養護のもとで育った経験があり、現在は子どもたちの支援をしている〝先輩〟が相談にあたります。必要な場合は適切な援助につなぎます。
※※※なごやかサポートみらい※※※
名古屋市を拠点に、社会的養護で暮らしたことのある人たちが主体となって、施設などで暮らす子どもや退所した若者のサポート活動、様々な情報発信を行っている。
ご支援の使途について
皆さまからいただいたご支援は、手数料を除く全額を学生への進学応援金として給付させていただきます。
リターン
●朝日新聞厚生文化事業団が領収書を発行いたします。当事業団への寄付金は、確定申告の際に寄付金控除を受けられます。
●寄付していただいた方のお名前を、お住まいのエリアの朝日新聞地域面に掲載します(希望者のみで、原則本名での掲載となります。社名、団体名での掲載をご希望の方は、支援者欄へのメッセージやメール等で別途ご連絡ください)。
●21年4月末までに、当プロジェクトのリポートをお送りいたします。
私たちの思い
みなさまのご支援をいただきながら、今まで進学応援金事業を進めてきたことで、社会の力となれる多くの若者の将来に、明るい希望を届けられてきたと信じています。
みなさまが学生を支え、その学生がさらに仲間や後輩を支え、将来にはその輪が大きくなり、社会的養護のもとで育つ子どもたちが環境に左右されず、自分の希望や思いを胸にまっすぐ前にむかって進んでいける社会が実現することを願っています。
どうか温かいご支援を賜り、ご参加くださいますようお願いいたします。
朝日新聞厚生文化事業団と「応援金」
私たちは、みなさまに支えられ、2008年からこれまでに約7億円の「応援金」を給付してきました。
・「新型コロナウイルス緊急学生応援金」
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、社会的養護(児童養護施設、里親家庭、自立援助ホーム)から巣立ち、大学や専門学校等で学ぶ日本全国の学生に一律5万円を給付し、学びを応援する事業。1400人を超える全国の学生から応募があり、総額約7000万円を給付。
・「自立援助ホーム・シェルターまなび応援金」
虐待を受けるなどした子ども、若者の高校就学などを支援する目的で、今年の5月から新設。
・「東日本大震災こども応援金」
震災で両親を亡くした子ども(孤児)への「応援金」。202人に年齢に応じて150~300万円を給付。
・「児童養護施設・里親家庭の高校生進学応援金」
児童養護施設で育ち大学で学ぶなどの学生が対象。2008年に始まり約400人に給付。
今後も、社会的養護の学生らの声に耳を傾け、ニーズに応じた様々な取り組みを行っていきます。
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活動報告
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支援者
215
このプロジェクトについて
朝日新聞厚生文化事業団は、2008年から児童養護施設・里親家庭などから進学する大学生などを経済的に支援する返済不要の奨学金「進学応援金」を実施してきました。 これを、経済的支援に加え、精神的にもサポートしながら、学生とともに新たな支えあいの形を作っていく、「新しい進学応援金」としてスタートします。 新しい進学応援金では、児童養護施設、里親家庭、自立援助ホームで暮らし、2021年4月に大学などに入学する方に、入学金10万円と卒業まで毎年30万円の返済不要の奨学金を贈ります。 今回からは新たに、給付を受ける学生(応援生)は、学業に負担の無い範囲で、学生自身が仲間や後輩を支える「当事者活動」に、メンバーとして一緒に参加します。 また、応援生は、専用のLINE相談窓口に、生活の困りごとや家族・親族のこと、生い立ちのこと、精神的な辛さなど、どんなことでも相談することができます。 私たちはこれまで、子どもたちの将来の選択肢が狭められないようにとの思いから「進学応援金」を、約400人に届けてきました。その多くは入学時に描いた希望をかなえ「社会へ恩返しをしたい」「今度は自分が、同じような子どもたちの役に立ちたい」という志を胸に、社会に巣立っていきました。 2020年4月から国の給付型奨学金制度が始まり、厳しい状況にある子どもたちの高校卒業後の進学を経済的に支える環境は徐々に整ってきました。 これを機に「進学応援金」は、奨学金を支給するだけでない、より彼らの力になるための新しい形に移行することといたしました。 家族の支援が得られない中、彼ら彼女らが必死の思いで立った人生のスタートライン。 完走できるまで一緒に見守り、応援する仲間になっていただければ幸いです。----------------------------------------------------------------------------------このプロジェクトは寄付型で、税制優遇の対象になります。【 個人での寄付】⇒確定申告を行うことにより、所得税および住民税の寄付金控除を受けることが可能です。【法人での寄付】⇒確定申告を行うことにより、寄付金額の損金算入を行うことができます。---------------------------------------------------------------------------------- 児童養護施設や里親のもとを離れた後の困難 高校卒業後に進学した社会的養護の出身の学生は、様々な理由から学業の継続が困難となり、中退してしまうことが多いといわれています。 私たちが進学応援金を通じてかかわる学生も例外ではありません。学業に支障をきたす問題が起きても相談できる先がなく事態が悪化し、気がついた時には心ならずも中退以外の道がなくなっていた、というケースに度々出会いました。 学校にかかる費用は国の奨学金で大部分を賄えるようになりました。しかし、住居費を含む生活費はアルバイト収入が頼りの学生がほとんどです。アルバイトに追われ、勉強にあてる時間が圧迫されてしまうという声は少なからずあります。 体調を崩したりして働けなくなると、親や親族などの援助が期待できないため途端に生活が逼迫し、学業継続が難しくなる状況に直結しがちです。 また児童養護施設で暮らす子どもの6割が虐待を受けた過去があると言われます。 虐待による自尊感情の低下や無力感、自責感など、つらい思いや記憶は成長してからも無くなるものではなりません。自身の生い立ちが整理できず、苦しんでいる学生もいます。 ただでさえ慣れない一人暮らし。つらい思いを一人で抱え込むことで心身のバランスを崩し、ドロップアウトのきっかけになってしまうこともあります。 施設や里親のもとを離れた学生たちには、こうした悩みや感情を吐き出し、受け止めてもらえる環境がほとんどありません。友達にも一般的でない環境から来る悩みを打ち明けるのはためらわれるといいます。それまでに関わってきた児童相談所などの機関に頼ろうにも限界があります。 経験が乏しく頼る先を持たない学生たちには、それに代わるサポート体制が必要ですが、まだ十分に整っているとはいえません。 プロジェクトの概要 1.給付型奨学金(返済が不要な給付型です)※2021年4月入学予定者 ① 入学から卒業まで毎年30万円を給付します。(例:4年間で合計120万円) ② 新入生には別途祝い金として10万円を給付します。 *社会的養護を良くすることにかかわりたいという気持ちのある学生を対象にしています。 2.学生同士の支え合い、次代の子どもたちのための活動 現在「応援金」を受けている学生(応援生)全員が集い、自分たちの体験を語り合ったり、児童養護施設や里親、行政関係者と意見交換会を開いたりする「ピアミーティング」を、全国の約90人の学生の協力も得て計画しています。 共通する経験のある“仲間”が集い、安全、安心の中で語り合う時間は、彼ら彼女らの活力になります。後輩や子どもたちのために、未来の児童養護施設の仕組みや子どものケアについて考えることは、自立に向けて自分自身の様々な境遇と折り合いをつけるための機会にもなると私たちは考えています。 こうした仲間とともに前を向いて支え合い、自分たちの思いや考えを社会に発信し、社会的養護をより良くしていくための活動にも一歩ずつ、取り組んでいきます。 新型コロナウイルスの影響で見通しが立てにくい状況ですが、オンラインミーティングなどを活用して、活動の準備を始めています。 3.困りごとを相談できるLINE相談窓口の設置 LINEを使ってのよろず相談窓口を7月から開設しました。応援金を受けている学生は、どんなことでも気軽に相談できます。 NPO法人「なごやかサポートみらい」※にご協力をいただき、社会的養護のもとで育った経験があり、現在は子どもたちの支援をしている〝先輩〟が相談にあたります。必要な場合は適切な援助につなぎます。 ※※※なごやかサポートみらい※※※ 名古屋市を拠点に、社会的養護で暮らしたことのある人たちが主体となって、施設などで暮らす子どもや退所した若者のサポート活動、様々な情報発信を行っている。 ご支援の使途について 皆さまからいただいたご支援は、手数料を除く全額を学生への進学応援金として給付させていただきます。 リターン ●朝日新聞厚生文化事業団が領収書を発行いたします。当事業団への寄付金は、確定申告の際に寄付金控除を受けられます。 ●寄付していただいた方のお名前を、お住まいのエリアの朝日新聞地域面に掲載します(希望者のみで、原則本名での掲載となります。社名、団体名での掲載をご希望の方は、支援者欄へのメッセージやメール等で別途ご連絡ください)。 ●21年4月末までに、当プロジェクトのリポートをお送りいたします。 私たちの思い みなさまのご支援をいただきながら、今まで進学応援金事業を進めてきたことで、社会の力となれる多くの若者の将来に、明るい希望を届けられてきたと信じています。 みなさまが学生を支え、その学生がさらに仲間や後輩を支え、将来にはその輪が大きくなり、社会的養護のもとで育つ子どもたちが環境に左右されず、自分の希望や思いを胸にまっすぐ前にむかって進んでいける社会が実現することを願っています。 どうか温かいご支援を賜り、ご参加くださいますようお願いいたします。 朝日新聞厚生文化事業団と「応援金」 私たちは、みなさまに支えられ、2008年からこれまでに約7億円の「応援金」を給付してきました。 ・「新型コロナウイルス緊急学生応援金」 新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、社会的養護(児童養護施設、里親家庭、自立援助ホーム)から巣立ち、大学や専門学校等で学ぶ日本全国の学生に一律5万円を給付し、学びを応援する事業。1400人を超える全国の学生から応募があり、総額約7000万円を給付。 ・「自立援助ホーム・シェルターまなび応援金」 虐待を受けるなどした子ども、若者の高校就学などを支援する目的で、今年の5月から新設。 ・「東日本大震災こども応援金」 震災で両親を亡くした子ども(孤児)への「応援金」。202人に年齢に応じて150~300万円を給付。 ・「児童養護施設・里親家庭の高校生進学応援金」 児童養護施設で育ち大学で学ぶなどの学生が対象。2008年に始まり約400人に給付。 今後も、社会的養護の学生らの声に耳を傾け、ニーズに応じた様々な取り組みを行っていきます。
朝日新聞厚生文化事業団は、2008年から児童養護施設・里親家庭などから進学する大学生などを経済的に支援する返済不要の奨学金「進学応援金」を実施してきました。
これを、経済的支援に加え、精神的にもサポートしながら、学生とともに新たな支えあいの形を作っていく、「新しい進学応援金」としてスタートします。
新しい進学応援金では、児童養護施設、里親家庭、自立援助ホームで暮らし、2021年4月に大学などに入学する方に、入学金10万円と卒業まで毎年30万円の返済不要の奨学金を贈ります。
今回からは新たに、給付を受ける学生(応援生)は、学業に負担の無い範囲で、学生自身が仲間や後輩を支える「当事者活動」に、メンバーとして一緒に参加します。
また、応援生は、専用のLINE相談窓口に、生活の困りごとや家族・親族のこと、生い立ちのこと、精神的な辛さなど、どんなことでも相談することができます。
私たちはこれまで、子どもたちの将来の選択肢が狭められないようにとの思いから「進学応援金」を、約400人に届けてきました。その多くは入学時に描いた希望をかなえ「社会へ恩返しをしたい」「今度は自分が、同じような子どもたちの役に立ちたい」という志を胸に、社会に巣立っていきました。
2020年4月から国の給付型奨学金制度が始まり、厳しい状況にある子どもたちの高校卒業後の進学を経済的に支える環境は徐々に整ってきました。
これを機に「進学応援金」は、奨学金を支給するだけでない、より彼らの力になるための新しい形に移行することといたしました。
家族の支援が得られない中、彼ら彼女らが必死の思いで立った人生のスタートライン。
完走できるまで一緒に見守り、応援する仲間になっていただければ幸いです。
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このプロジェクトは寄付型で、税制優遇の対象になります。
【 個人での寄付】
⇒確定申告を行うことにより、所得税および住民税の寄付金控除を受けることが可能です。
【法人での寄付】
⇒確定申告を行うことにより、寄付金額の損金算入を行うことができます。
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児童養護施設や里親のもとを離れた後の困難
高校卒業後に進学した社会的養護の出身の学生は、様々な理由から学業の継続が困難となり、中退してしまうことが多いといわれています。
私たちが進学応援金を通じてかかわる学生も例外ではありません。学業に支障をきたす問題が起きても相談できる先がなく事態が悪化し、気がついた時には心ならずも中退以外の道がなくなっていた、というケースに度々出会いました。
学校にかかる費用は国の奨学金で大部分を賄えるようになりました。しかし、住居費を含む生活費はアルバイト収入が頼りの学生がほとんどです。アルバイトに追われ、勉強にあてる時間が圧迫されてしまうという声は少なからずあります。
体調を崩したりして働けなくなると、親や親族などの援助が期待できないため途端に生活が逼迫し、学業継続が難しくなる状況に直結しがちです。
また児童養護施設で暮らす子どもの6割が虐待を受けた過去があると言われます。
虐待による自尊感情の低下や無力感、自責感など、つらい思いや記憶は成長してからも無くなるものではなりません。自身の生い立ちが整理できず、苦しんでいる学生もいます。
ただでさえ慣れない一人暮らし。つらい思いを一人で抱え込むことで心身のバランスを崩し、ドロップアウトのきっかけになってしまうこともあります。
施設や里親のもとを離れた学生たちには、こうした悩みや感情を吐き出し、受け止めてもらえる環境がほとんどありません。友達にも一般的でない環境から来る悩みを打ち明けるのはためらわれるといいます。それまでに関わってきた児童相談所などの機関に頼ろうにも限界があります。
経験が乏しく頼る先を持たない学生たちには、それに代わるサポート体制が必要ですが、まだ十分に整っているとはいえません。
プロジェクトの概要
1.給付型奨学金(返済が不要な給付型です)※2021年4月入学予定者
① 入学から卒業まで毎年30万円を給付します。(例:4年間で合計120万円)
② 新入生には別途祝い金として10万円を給付します。
*社会的養護を良くすることにかかわりたいという気持ちのある学生を対象にしています。
2.学生同士の支え合い、次代の子どもたちのための活動
現在「応援金」を受けている学生(応援生)全員が集い、自分たちの体験を語り合ったり、児童養護施設や里親、行政関係者と意見交換会を開いたりする「ピアミーティング」を、全国の約90人の学生の協力も得て計画しています。
共通する経験のある“仲間”が集い、安全、安心の中で語り合う時間は、彼ら彼女らの活力になります。後輩や子どもたちのために、未来の児童養護施設の仕組みや子どものケアについて考えることは、自立に向けて自分自身の様々な境遇と折り合いをつけるための機会にもなると私たちは考えています。
こうした仲間とともに前を向いて支え合い、自分たちの思いや考えを社会に発信し、社会的養護をより良くしていくための活動にも一歩ずつ、取り組んでいきます。
新型コロナウイルスの影響で見通しが立てにくい状況ですが、オンラインミーティングなどを活用して、活動の準備を始めています。
3.困りごとを相談できるLINE相談窓口の設置
LINEを使ってのよろず相談窓口を7月から開設しました。応援金を受けている学生は、どんなことでも気軽に相談できます。
NPO法人「なごやかサポートみらい」※にご協力をいただき、社会的養護のもとで育った経験があり、現在は子どもたちの支援をしている〝先輩〟が相談にあたります。必要な場合は適切な援助につなぎます。
※※※なごやかサポートみらい※※※
名古屋市を拠点に、社会的養護で暮らしたことのある人たちが主体となって、施設などで暮らす子どもや退所した若者のサポート活動、様々な情報発信を行っている。
ご支援の使途について
皆さまからいただいたご支援は、手数料を除く全額を学生への進学応援金として給付させていただきます。
リターン
●朝日新聞厚生文化事業団が領収書を発行いたします。当事業団への寄付金は、確定申告の際に寄付金控除を受けられます。
●寄付していただいた方のお名前を、お住まいのエリアの朝日新聞地域面に掲載します(希望者のみで、原則本名での掲載となります。社名、団体名での掲載をご希望の方は、支援者欄へのメッセージやメール等で別途ご連絡ください)。
●21年4月末までに、当プロジェクトのリポートをお送りいたします。
私たちの思い
みなさまのご支援をいただきながら、今まで進学応援金事業を進めてきたことで、社会の力となれる多くの若者の将来に、明るい希望を届けられてきたと信じています。
みなさまが学生を支え、その学生がさらに仲間や後輩を支え、将来にはその輪が大きくなり、社会的養護のもとで育つ子どもたちが環境に左右されず、自分の希望や思いを胸にまっすぐ前にむかって進んでいける社会が実現することを願っています。
どうか温かいご支援を賜り、ご参加くださいますようお願いいたします。
朝日新聞厚生文化事業団と「応援金」
私たちは、みなさまに支えられ、2008年からこれまでに約7億円の「応援金」を給付してきました。
・「新型コロナウイルス緊急学生応援金」
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、社会的養護(児童養護施設、里親家庭、自立援助ホーム)から巣立ち、大学や専門学校等で学ぶ日本全国の学生に一律5万円を給付し、学びを応援する事業。1400人を超える全国の学生から応募があり、総額約7000万円を給付。
・「自立援助ホーム・シェルターまなび応援金」
虐待を受けるなどした子ども、若者の高校就学などを支援する目的で、今年の5月から新設。
・「東日本大震災こども応援金」
震災で両親を亡くした子ども(孤児)への「応援金」。202人に年齢に応じて150~300万円を給付。
・「児童養護施設・里親家庭の高校生進学応援金」
児童養護施設で育ち大学で学ぶなどの学生が対象。2008年に始まり約400人に給付。
今後も、社会的養護の学生らの声に耳を傾け、ニーズに応じた様々な取り組みを行っていきます。
支援期間終了
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支援者
215人
残り期間
0日
集まっている金額
3,469,000円
(達成) 目標金額:3,000,000円
達成率115%
2020年09月30日23:59に終了しました。
支援期間終了
起案者
社会福祉法人 朝日新聞厚生文化事業団
3,000円
領収書発行と紙面掲載
リターン
●領収書(寄付金控除可能)発行
朝日新聞厚生文化事業団が領収書を発行いたします。当事業団への寄付金は、確定申告の際に寄付金控除を受けられます。
●朝日新聞地域面へ掲載します
寄付していただいた方のお名前を、お住まいのエリアの朝日新聞地域面に掲載します(希望者のみで原則本名での掲載となります。社名、団体名での掲載をご希望の方は、支援者欄へのメッセージやメール等で別途ご連絡ください)。
10月中に掲載予定ですが、紙面の都合により時間がかかる場合があります。
支援者の数 32人
お届け予定:2020年10月
支援期間終了
5,000円
領収書発行と紙面掲載+リポート送付
リターン
●領収書(寄付金控除可能)発行
朝日新聞厚生文化事業団が領収書を発行いたします。当事業団への寄付金は、確定申告の際に寄付金控除を受けられます。
●朝日新聞地域面へ掲載します
寄付していただいた方のお名前を、お住まいのエリアの朝日新聞地域面に掲載します(希望者のみで原則本名での掲載となります。社名、団体名での掲載をご希望の方は、支援者欄へのメッセージやメール等で別途ご連絡ください)。
10月中に掲載予定ですが、紙面の都合により時間がかかる場合があります。
●リポートを送ります。
2021年4月末までに、当プロジェクトのリポートをお送りいたします。
支援者の数 57人
お届け予定:2020年10月
支援期間終了
10,000円
領収書発行と紙面掲載+リポート送付
リターン
●領収書(寄付金控除可能)発行
朝日新聞厚生文化事業団が領収書を発行いたします。当事業団への寄付金は、確定申告の際に寄付金控除を受けられます。
●朝日新聞地域面へ掲載します
寄付していただいた方のお名前を、お住まいのエリアの朝日新聞地域面に掲載します(希望者のみで原則本名での掲載となります。社名、団体名での掲載をご希望の方は、支援者欄へのメッセージやメール等で別途ご連絡ください)。
10月中に掲載予定ですが、紙面の都合により時間がかかる場合があります。
●リポートを送ります。
2021年4月末までに、当プロジェクトのリポートをお送りいたします。
支援者の数 99人
お届け予定:2020年10月
支援期間終了
50,000円
領収書発行と紙面掲載+リポート送付
リターン
●領収書(寄付金控除可能)発行
朝日新聞厚生文化事業団が領収書を発行いたします。当事業団への寄付金は、確定申告の際に寄付金控除を受けられます。
●朝日新聞地域面へ掲載します
寄付していただいた方のお名前を、お住まいのエリアの朝日新聞地域面に掲載します(希望者のみで原則本名での掲載となります。社名、団体名での掲載をご希望の方は、支援者欄へのメッセージやメール等で別途ご連絡ください)。
10月中に掲載予定ですが、紙面の都合により時間がかかる場合があります。
●リポートを送ります。
2021年4月末までに、当プロジェクトのリポートをお送りいたします。
支援者の数 16人
お届け予定:2020年10月
支援期間終了
100,000円
領収書発行と紙面掲載+リポート送付
リターン
●領収書(寄付金控除可能)発行
朝日新聞厚生文化事業団が領収書を発行いたします。当事業団への寄付金は、確定申告の際に寄付金控除を受けられます。
●朝日新聞地域面へ掲載します
寄付していただいた方のお名前を、お住まいのエリアの朝日新聞地域面に掲載します(希望者のみで原則本名での掲載となります。社名、団体名での掲載をご希望の方は、支援者欄へのメッセージやメール等で別途ご連絡ください)。
10月中に掲載予定ですが、紙面の都合により時間がかかる場合があります。
●リポートを送ります。
2021年4月末までに、当プロジェクトのリポートをお送りいたします。
支援者の数 11人
お届け予定:2020年10月
支援期間終了
300,000円
領収書発行と紙面掲載+リポート送付
リターン
●領収書(寄付金控除可能)発行
朝日新聞厚生文化事業団が領収書を発行いたします。当事業団への寄付金は、確定申告の際に寄付金控除を受けられます。
●朝日新聞地域面へ掲載します
寄付していただいた方のお名前を、お住まいのエリアの朝日新聞地域面に掲載します(希望者のみで原則本名での掲載となります。社名、団体名での掲載をご希望の方は、支援者欄へのメッセージやメール等で別途ご連絡ください)。
10月中に掲載予定ですが、紙面の都合により時間がかかる場合があります。
●リポートを送ります。
2021年4月末までに、当プロジェクトのリポートをお送りいたします。
支援者の数 0人
お届け予定:2020年10月
支援期間終了