オンラインサロンとは

朝日新聞社が運営するA-portは2019年4月1日からオンラインサロンの提供を開始しました(https://a-port.asahi.com/salon/)。オンラインサロンとは、ネット上で展開される会員制のコミュニティのことです。ジャンルは、ビジネス、自己啓発、グルメ、恋愛、スポーツ、芸能など多岐にわたります。継続して開かれる勉強会やサークル、有名人のファンクラブなどの活動をイメージすると分かりやすいかもしれません。

月額会費を払ってオンラインサロンに入会

運営の仕方はオンラインサロンの主宰者に委ねられており、サロンごとに異なります。フェイスブックなどのSNSを利用したり、ネット上のコミュニケーションツールを活用したりしてオンライン上でやりとりするとともに、定期的に会員限定のイベントを開催するサロンが多くなっています。主宰者や他の会員とじかにやりとりでき、距離を近く感じられること、有料の会員によるクローズドな場であるため、通常のネットでのやりとりに比べると誹謗中傷が少なく、気兼ねなく対話ができること、などが魅力になっています。

国内では2012年、シナプス社が月額会員制のオンラインサロンのためのプラットフォームを開始したのに前後して、オンラインサロンという言葉がよく使われるようになります。2014年に実業家の堀江貴文さんがオンラインサロンを開設して話題となり、一気に認知度が高まりました。朝日新聞社の記事データベースにも、このころからオンラインサロンの記事が登場するようになっています。2019年4月現在、日本最大といわれているのは、絵本『えんとつ町のプペル』などでクラウドファンディングを積極的に活用していることでも知られる、西野亮廣さんのオンラインサロンです。西野さん本人のブログによると、23,000人以上の会員がいます。

オンラインサロン 主な4つのタイプ

現在、数多くのオンラインサロンが活動していますが、おおむね以下の4つのタイプに分類できます。

  • ファンクラブ型

    著名人が主宰するサロンです。参加者のほとんどは、サロンを主宰する著名人のファンで成り立っています。主宰者と限定的に交流できることに大きな価値があります。

  • コミュニティ型

    共通の趣味や目的を持った仲間同士の交流が目的のサロンです。学生のサークル活動に近いタイプです。

  • 講座型

    主宰者が専門的な知識を伝えることを目的としたサロンです。カルチャーセンターや大学が社会人向けに開くオープン講座のようなものに、交流の要素が加わったイメージです。

  • プロジェクト型

    クラウドファンディングや新規事業を立ち上げるチームのように、特定の目的(プロジェクト)をかかげて資金や会員を募ります。会員は月々の会費を出したり、一緒に活動したりすることで、そのプロジェクト達成をともに目指します。

多くのオンラインサロンはどれか一つに分類されるというよりは、いくつかのタイプを複合したような形が多くなっています。例えば著名人が、自分の持っている何か特別な知識や技術を教える場合は、講座型とファンクラブ型の双方の性格をあわせもったサロンになります。スタート時点では、同じ関心を持つ仲間が集まるコミュニティ型だったサロンが、会員の間で話が盛り上がり、なんらかのプロジェクトをスタートさせることもあります。分類自体に決まりがある訳ではありません。実際にオンラインサロンに参加するときには、自分にとってどんなメリットがあるのかを考えれば十分です。

オンラインサロンへの参加方法

オンラインサロンに入ると、サロン以外ではできない主宰者との交流や限定情報などを楽しむことができます。例えば、A-portオンラインサロンの「堀潤が、伝わる話し方、お教えします。」は、ジャーナリストの堀潤さんが「話し方」をテーマに月1回の講座を開くほか、ネットで会員向けの動画を配信したり、質問や相談を受け付けたりしており、会員はネットとリアルの両方で堀さんと交流しています。

参加するときは、そのオンラインサロンのページをよく読み、内容を確認してください。オンラインサロンでは、SNSやメールでの連絡が必要なことがほとんどですので、自分が参加したいサロンに必要なものがそろっているかもチェックしてください。

サロンへの加入はページごとに設定されている「加入する」というボタンから行います。A-portの会員登録、会費を支払うためのクレジットカードが必要になりますので、準備しておいてください。会費の支払いは月額制です。入会した月は入会日、翌月以降は毎月1日に会費が引き落とされます。入会・退会は自分の好きなタイミングででき、入退会自体にかかる費用はありません。

会費の金額はサロンごとに違います。オフ会などのイベントまで月額会費に含んでいるサロン、イベントは別料金をとるサロンなどといった料金設定の違いもありますので、よく確認してください。

オンラインサロンを開設するには

主宰者となってA-portでオンラインサロンを開設したい方は、「プロジェクトの申し込みをする」https://a-port.asahi.com/reg-project/のページから申請してください。「プロジェクト概要」の欄に、どんなオンラインサロンにしていくつもりか、構想を書いてください。

A-portオンラインサロンは、朝日新聞社がかかわる様々な媒体で、随時PRしています。一次審査を通過すると、A-portの担当者がつき、どんなサロンにしていくのかを一緒に考えていきます。オフ会では、メディアラボ渋谷分室など、朝日新聞社のスペースをご利用いただけます。

オンラインサロンとクラウドファンディングの違い

お金を支払う立場から見ると、クラウドファンディングの場合は1回のお金を出すことによりリターンを受け取る「支援者」であるのに対し、オンラインサロンは毎月定額を支払ってサロンへの参加資格を得る「参加者」(=会員)ということになります。サロンは会員との交流自体が活動の中心ですので、起案者・主宰者とのかかわりは、クラウドファンディングよりオンラインサロンのほうが必然的に濃密になります。

オンラインサロンの場合、主宰者は会員の方たちと交流を深めながら、毎月一定の会費収入を得ることができます。クラウドファンディングは目標が具体的に定まっているプロジェクトへの支援を募るには優れた仕組みですが、最大120日間という限られた期間でしか支援を受け付けることができませんでした。目標がはっきりして期間限定であるからこそ得られる支援もありますので、どちらがいいかは一概には言えません。オンラインサロンで仲間をつくり、プロジェクトが具体的になってきたら、クラウドファンディングでさらに広く支援を募るということもできます。何を目指すのかをはっきりさせた上で、二つの仕組みを使いこなせば、可能性は大きく広がります。

A-portオンラインサロンが目指すもの

朝日新聞社は「ともに考え、ともにつくる」という企業理念を掲げ、既成概念にとらわれない「総合メディア企業」を目指しています。クラウドファンディングサイトA-portは従来の新聞社が担ってきた情報の発信から一歩進め、夢や情熱がある人たちの可能性を後押しし、共感する人たちを結びつけるための「場」を創出したいという考えから、2015年にスタートしました。

2019年春から始まったオンラインサロンは、このミッションを果たしていくための新たな取り組みです。今まで自分が持っていなかった知識や自分が共感できる人に出会うことは、自らの可能性を広げ、次の一歩を踏み出す大きな力になります。A-portでは、皆様にそんなオンラインサロンを提供していきたいと考えています。ご期待ください。