こんにちは、下田です。いまカンボジアに来ています。こちらは乾季に入りじりじりと暑くなってきました。今週は事業地に腰を据えて、ため池の候補地の現地調査をしたり、これまでのため池のフォローアップなどしています。今日はとびきり嬉しい出来事!!があったのでご報告したいと思います。
前回の活動報告で2019年3月に掘ったドンソック村のため池のことを紹介しました。今回はさらにその後日談です。ため池を掘った後、このため池を使う住民で池の周りにレモングラスを植えました。ここで植えたレモングラスは、カンボジアでハーブティーの製造販売をするブランド「DEMETER」さんとの出会いを機に、村の方に乾燥までの一次加工をしてもらいハーブティーの原材料として出荷していました。
先週末、乾燥を終えたレモングラス(10kg)をプノンペンにあるDEMETERさんの工房に持って行き、買い取っていただきました。今朝その売上を村の女性たちに届けに行きました。この活動に参加する女性に売上の話をしたところ、「乾季でため池の水を汲んでいるけど、バケツで汲むのには限界があって…。今回の売上の一部を使ってハンド・ポンプ(手引きポンプ)を付けたらみんな楽になると思うんだけど」と話があがりました。
そこで急遽、ドライハーブの活動に参加する7人の女性たちに集まってもらい、売上の使い道を決める緊急会議!「ハンド・ポンプは必要よね」「絶対楽になる!」「それはイイ!」「決まり!」と、話はすぐにまとまって、次にはもう、「いつ買いに行こうか!?」「早いほうが良いに決まってるから、いま行こう!」とまさに急展開。
思い立ったが吉日、すぐさま市場に行って、ハンド・ポンプのパーツを物色します。手に取ってみて思わず笑みが!「壊れたときのスペアのパイプも一本買っておこう」と抜かりなくすべての部品の調達が完了。
そしてお会計。売上のお札を恐るおそる出し、おつりと領収書をしっかり手にして、一路、自分たちの村へ。(帰路のバイクの速さったらない!(笑))
興奮冷めやらぬまま材料を手に村に帰ってくると、待ってました!とばかりに、手に手に道具を持った女性たちが集まって設置工事開始。パイプにフィルターを取り付け、パイプとパイプをジョイントでつないで、接着剤(セメダイン)で固めていきます。「そっち持って!」「もっと池の奥の方まで持って行って!」「歪んでる!もっとまっすぐに!」と、いつもはゆったりとした語り口の女性たちも、この時はなんだか殺気立つくらいの勢い。
試行錯誤が続くこと40分。形になってきたハンド・ポンプ。まだ支柱を取り付けている中、「もう待てない!」とばかりに女性の一人がポンプに手をかけて、シュッポ、シュッポ、と引いてみる。なかなか出てこない水。支柱の作業をしている女性が横から「水を流し込んで空気を抜くのよ!」と声をかけ、バケツで水を汲んで、パイプに水を流して、さらにシュッポ、シュッポ。そして、ついに・・・・・・水が出てきた(動画)!!!!
ため池を掘削してから9ヶ月。レモングラス栽培の売上を原資に、ついに自分たちの手でハンド・ポンプを手に入れました!まだこれから3ヶ月は続くであろう乾季ですが、このハンド・ポンプを使って、各家庭の菜園が緑に溢れることでしょう。
日常的に本当に重労働だった水汲みも、自分たちの力で変えることができる。今日ご紹介したドンソック村の女性たちは、そのことを証明してくれました。その力強さに勇気をもらいました。そして、彼女たちのパワーを次の担い手にも渡していけるよう、また、皆様からのサポートを現地でしっかり形にできるよう、現地職員一同がんばってまいります!ひきつづき応援のほど、どうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m
(以下のブログもぜひ併せてご覧ください)
支援者
104人
残り期間
0日
集まっている金額
373,547円
(達成) 目標金額:300,000円
達成率124%
2020年02月15日23:59に終了しました。
支援期間終了
100円
全力応援100円コース
リターン
支援者の数 83人
お届け予定:2020年2月
支援期間終了
10,000円
全力応援コース
リターン
支援者の数 9人
お届け予定:2020年2月
支援期間終了
10,000円
もりもり育ったハーブティコース
リターン
支援者の数 12人
お届け予定:2020年12月
支援期間終了