沖縄の戦没者の遺骨収集と、遺族への遺留品及び当時の手紙を返還する活動

ご遺族からのお礼状②。一部を編集しています

  • Vol.18
  • 2018年10月29日 19時12分

沖縄戦で父親を亡くしたご遺族からのお礼状②

亡き父の遺品を受け取りに行く日がとうとうきたな、と思いつつ、会場に行くとすでに大勢の報道関係者が待ち構えていました。いったい何事が起きたのかと驚きましたが、母の書いた手紙を受け取るにあたり、まさか、幼き頃からの家庭の事情を取材されるとは思いもしませんでした。

終戦後、中学に入学した当初から、働き手の一人として家計を助け、学生生活の三分の一を欠席しました。そして、卒業と同時に、村の大地主のところに奉公へ。我が家は農業を営んでいましたが、小作農であり、田んぼや畑は借地、自宅も借地でしたので、奉公に出るのは仕方のない事でした。

そこで5年間、無報酬で働き続け、地主から宅地だけを登記してもらいました。これを転機に、一刻も早く、村を逃げ出したくて、家族に無断で小屋からコメを持ち出し、町で売ったのです。その金で片道切符を手に入れ、作業服を入れた風呂敷包みを抱え、長靴履きのまま都会へ旅立ちました。それが19歳の春でした。

関東地方の牧場に住み込みで働くことになり、正月休みもお盆休みもない日々が続きました。でも、田舎にいるよりは、ずっと楽しかったです。2年間で約7万円預金し、母へ住宅資金の足しにするようにと手渡すと、泣きながら受け取ってくれました。母子二人だけで、ゆっくりとお話しができたのは、その時だけです。それを今でも忘れられません。

両親のいる子供を見ても、うらやましいと思う暇もないほど、生活に追われる日々でした。が、21歳にして夜間高校へ通い始め、自らの力で稼ぎ、学ぶことができました。伊東孝一大隊長が、戦争で父親を亡くした子供たちの事を心配されている、と聞きましたので、ご安心戴ければ、と報告いたします。

父母の想いが籠った書簡を目の当たりした場で、誘導尋問のような取材に導かれ、弟や妻にも話したことがない自分の生い立ちのすべてを吐き出してしまいました。不覚にも感情を抑えきれず、泣いてしまったのはお恥ずかしい限りです。でも、皆さまに温かく受け入れて戴き、初めて肩の荷が下りたような気がしております。

字が乱れて、これ以上かけません。

私も81歳となり、余生を静かに送りたいです。

今はボランティアで福祉施設を訪問し、一芸を披露して高齢者を楽しませることで、生きがいを感じています。

伊東さまには、この先、穏やかな日々をお過ごしになり、長生きして下さるよう、お願い申し上げます、祈ります。

浜田ご夫妻と学生ご一同さま、この度は本当にお世話様になりました。ありがとうございます。

今後も活動を続けられることでしょうが、お体大切にしてください。

  • 支援者

    129

  • 残り期間

    0

  • 集まっている金額

    1,700,000

    (達成) 目標金額:1,200,000

  • 達成率141%

    FUNDED!

2019年01月28日23:59に終了しました。

支援期間終了

起案者

実行者イメージ

みらいを紡ぐボランティア

私たちの会は、アジア・太平洋戦争で戦没さ ... れた兵士や民間人の遺骨を探し出して慰霊すると共に、遺留品などの持ち主を特定して、ご遺族へ返還する活動を実施する団体です。戦争による悲劇を二度と繰り返さないために、戦争体験者から聞き取った当時の様子や個人の心情を、調査、記録することで、若者たちに「歴史の事実」を継承する取り組みも続けています。
 また、過疎による人口の減少に苦しむ地域で、都会の若者が地方の高齢者や子供たちと交流しながら、地域おこしや環境保全、伝統芸能の継承に繋げて行く試みも行っています。活動の主体は、首都圏や関西圏などの大学に通う学生たちが担っています。
  • 1,000

    お礼のメッセージ

    リターン

      ●遺族の方々、伊東大隊長、学生達からのお礼のメッセージ
      ●支援者限定の活動報告の配信

    支援者の数 21

    お届け予定:2019年5月

    支援期間終了

  • 残り177枚

    3,000

    お礼メッセージと琉球ガラスをあしらったブックマーク

    リターン

      ●お礼のメッセージ
      ●支援者限定の活動報告の配信
      ●琉球ガラスをあしらったブックマーク1点
      琉球ガラスの破片を大学生や過疎地域の子供たちがデザインを考えて製作した、手作りの品です。
      ガラスの色は30種類程あり、大きさやデザインも1つとして同じものはございません。
      お選び頂けませんのでご了承ください。

    支援者の数 23

    お届け予定:2019年5月

    支援期間終了

  • 残り63枚

    5,000

    お礼メッセージ、琉球ガラスをあしらったブックマークとアクセサリー

    リターン

      ●お礼のメッセージ
      ●支援者限定の活動報告の配信
      ●琉球ガラスをあしらったブックマーク1点
      琉球ガラスの破片を大学生や過疎地域の子供たちがデザインを考えて製作した、手作りの品です。
      ガラスの色は30種類あり、大きさやデザインも1つとして同じものはございません。
      お選び頂けませんのでご了承ください。
      ●琉球ガラスをあしらったアクセサリー1点
      ブローチ、ストラップ、ヘアゴム、ネクタイピンから1点、ご希望をコメント欄へお書きください。記載なき場合はこちらで選びます。ガラスの色や大きさ、デザインはお選び頂けません。

    支援者の数 37

    お届け予定:2019年5月

    支援期間終了

  • 残り19枚

    10,000

    お礼メッセージ、琉球ガラスをあしらったブックマーク、ノベルティグッズ

    リターン

      ●お礼のメッセージ
      ●支援者限定の活動報告の配信
      ●琉球ガラスをあしらったブックマーク1点
      琉球ガラスの破片を大学生や過疎地域の子供たちがデザインを考えて製作した、手作りの品です。
      ガラスの色は30種類程、大きさ、デザインも1つとして同じものはございません。お選び頂く事は出来ませんのでご了承ください。
      ●みらいを紡ぐボランティアのノベルティグッズ・Tシャツ1点
      現在製作中です。
      色は「赤・紺・黒・黄」から選べます。サイズもSから3L以上までお作り出来ますので、お好みのものをコメント欄へご記載ください。記載なき場合はこちらで選びます。
      ※前面には、みらいを紡ぐボランティアロゴ(カラーではなく白抜きでプリント)を、後面には雛の写真をプリントします。
      製造業者の都合で、デザインに多少の変更がある場合もございます。ご了承ください。

    支援者の数 31

    お届け予定:2019年5月

    支援期間終了

  • 残り3枚

    25,000

    お礼メッセージ、ブックマーク、伊東孝一著「沖縄陸戦の命運」

    リターン

      ●お礼のメッセージ
      ●支援者限定の活動報告の配信
      ●琉球ガラスをあしらったブックマーク1点
      琉球ガラスの破片を大学生や過疎地域の子供たちがデザインを考えて製作した、手作りの品です。
      ガラスの色は30種類程、大きさ、デザインも1つとして同じものはございません。お選び頂く事は出来ませんのでご了承ください。
      ●伊東孝一さんが出版された「沖縄陸戦の命運」のコピー製本版1冊

    支援者の数 17

    お届け予定:2019年5月

    支援期間終了

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