東京合同法律事務所 弁護士 馬奈木厳太郎
沖縄を初めて意識したのは1995年9月。私が二十歳のときでした。
翌月、私は沖縄を初めて訪れました。福岡に生まれ、東京で学生時代を送っていた私は、国道58号線を走ったときの左右の景色を知らず、うるま市の川崎に米軍機が墜落した歴史を知らず、要するに安保も沖縄戦も知らなかったのです。高校のときに使用していた日本史の教科書を慌ててめくり直しましたが、沖縄に関する記述は港川人や尚巴志を含めても10項目もありませんでした。あまりにも何も知らないということを知りました。
ようやくそれからです。知らなければとの思いで本を読んだり、翌年の県議選のお手伝いに駆け付けたり、機会があれば各地を周るようになりました。東風平の謝花昇や、ちむぐりさに触れ、県立平和祈念資料の結びのメッセージに感動したのでした。
そうしたなかで、瀬長亀次郎や沖縄人民党は、本や「世界」で読む人であり、活動をまとめたビデオのなかで登場する人でした。那覇市内の商店街で商店主から聞き取りをしている様子や、農家に機関誌「人民」を届ける映像、党大会で演説しているシーンなどをいまも記憶しています。
当時の状況では、私が学べるのはそうしたものからに限られていました。ネットで書籍が簡単に買える時代ではありませんでしたから、図書館でバックナンバーを探し、古本屋で著書を見つけるという繰り返し。あとは、沖縄に足を運ぶしかないのですが、沖縄戦に関してはともかく、戦後のものとなると、基地を見るか、伊江島に足を運ぶか、当時を知る人に話を伺うかしかありませんでした。
そんな私にとって、不屈館は画期的な場所としかいいようがありません。そしてそれは、単に資料がまとまっているとか、人物を知ることができるとか、それだけのことではありません。民衆の不屈なたたかいこそが民主主義の礎である――このことに気づかせてくれる場所だからであり、過去の話ではなく現在の問題であることを教えてくれる場所であるからです。
不屈館はなくてはならない場所です。応援しています。
2020年6月23日
支援者
941人
残り期間
0日
集まっている金額
9,300,655円
(達成) 目標金額:8,000,000円
(達成) 第一目標金額:5,000,000円
達成率186%
2020年10月19日23:59に終了しました。
支援期間終了
3,000円
カメジロー名言入りクリアファイルとはがき
リターン
支援者の数 220人
お届け予定:2020年10月
支援期間終了
5,000円
亀次郎著「民族の怒り」セット
リターン
支援者の数 336人
お届け予定:2020年10月
支援期間終了
10,000円
亀次郎著「沖縄からの報告」と不屈館図録2冊セット
リターン
支援者の数 333人
お届け予定:2020年10月
支援期間終了
50,000円
DVD「カメジロー沖縄の青春」セット
リターン
支援者の数 18人
お届け予定:2020年10月
支援期間終了
50,000円
DVD「米軍が最も恐れた男、その名はカメジロー」セット
リターン
支援者の数 34人
お届け予定:2020年10月
支援期間終了