婆さん「昔、この村にの乙女という美しい長者の娘がおりました。ところが、その娘に二人の男が一度に懸想して、娘は思い煩い、どちらへもなびきかねて、とうとう
あきづけば おばなが上に 置く露の
けぬべくも わは おもほゆるかも
※意: 秋が深まり、すすきの穂につく朝露のように、私の身の上も、はかなく消えて無くなってしまいそうです。
という歌を詠んで、崖から池に身を投げました。
那古井の嬢様にも、二人の男がたたりました」
画工「お嬢さんは、どっちへなびいたかい」
婆さん「親御様が無理に取り決めて…」
画工「めでたく、身を投げんでも済んだ訳だね」
婆さん「ところが、今度の戦争で、旦那様の勤め先の銀行がつぶれました。それから、しばらくして嬢様は、那古井の実家に帰られました」
画工「ほお、そうかい。では、そろそろ、その那古井へ行くことにするよ」
婆さん「これは多分にお茶代を。気をつけてお越しなされ」
支援者
201人
残り期間
0日
集まっている金額
1,016,000円
(達成) 目標金額:1,000,000円
達成率101%
2017年01月27日23:59に終了しました。
支援期間終了
1,000円
支援者限定活動報告の共有
リターン
支援者の数 0人
支援期間終了
2,000円
「絵本・草枕」(初版本)の郵送
リターン
支援者の数 134人
お届け予定:2017年2月
支援期間終了
4,000円
「絵本 草枕」2冊+α
リターン
支援者の数 28人
お届け予定:2017年2月
支援期間終了
10,000円
協力クレジット表記
リターン
支援者の数 30人
お届け予定:2017年2月
支援期間終了
20,000円
協力クレジット表記+「草枕」ゆかりの地、熊本県小天温泉のギフトセット
リターン
支援者の数 9人
お届け予定:2017年2月
支援期間終了