2018年3月3日、クラシカエール・プロジェクトの新感覚コンサート「リラクシーモ」が無事終了しました。
当日のコンサートの様子を活動報告として、お伝えしたいと思います。
新感覚コンサート「リラクシーモ」は、音だけではなく、五感で楽しむことができる全く新しいコンサートです。
そして、五感の一つである嗅覚を刺激する演出は、コンサートホールのエントランスから始まりました。
エントランスには、今回の「リラクシーモ」のコンセプトである癒しを感じていただけるように、香りのプロデューサーである塩野太一KITCHIBE CEOが特別な香りの演出をご用意しました。
セレクトされた香りは"YUKI"です。
雪の香りをイメージした特別な香りに、コンサートホールのエントランスが包まれて、コンサートが始まる前から、癒しのエッセンスを感じていただけました。
クラシック音楽のコンサートの開幕に先立って、コンサートホールでは、長谷川章氏プロデュースによるプロジェクション・アートでお客様の視覚を刺激します!
コンサートホール全体を照らす壮大なプロジェクション・アートに、お客様も驚きの表情でした。
新感覚コンサートの主役であるクラシック音楽をお届けするエール管弦楽団のメンバーも緊張の面持ちでスタンバイする中、プロジェクション・アートが「リラクシーモ」の世界を無音で奏でます。
その名もサイレント・ミュージック。
地球の自転と同じ速度で、変幻自在に移り変わる映像に期待が高まります。
そして、サイレント・ミュージックの演奏が終わって、ようやく聴覚を刺激するコンサートの幕開けです。
新感覚コンサートのナビゲーターである日本テレビの佐藤真知子アナウンサーが登場し、「リラクシーモ」のコンセプトを説明した後、コンサートの一曲目であるハイドンのチェロ協奏曲第一番ハ長調1楽章がスタートしました。
次に、ロッシーニのファゴット協奏曲1楽章と、ブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調3楽章が続きます。
ファゴットは木村卓巳さんによる独奏。
ファゴットの柔らかい音色と牧歌的なロッシーニのメロディに、どんどん癒しの気分が高まります。
ヴァイオリンは吉江美桜さんによる独奏です。
ファゴットから一転して、ヴァイオリンの優雅な調べに、うっとりするブラームスの演奏でした。
そして、エール管弦楽団が得意とする早弾きの極彩チャルダッシュ〜超絶技巧アレンジfor aile orchestra〜が続きました。
ユーモラスな演出を交えながら、コンサートミストレスの塩加井ななみさんも、立ち上がってダンスをしながらの超高速でヴァイオリンを演奏!
驚きの超絶技巧でワクワク感が最高潮の中、前半が終了しました。
五感のうちの味覚と触覚についても、コンサートでは仕掛けを用意しています。
味覚は、1925年創業の福光屋(ふくみつや、石川県金沢市)にご協力いただき、同社の「ライスミルク」を参加者のみなさま全員にプレゼントいたしました。
また触覚は,曲想と手触りの一致を体験していただくため、なめらかな手触りのキーホルダーと、ザラザラした和紙のカードをご用意しました。
キーホルダーは、金沢工業大学の松林賢司教授が石川県金沢市内で研究室の学生と経営するDK art caféにご提供いただいたものです。
また和紙のカードは、Sansan株式会社にカモミールシードペーパーを提供いただきました。
和紙の触感を楽しんでいただくだけでなく,お持ち帰りいただき,水に浸して芽が出るのを待つことで,コンサートの思い出とともにリラックスな気分が続くようにと考えたものです。
観客のみなさまも、キーホルダーと、カードを手に触覚を刺激しながら、コンサートを楽しんでいただいていました。
休憩後の後半が始まります。
「リラクシーモ」の後半は、その名も「3月の第九」。
日本では12月に演奏されることが多いベートーヴェンの交響曲第9番です。この第九を3月に演奏することも、クラシカエール・プロジェクトにとっては、大きな挑戦でした。
クラシカエール・プロジェクトが立ち上がって、実行委員会メンバー一同は、第九の演奏をたくさん聞いてきました。
12月24日に開催したミニコンサートでも、エール管弦楽団のメンバーにより、第四楽章を少しだけ演奏し、観客のみなさまに楽しんでいただきました。
ただし、エール管弦楽団が1時間を超えるヴェートーヴェンの大作である第九を第一楽章から第四楽章の最後までを通して、観客に向けて披露する機会はこれまでありませんでした。
クラシカエール実行委員会のメンバーとして、エール管弦楽団の第九へのチャレンジがいよいよ開始する後半が始まる瞬間は、本当にドキドキしていました。
エール管弦楽団の指揮者である鯵坂圭司氏の緊張が背中越しに伝わる中、第一楽章がスタート。
ドラマティックで力強い第一楽章が見事に幕開けしたときは、実行委員会メンバーとして、感激の瞬間でした。
そしてテンポの速い第二楽章と、美しくゆったりとした第三楽章では、プロジェクション・アートの効果もあり、思わず眠気と格闘する瞬間もありました(笑)。
リラクシーモの癒しの効果を実感する第三楽章から、いよいよ、「歓喜の歌」で有名な第四楽章が始まります。
恐怖のファンファーレと呼ばれる不協和音からの栗友会の「歓喜の歌」の大合唱で第九が幕を閉じた際は、大きな拍手でコンサートホールが包まれました。
観客のみなさまが、新感覚コンサートを楽しんでいただけたという実感が湧いて、これまでのクラシカエール・プロジェクトの五感というチャレンジ、そして、3月の第九というチャレンジが身を結んだ瞬間だったと思います!
最後に、クラウドファンディングについて、みなさまにお礼を申し上げます。
私たち、クラシカエール実行委員会のクラウドファンディングが、2月28日23時59分に終了しました。
延べ69名の方々からご支援をいただき、支援総額は、351,000円となりました。
目標金額には届きませんでしたが、非常に多くの方々から、多大なご支援と、心温まるメッセージと応援の声をいただくことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。
今回、私たちがクラウドファンディングを行ったのは、二つの理由があります。
一つは、クラシカエール・プロジェクトは、学生中心の非営利プロジェクトであり、スタートして間もないため、資金が不足していることです。
クラシック音楽のコンサートを実施するためには、会場費、設備費、人件費など、多大な運営費が掛かります。
私たちの活動は、大学・研究所・企業など各方面からたくさんの方々に支えられていますが、資金不足であることは否めません。
今回のクラウドファンディングでいただいた支援金は、私たちクラシカエール・プロジェクトにとって、大きなサポートになります。
新感覚コンサート「リラクシーモ」の運営費のために、大切に活用いたします。
クラウドファンディングを行ったもう一つの理由は、クラシカエールの応援の輪を広げて、クラシック音楽の新しい文化を作るために、私たちの活動を多くの人に知っていただくためです。
私たちは、クラシック音楽の素晴らしさを多くの方々にお伝えするために様々な取り組みを行ってきました。
クラシック音楽の生演奏を身近に体験していただき、新感覚コンサート「リラクシーモ」を多くの方々に知っていただくために、昨年12月から合計6回のミニコンサートを首都圏各地で実施いたしました。
またテレビ、ラジオ、新聞、インターネット媒体などの多くのメディアにも取り上げていただきましたし、各地でチラシの配布などのプロモーション活動を行ってきました。
クラウドファンディングにおいて、これらの活動を報告することで、たくさんの応援の声をいただきました。
クラウドファンディングを通じて、クラシカエールの応援の輪を広げて、私たちの活動を知っていただくことができたことは、私たちにとって大きな収穫です。
たくさんのご支援、本当にありがとうございました!
クラウドファンディングは終了しましたが、今後もクラシカエールを応援のほど、よろしくお願いいたします!
クラシカエール実行委員会
支援者
69人
残り期間
0日
集まっている金額
351,000円
目標金額:1,000,000円
達成率35%
2018年02月28日23:59に終了しました。
支援期間終了
1,000円
ミニコンサート動画鑑賞券
リターン
支援者の数 30人
支援期間終了
5,000円
ミニコンサート動画鑑賞券と「リラクシーモ」ご招待券セット
リターン
支援者の数 5人
支援期間終了
1,000円
「リラクシーモ」ファストパス(優先入場券)
リターン
支援者の数 5人
支援期間終了
5,000円
「リラクシーモ」ファストパスとご招待券セット
リターン
支援者の数 14人
支援期間終了
3,000円
プロジェクション・アートDVD
リターン
支援者の数 8人
支援期間終了
7,000円
プロジェクション・アートDVDと「リラクシーモ」ご招待券
リターン
支援者の数 2人
支援期間終了
3,000円
「リラクシーモ」リハーサル見学
リターン
支援者の数 3人
支援期間終了
7,000円
「リラクシーモ」リハーサル見学とご招待券セット(1枚)
リターン
支援者の数 0人
支援期間終了
11,000円
「リラクシーモ」リハーサル見学とご招待券ペア(各2枚)
リターン
支援者の数 2人
支援期間終了