社会福祉法人 地球の園 こひつじこども園 保育教諭 安井(阪本)寿佳
当時駐在していたケニアで公文先生に初めてお会いしたのは、2015年のことでした。子どもが発熱し往診に来ていただきました。なんと、エネルギーのあふれる方!と感じました。なぜならスーツケースに薬や診察グッズを詰めて階段を駆け上がって来られましたから。
その後、教会に誘っていただき、あれよあれよという間にシロアムの園のボランティアとして加えていただきました。スタッフと、様々な経歴を持ったボランティアの手探りのグループセラピーが始まりました。どれぐらいの頻度でするのか、誰が何をするのか、何も決まっていないところからのスタートでした。グループセラピーでさえ、一から始めるのは大変な事です。増してや、シロアムの園を始める時にはどれほどの困難があったのかと思わされます。
毎回、グループセラピーが終わった後にはミーティングが持たれます。チャイが並々と入ったコップを片手に。日本人ボランティアはたいてい反対の手におにぎりを持っています。スタッフに「それ何?食べ物?」と聞かれたのは真っ黒な海苔のことでした。そんな他愛もない話をしてから本題に。初めは、技術的にはボランティアが経験上知識として知っていることが多いので「こうしてみたら?」という事も多かったように思います。しかし、回を重ね、一年、二年と経つうちに、ボランティアはあくまで後方支援にまわっていました。やはり毎日子どもたちと関わっているスタッフは本当に愛を持って接しているなあと感じました。
私は、つい、脳性麻痺のあるAくん、自閉症のBちゃんなどと無意識に線を引いてしまうところがあったと思います。しかし、シロアムの園のスタッフはそうではないのです。もちろん、個に応じたケアをするために忘れてはいけないとは思いますが、そこにいるのはただ神さまに目的をもってつくられ、愛されているAくん、Bちゃんなのです。今までの生活の中で、また現在でも一歩シロアムの園を出れば過酷な現実が待っている家族もあるでしょう。しかし、ここシロアムの園では、保護者も同じ立場の仲間とおしゃべりをし、冗談を言っては大声で笑い、子どもたちものびのびと過ごしています。一人の人間として尊重されるということは誰にとっても「生きる」ために必要なことではないでしょうか。
日本からはとっても遠いアフリカのケニアで、たった一人の子がちょっと口角を上げて笑ったように見えたとか、目が合うようになったとか、そんな事でこの世界は簡単には変わらないでしょう。でも、今、その最も小さい一人の小さな変化は周りを喜ばせ、幸せをもたらす力さえ持っているように思います。
この度は、シロアムの園の新しい建物を建てるためにたくさんのご支援をありがとうございます。建物全体を完成させるにはまだまだ遠い道のりですが、みなさまの愛がきっと一人ひとりの笑顔につながっていくと確信しています。
支援者
774人
残り期間
0日
集まっている金額
16,216,000円
(達成) 目標金額:15,000,000円
達成率108%
2021年11月19日23:59に終了しました。
支援期間終了
3,000円
シロアムの園を応援します!
リターン
支援者の数 181人
支援期間終了
5,000円
シロアムの園を応援します!
リターン
支援者の数 150人
支援期間終了
10,000円
シロアムの園を応援します!
リターン
支援者の数 260人
支援期間終了
30,000円
シロアムの園を応援します!
リターン
支援者の数 59人
支援期間終了
50,000円
シロアムの園を応援します!
リターン
支援者の数 81人
支援期間終了
100,000円
シロアムの園を応援します!
リターン
支援者の数 43人
お届け予定:2022年7月
支援期間終了